warning
error
success
information
南天は、赤い実が一般的なイメージですが、白実のものや実が黄色から薄紫色になるもの、紅葉が綺麗な品種など様々存在します。江戸時代から品種改良が進み、現在は「古典園芸植物」として、約40種ほどが保存栽培されています。
南天は「難を転じる」という縁起の良い意味があるため、日本では古くから庭木として親しまれてきました。ここでは代表的な種類をご紹介します。
南天の赤い実は、生け花や切り花としてお正月飾りによく用いられます。また、南天の葉には殺菌効果があるため、お節料理や結婚式の祝い膳、出産祝いの赤飯など「ハレの日」に出される食材に葉をあしらう習慣があります。
南天は古くから縁起物として親しまれてきたため、江戸時代から明治にかけて品種改良が進められ、100種以上の園芸品種が作られたと言われています。現在でも40種ほどが栽培されています。
南天と柊南天は似ていますが違う植物です。柊南天は南天と同じメギ科ですが、ナンテン属ではなくヒイラギナンテン属になります。柊南天は中国が原産地で、台湾やヒマラヤに分布しており、日本に入ってきたのは江戸時代ごろと言われています。
柊南天は、葉の形が柊のように鋭く尖っていることが特徴です。花は黄色い穂のようになって咲き、四方に広がって咲きます。花が終わるとブルーベリーのような色のみをたくさんつけます。葉だけでなく、実も南天に似ていると言われています。
矮性(※わいせい=動植物が近縁の生物の一般的な大きさよりも小形なまま成熟する性質を指す)の南天なので、ほとんど花や実は付きません。
柄が曲がったり、葉がよれたりする珍しい品種であり、葉が密集する様子がまるで折り鶴のように見えるため、折り鶴南天と名付けられました。洋風のガーデンにもよく似合うカラーリーフが特徴です。
庭木としてはもちろん、鉢植えで手軽に栽培することもできるので、品種を覚えてぜひ楽しんでみてくださいね。
GreenSnap編集部