カフェや雑貨屋さん、おしゃれでナチュラルなインテリアに欠かせない「スワッグ」。じつはスーパーやホームセンターの植物でも作れるって知っていますか?もちろん、お庭の植物を束ねて簡単につくることもできますよ。
今回は手に入りやすい材料を使って、初心者さんでも簡単にできるスワッグの作り方を、実際つくったときの写真とともに詳しくご紹介します。
そもそもスワッグとは?

「スワッグ」とは、壁などに飾って楽しむボタニカル雑貨です。
ドイツ語で「壁飾り」を意味するスワッグは、ドイツからこの文化が始まり、欧米各国で魔除けと幸運のアイテムとして親しまれています。
スワッグの材料は生花、ドライフラワー、プリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなど。もちろんそれ以外のオーナメントを加えるのも自由です。
飾り方も、壁や天井に吊るしたり、瓶などにさして飾ったりと自由に楽しむことができるので、インテリアとしてとっても人気です。
スワッグ作りで必要なもの

スワッグをつくるときの花材は、ベースとなる葉物、主役となる花、隙間を埋める小さな脇役の花の3タイプを用意しておくといいです。
今回スワッグをつくるにあたり用意した花材は、左から、
- ユーカリ(ベースの葉物)
- ミモザ(主役の花)
- カスミソウ(脇役の花)
- スターチス(脇役の花)
- ラグラス(脇役の花)
そのほか、束ねるために輪ゴムとラフィアを用意しました。
今回は主役として季節の花のミモザを入れましたが、時期よってバラ、アジサイ、バンクシアなどを取り入れるとステキです♪
最近では100円ショップの造花のクオリティも高いので、まずは100円ショップで全ての材料をそろえてみるのもいいですね。
スワッグの作り方!花の切り方や組み方のコツは?
- まずはユーカリを分岐点でカット

花材をカットするときのポイントは
- 持ち手になる部分の葉をとりのぞくこと
- 枝が長くなるように切りわけること
- 花が見えやすいように、花のまわりの葉を調整すること
以上の3つです。工夫をすれば茎が短いものなども全部使えますよ♪
まずは写真のように、ユーカリの持ち手になる下3分の1くらいの枝をカットしていきます。

次は、茎から葉っぱの先までの「丈が長くなるように」切り分けていきます。
- ミモザもカットして分ける

次はミモザの葉をカットしていきます。手持ちの部分の葉と花のまわりの葉を整理するように切りましょう。

こんな感じです。少しすっきりしました!ミモザの花はドライになると小さくなるので小分けになる場合は密度を考えるといいかもしれません。
- カスミソウも分岐点でカット

カスミソウをカットは、出来上がりをイメージしながらユーカリよりやや短めになるように、茎を選んでカットしていきます。

カットしたのはこの部分です。
- スターチスも分岐点でカット

スターチスも丈が長くなるように、分岐しているところでカットしていきます。多少短めになっても大丈夫です。
- ラグラスは葉を落とす

ラグラスなどの茎が分岐しないタイプの植物は、下葉を落としておきましょう。
- まずはユーカリを机の上に配置

花材を切りそろえたら、束ねていきます。まずは、中央が長くなるように一番長いユーカリを配置します。
今回のスワッグは壁面に飾るため、後ろの面が平らになるので、机の上において作業するといいでしょう。
- 斜めに脇役の花材を重ねる

その上に斜めに重ねるように脇役の花を配置していきます。
奥から手前へと短くなるように重ねると、手前になるほど重く厚くなって立体感がでますよ。
- 主役の花材は根本に配置

今回のスワッグの主役であるミモザを、やや根本よりの低めの位置に配置します。
ちなみに、アジサイやバンクシアなど大きな花がある場合は、ポイントになるように根元に配置するとスワッグがキリッとしまって、存在感のあるスワッグになりますよ。
- 脇役の花でバランスを整える

最後にバランスを見て、カスミソウやスターチスなどの小さい脇役の花を配置します。
スワッグの前・後ろに配置するとナチュラルな雰囲気になりますよ。
- 根本を輪ゴムで束ねる

花材が配置できたら、できるだけ太くしっかりとした茎のどれか1本に輪ゴムをひっかけてから、数束まとめてぐるぐるときつめに巻き、また茎にひっかけます。
生花でスワッグをつくる場合は、ドライになると縮んでしまうので、輪ゴムを使うのがおすすめです。
ドライフラワーを使うときは、輪ゴムでなくても麻ひもやワイヤーで巻いてもOKです。
- 最後に、ラフィアを巻いて完成!

最後に、輪ゴムの上からぐるぐると麻紐やラフィアを巻いて、リボン結びをしてあげれば完成です!
壁にひっかけられるように輪を作ってから麻ひもで持ち手を巻くと壁にかけやすくなりますよ。
スワッグは生花とドライフラワー、どっちでつくるべき?

スワッグは生花でつくっても、ドライフラワーでつくっても、それぞれにメリットデメリットがあるので、ご紹介しておきます。
生花でつくるメリットとデメリット
生花のスワッグのよさは、なんといっても出来上がりが華やかでドライになっていく時間も楽しめることです!
その一方、水分が抜け縮むのでイメージしてる形と違う仕上がりになることがデメリットでもあります。
茎が細くなってイメージどおりにならなかった場合は、ラッピング風にアレンジするとかわいくなりますよ。
ドライフラワーでつくるメリットとデメリット
ドライフラワーでスワッグをつくると、縮むことがないので、はじめからイメージどおりにつくることができます。ヴィンテージ感をまとった、空気感のある仕上がりが素敵ですよね。
ただし、葉っぱや茎がパラパラととれやすいというデメリットもあるので、丁寧に重ねてつくっていきましょう。
ちなみにセミドライでつくるという方法もあります。生花とドライフラワーのいいとこどりなので、自宅でつくる場合は挑戦するのもありですよね♪
スワッグの飾り方で失敗しないコツとは?
どこにでも飾りやすいスワッグですが、「湿気」「直射日光」「衝撃」に弱いので置き場には注意してくださいね。
また、生花を作ってすぐに壁にかけると垂直にのびた雰囲気になってしまうので、今回は一日机の上で休ませてから飾ってみました。
スワッグの飾り方アイデア
100均の額縁フレームにはさむ

壁や天井に吊るしたり、家具の上に合わせるのが一般的ですが、あらかじめフレームとあわせるのも素敵です。これは100円ショップのフレームにあわせて飾ってみました。
100均の刺繍フレームにはさむ

こちらは刺繍枠にあわせてスワッグを飾ってみました。刺繍枠も100円ショップで手に入ります。刺繍枠をさらにリボンなどで巻いてあげると、さらにかわいいですよ。
スワッグの作り方のコツをおさえて、アレンジを楽しもう!
スワッグの作り方は、基本的に花を切って束ねて縛るだけなのでとっても簡単です。
そこにプラスして、スワッグをおしゃれにつくるコツとして
- ベース・主役・脇役の3タイプの植物を用意すること
- 主役の花はスワッグの根本近くに配置すること
この2つのポイントに気をつけて作ってみてくださいね。
買うと高価なスワッグですが、身近で手に入れやすい花材で作れると楽しみやすくなりますよね。
ぜひ、花材や作り方・飾り方も自由なスワッグをインテリアにとりいれて植物のある暮らしを楽しみませんか?
この記事を書いた人
hana (a piece of dream*)
小さな暮らしに溶け込むGreenとHandmadeをあわせた雑貨や、野の花を使った雑貨を制作・提案しています。ちょこっとDIYも。
a piece of dream*ブログ