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醜男
白粉花(オシロイバナ) オシロイバナ科オシロイバナ属の多年草。1600年頃渡来した熱帯アメリカ原産の帰化植物。観賞用に栽培されるが逸出して野生化し、人家近くや道端に生える。草丈は1mほどで、盛んに枝分かれして生い茂り、たくさんの花をつける。花期は7~11月。花弁はない。花弁に見えるものは萼、萼に見えるものは葉が変化した総苞。花の直径は約3㎝、細い筒のような部分の先がラッパ状に広がっている。花色は紅紫、ピンク、黄、白などで変化は大きい。1つの株に2つの色の花がついたり、1つの花が2色になることもある。夜に花の香りを漂わせ、口吻の長いスズメガの仲間が蜜を吸いに来る。果実は偽果。楕円形で突起があり、5個の太い縦筋がある。偽果のかたい外皮を割ると種子が1個ある。種子の胚乳は白くてすぐに砕ける。種子は有毒。 種子を割ると中から白い粉が出てくる。これを化粧に使う白粉に見立てたのが名前の由来。花が夕方咲いて朝閉じるので、英名ではFour-o'clock(4時)と呼ばれる。 出典『色と形で見わけ散歩を楽しむ花図鑑』『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』『日本帰化植物写真図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』『薬草の呟き』
83
醜男
白椨(シロダモ) クスノキ科シロダモ属の常緑高木。身近な山野に普通に生える。葉は枝先に集まってつく。やや長い楕円形の葉を見ると、葉脈が基部からすぐの所で3本に分かれて伸びているのが目立つ。これを三行脈といい、同じクスノキ科のクスノキやニッケイと共通の特徴である。春の若葉はだらりと垂れて、柔らかな毛に覆われ黄金色に輝き美しい。成葉になると毛は落ち、葉裏の白色が目立つ。花期は10~11月。雌雄異株。雄花のほうが華やか。雌花はやや地味だが、同時に赤い果実が熟す。果実は液果。長さ1.5㎝ほどの広楕円形。翌年の10~11月頃に赤く熟し、同時期に花も咲くため同じ枝に花と果実が見られる。種子はほぼ球形で径9㎜ほど。果実は常緑の葉の中で目立ち鳥を呼ぶ。種子に油が含まれ、灯火の油やろうそくの材料にされた。 タブノキと同じクスノキ科に属し、『タブ』の音が変化して『タモ』になったと考えられている。『シロ』は葉裏が白いことに由来する。シロタモは言いにくいので、『タ』が『ダ』に変化しシロダモになったようだ。アオダモはモクセイ科で、シロダモと名前が似ているが、植物としては仲間ではない。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『草木の種子と果実』『樹木の名前』
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醜男
花水木(ハナミズキ) ミズキ科ミズキ属の落葉高木。北アメリカ原産。庭木、公園樹、街路樹として植えられる。花期は4~5月。白または淡紅色の花弁に見えるのは萼が変化した総苞片(そうほうへん)で先が凹む。実際の花は小さくて黄緑色、4枚の総苞片の中心部に集まって咲く。果実は核果。長さ1㎝ほどの楕円形で枝先に集まってつき、秋に赤く熟す。苦くて食べられない。葉は秋にほかの木に先駆けて色づきはじめ、紫色をへて濃い赤色に紅葉する。 1912年(大正元年)に当時の東京市長、尾崎行雄がワシントンD.C.へ染井吉野(ソメイヨシノ)の苗木を寄贈した返礼として1915年(大正4年)にハナミズキの苗木40本が贈られたのが日本への導入の始まり。初代のハナミズキは枯れてしまい、根元の部分が憲政記念館に展示されている。 ミズキの仲間で、大きな花がたくさん咲いて目立つことが名の由来。日本の山法師(ヤマボウシ)と近縁で、アメリカ原産であることからアメリカヤマボウシの別名もある。アメリカでは昔この木の皮を煎じて犬の皮膚病に用いたといわれdogwoodと呼ばれる。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『都会の木の花図鑑』『樹木の名前』
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醜男
丸葉亜米利加朝顔(マルバアメリカアサガオ) ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。アメリカアサガオを母種とする変種。特徴はほとんどアメリカアサガオと一緒で、葉が裂けずにハート形であることが明確な相違点になる。萼全体が毛むくじゃらであるため、識別は容易。1971年前には渡来していたようで、現在は全国で蔓延期を迎えている。河川敷や荒れ地などで繁殖したものが農地に侵入を試みているので注意が必要である。 萼裂片は長く、先端がカールする。萼全体が毛むくじゃらで、よく目立つ金毛が密生する。花期は8~10月。花色は赤紫〜水色まで。花冠は漏斗形で径3〜4㎝。果実は蒴果。球形で長さ約1㎝。 出典『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』『日本帰化植物写真図鑑』『植調 雑草大鑑』
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sumi1992
80
醜男
ピラカンサ バラ科トキワサンザシ属の常緑低木。ピラカンサはトキワサンザシの仲間の総称で、日本では主にトキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシ(別名 カザンデマリ)、タチバナモドキの3種類がピラカンサと呼ばれている。雑種も多く、識別するのが難しいケースもある。いずれも一年中細い枝に艶やかな濃緑色の小さな葉をつける。花期は5〜6月。木に雪が降り積もったように白い花が枝を埋める。秋から冬にかけて枝がたわむほど果実が実る。果実は偏球形の偽果(ナシ状果)。美味しそうに見えるが毒があり、まとめて食べれば鳥も毒にあたる。3種類とも耐寒性、耐暑性に優れ剪定にも耐える。 名前は属名の音読み。属名はpyro(炎)+acantha(刺)の合成語。果実の熟した鮮やかな果色を炎にたとえ、枝に刺があることを表す。 3種類の違いは次の通り。 常磐山査子(トキワサンザシ) ・西アジア原産で明治時代中期に渡来した ・赤い果実は扁平で小さめ ・葉は靴べら形 ヒマラヤ常磐山査子(別名 花山手鞠カザンデマリ) ・ヒマラヤ原産 ・赤い果実は3種類の中で最も大きい ・葉は細長い 橘擬(タチバナモドキ) ・中国原産 ・果実は黄橙色 ・果実の色と形がミカン科のタチバナに似るのが名の由来 出典『樹木の事典600種』『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『樹木 見分けのポイント図鑑』『草木の種子と果実』
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醜男
荻(オギ) イネ科ススキ属の多年草。水辺に生える。高さ1〜2.5m。ススキのように株を作らず、根茎が長く横に伸び、しばしば大きな群落を作る。葉は長さ50〜80㎝、幅1〜3㎝で、花期には下部の葉は枯れて無い。葉舌はごく短い。花期は9~10月。花序は長さ25〜40㎝とススキより大きく、枝も密に出る。小穂は長さ5〜6㎜で、基部に小穂の2〜4倍の長さの銀白色の毛が密生する。両性の小花の外花頴にはふつう芒(のぎ💬イネ科の種子にみられる細く尖った糸状の付属物、針のような毛)がなく、あっても短く、小穂の外に出ることはない。果実は頴果。狭披針形でやや平たい。 万葉集をはじめ、奈良時代のほかの文献にも登場する。古くから屋根葺き材として知られていた草で、ススキに似ているが、銀白色の花序は馬の『尾』のように見えた。草丈は大きく、約2mにも達した草であるが、長く、太い茎が『木』に思えた。『尾の木』がオギになり、万葉仮名の『乎岐』『乎疑』『乎支』『乎木』などを当てた。その後、中国名で『荻』と書くことが知られて、オギに荻の字を当てた。 よく似た薄(ススキ)との主な識別点は次の通り。 オギ ・湿った場所に生える ・地下茎から本ずつ茎が出る ・小穂に生える毛は銀白色 ・小穂に芒がない ススキ ・乾燥した場所に生える ・茎は叢生(そうせい💬草木などが群がり生えること)して大きい株をつくる ・小穂に生える毛は黄金色 ・小穂に折れ曲がったが芒ある 出典『野に咲く花』『草木の種子と果実』『野草の名前 秋冬』
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醜男
蝮草(マムシグサ) サトイモ科テンナンショウ属の多年草。山地の林内に生える。色や形に変異が多い。葉は2個、小葉9~17個。 偽茎(ぎけい💬地下茎から出た葉鞘が重なり合って、あたかも茎のように見えるもの)にまだら模様があり色は赤紫褐色。花期は4~6月。蛇の鎌首を思わせる花が咲く。この部分は仏炎苞といい、苞葉の変形。苞葉の色は淡緑から紫色で、白いすじが目立つ。仏炎苞の内側には太い花軸が屹立しており、花軸の下部に集まってつく突起の一つひとつが真の意味での花に相当する。花軸の上部は棍棒状に長く伸び、丸い先端が鎌首からちらりとのぞく。この部分は付属体と呼ばれる。付属体から特殊な臭いを発してキノコバエを誘い込み、花粉を運ばせる。赤く熟す実には大小があり、種子の数もまちまち。 蝮草は雄から雌へ性転換する。若い蝮草の花は雄花で花粉だけを作る。地下茎に栄養を蓄え十分に大きく育つと雌花を咲かせて実を結ぶようになる。性転換する理由は、雌として子作りや子育てをするには大きなエネルギーが必要なため、まだ体が小さいうちは体力的負担の軽い雄として花粉をばらまき、体が大きく育ってから雌になって確実に自分の子を作るため。 偽茎のまだら模様がマムシの模様に似ていることが名前の由来。花(仏炎苞)の形がマムシが舌を出した形に似ていることが由来との説もある。 出典『四季の野の花図鑑』『したたかな植物たち 春夏編』『里山の植物ハンドブック』
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醜男
ステビア キク科ステビア属の多年草。パラグアイ、ブラジル原産。原住民は古くよりこの葉に甘みがあることを知って、甘味料に使用していた。日本へは1971(昭和46)年に導入された。キク科の草に甘みがあるというので話題になった。葉や茎に含まれる天然甘味成分のステビオシド(6〜18%含有)やレバウディオサイドA・C、ズルコシドAを抽出、精製したものが甘味料として用いられる。砂糖の約200〜300倍の甘みがありながら低カロリーであることからダイエット甘味料として関心が持たれている。清涼飲料水、漬物、醤油、味噌、菓子類などに使われる。日本ではハーブとしても親しまれているが、ステビア関係製品の消費量は世界でも日本が最も多い。 草の高さは40〜80㎝に伸び、枝分かれする。葉は対生、長さ3〜5㎝、先の尖った長楕円形で、縁に浅い鋸歯があり、基部は細くなる。花期は7〜11月。葉腋より花柄を伸ばし、白色小形の頭状花を多数つける。 出典『食材図典』『薬草の呟き』『スパイス百科』『薬用植物辞典』
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醜男
臭木(クサギ) シソ科クサギ属の落葉小高木。日当たりのよい野山の道端などに生える。葉は広卵形で対生する。葉をちぎると独特のにおいを放つ。花期は7~9月。枝先に大きな花序を出し、甘く香る白い花が、淡紅色の萼から突き出して咲く。花筒の先が5裂して開き、4本の雄しべが長く突き出る。果実期、萼は真紅色になり星形に開いて藍色の果実を囲む。二色効果で鳥の目を引き、種子をあちこちに運ばせる。果実は核果で核は4個。核は広倒卵形で背面は丸みがあり、粗い網目模様がある。若葉は山菜、根は薬用に利用される。昔は果実を縹色(はなだいろ)の染料にしていた。今でも草木染めに使える。春の若菜は山菜として天ぷらにすると美味しいが、煮たり天ぷらにすると悪臭はなくなる。 枝や葉に特有のにおいがあることが名前の由来。 出典『樹木の事典600種』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『樹木の名前』
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醜男
嫁菜(ヨメナ) キク科シオン属の多年草。山野の湿った所や道端にふつうに生える。茎ははじめ赤みを帯び、上部でよく枝分かれする。茎の下部や中部の葉は長さ8〜10㎝、幅約3㎝の卵状長楕円形で、縁には粗い鋸歯があり、3脈がやや目立つ。花期は7~10月。枝先に直径約3㎝の帯青紫色の頭花を1個ずつつける。果実は痩果。長さ約3㎜の扁平な倒卵形で、冠毛は長さ約0.5㎜。 『万葉集』にはウハギの名で登場し、古くから若菜摘みの草として知られている。『嫁』はやさしく美しいことからという説もあるが、はっきりした語源は分からない。若葉は特有の香りがあり、ヨメナ飯は菜飯の代表格。和え物や油炒め、天ぷら、汁の実にしても美味しい。 本種は雑種起源ともいわれる。大陸から朝鮮半島を経由して日本に入った大柚香菊(オオユウガギク)と、中国中南部から入ってきた小嫁菜(コヨメナ)の交雑によってできたという。オオユウガギクとの識別は研究者によって様々な意見があり非常に難しい。また、野紺菊(ノコンギク)によく似るが、違いは次の通り。 ヨメナ ・葉は幅広で鋸歯があり、無毛で光沢がありつるつるしている ・頭花は枝先に1個ずつつく ・頭果の冠毛は0.5㎜ほどと短く、ないに等しい ・種子の形はなで肩。冠毛の長さが約0.5㎜と長い ノコンギク ・葉は大きく、幅広で、鋸歯の切れ込みは浅め、毛が生えていてざらざらしている ・頭花は散房状につく ・頭果の冠毛は長くふさふさしている ・種子の冠毛は種子より長い 出典『野に咲く花』『秋の野草』『四季の野の花図鑑』『野草 見分けのポイント図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』
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醜男
コスモス キク科コスモス属の一年草。メキシコ原産で世界中で観賞用に栽培される。全体無毛。茎は直立してよく分岐し、高さ2mに達する。葉は2~3回羽状に細裂し、裂片は線状、柄があって対生する。花期は6~11月。茎の頂が分岐してその先に直径7㎝ほどの頭状花を多数つける。舌状花は先端3裂して大きく10枚前後、白色~淡紅紫色、筒状花は黄色。果実は痩果。線形で長さ1㎝ほど。休耕田や道路沿いに景観作物としても広く使われており、しばしば野生化している。 秋の花として親しまれ、公園や観光地などで一面のコスモス畑が見られる場所も多い。本来は夜の時間が一定以上長くなると咲く短日植物のため、以前は秋咲きが普通だったが、近年は夏から咲く早咲き品種が主流。一重のほかに半八重や花弁が筒状になったもの、鉢植え用に改良された矮性種、仲間の黄花コスモス、チョコレートコスモスなど花色、花形も多彩。早咲き性のものと日が短くならないと咲かない遅咲き性のものがある。 コスモスはギリシア語で『美しい飾り』の意味。日本の秋を代表する草花で、サクラに似た花をつけることからアキザクラの和名がある。 出典『日本帰化植物写真図鑑』『色と形で見わけ 散歩を楽しむ花図鑑』『花の事典 970種』
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醜男
紫紺野牡丹(シコンノボタン) ノボタン科ティボウキナ属の半耐寒性常緑低木。ブラジル原産。ノボタンの名で出回るのはティボウキナ(シコンノボタン)属のシコンノボタンやその園芸品種で、メラスティマ属の本当のノボタンは出回ることは少ない。葉は長さ約10㎝。縁は滑らかで両面とも白い軟毛が密生し、平行脈が目立つ。花期は7~11月。シコンノボタンは紫紺色の一日花を夏から晩秋まで次々と咲かせる。花は直径7㎝前後で花弁は5枚。10本ある雄しべのうち5本が長く、細長い葯が曲がる。リトルエンジェルは白に淡紫色の覆輪花が次第にピンク、濃桃色へと変化する。いずれも耐寒性があり、霜が降りない所なら戸外で越冬できるが、それ以外は日の当たる室内に置く。 ノボタンは日本国内では屋久島以南の日当たりの良い山野に原生する。名前は野生のボタンを意味するといわれる。ノボタンに似ている本種は、名前の通り濃紫紺色の花を咲かせる。雄しべの長い葯が曲がってクモの脚のように見えることから、ブラジリアンスパイダーフラワーとも呼ばれる。 出典『樹木の事典 600種』『花の事典 970種』『育てたい花がたくさん見つかる図鑑1000』『樹木の名前』
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醜男
星朝顔(ホシアサガオ) ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。1945年以降に渡来してきたと推定される。日当たりの良い草地や荒れ地などに生える。葉は卵円形で先は尖る。葉が3裂するものもある。花期は8~10月。花は淡紅色で中心部が紅紫色を帯びるものが多く、直径1〜2㎝の漏斗形。花柄にはイボ状の突起がまばらにある。果実は蒴果。やや縦長の球形。 15年ほど前はまれに見られる程度であったが、現在は全国に蔓延。とりわけ東海地方以西では畑地で猛威を振るい、作物の品質を著しく損なうとして嫌われてきた。拡散・定着が早く、今では関東以北でも畑や道端で普通に見られる。 花弁に裂れこみがあるので真上から眺めると星のような形に見えるのが名前の由来。 出典『野に咲く花』『夏の野草』『日本帰化植物写真図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』
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醜男
豆朝顔(マメアサガオ) ヒルガオ科サツマイモ属の一年草。北アメリカ原産の帰化植物。輸入穀物に混じって入ったと考えられる。1955年に東京近郊での帰化が報告され、現在では東北地方以南で道端などにやや普通に見られる。沖縄などの暖かい地方で盛んに繁殖し、ほぼ一年中咲いている。茎はつるとなり、よく分岐して他物に巻き付き、長さ数mになる。葉は先の尖った長卵形から心臓形で、全縁または3裂し、長い葉柄があって互生する。花期は5~9月。葉腋に1〜2本の花茎を出し、直径1.5㎝ほとの漏斗状の花を1〜2個つける。花色は白が普通だが、まれに紅色のものもある。花柄にはイボ状の突起が密生し、稜がある。よく似た星朝顔(ホシアサガオ)は同じく北アメリカ原産の帰化植物で花色は紅紫色。 出典『日本帰化植物写真図鑑』『夏の野草』『四季の野の花図鑑』
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醜男
蔓蕺草(ツルドクダミ) タデ科ソバカズラ属のつる性多年草。中国原産の帰化植物。江戸時代の1720年頃に長崎を経由して江戸に薬用植物として導入され、逸出・野生化した。関東以西の市街地なとに発生する。葉は長さ3〜7.5㎝の卵形で先は尖り、基部は心形。葉柄に関節があり、ここから脱落しやすい。花期は8~10月。花序は円錐状で、ひとつの花序に雄花と雌花が混じってつく雌雄雑居性。雄しべが目立つのが雄花。雌花の雌しべは花被より短く、目立たない。花被は緑白色ときに紅色で5裂する。果実は痩果。花のあと雌花の花被片3個は翼状になり、痩果を包む。こぼれ種で殖える。春の若芽や若葉は天ぷら、お浸しに利用できる。 名前は、葉がドクダミの葉とよく似たハート形をしていることにちなむ。漢名は何首烏(カシュウ)。唐の時代、泰山に住む『何(か)』という名の老人が、ツルドクダミの塊根を摂ってから、白髪や白いひげが烏(からす)のように黒くなったという中国の言い伝えに由来する。漢方ではサツマイモのような塊根を何首烏といい、滋養強壮、感染予防、加齢による虚弱の快復などを助ける薬として名高い。血液中のコレステロール値を低下させる作用や、中性脂肪を減らす作用なども報告されている。毛根にたまった脂肪を除去する働きから、育毛剤にも多く使用される。 昔、中国に病弱で悩んでいた『何 田児』という初老の男が、2組のつる性の草が抱き合ったり離れたりしているのを不思議に思い、根を掘って飲んだところ体力がつき若返り、白髪も黒々となった。子も孫の『何 首烏』もこれを愛飲し、ともに130歳まで長生きしたというので、不老長寿の薬として栽培された。日本では、八代将軍徳川吉宗が薬用として中国から導入し、江戸の小石川に植えさせて諸国の大名の間で栽培が広がったが、不老長寿の薬としては効果がなくブームは去り、捨てられ野生化していった。大正末期にも強壮剤として何首烏ブームが起こったが、効果がないためにブームもすぐに終わったという。 出典『野に咲く花』『日本帰化植物写真図鑑』『帰化&外来植物見分け方マニュアル 950種』『生薬単』『薬草の呟き』『自分で採れる薬になる植物図鑑』
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醜男
鉄葎(カナムグラ) アサ科カラハナソウ属のつる性一年草。道端や荒れ地などに生える。茎や葉柄には下向きの刺があり、ほかの木や草にからみつく。葉は対生し、長さ5〜12㎝で掌状に5〜7裂する。表面には粗い毛がありざらつく。花期は8~10月。雌雄異株。雄花は淡緑色で、円錐状の大きな花序にまばらにつく。雌花は苞に包まれ、下向きの短い穂状花序につく。雄しべが長く垂れ下がり風に揺れて花粉を散らし、雌しべの先端は毛が多く、風に運ばれた花粉を捉える。雌花の苞ははじめ緑色で濃紫色の斑紋があるが、花のあと大きくなり、果期には全体が紫褐色を帯びて先が反り返る。果実は痩果で花被に包まれる。百人一首に登場する八重葎は本種を指す。ブタクサやススキなどとともに秋の花粉症の原因といわれる。 本種の刺のついた茎は、引っ張ってもなかなか切れない。丈夫な茎で、『鉄製』の針金のようなので名前に『カナ』がついた。『ムグラ』は草藪の意味で、漢字で『葎』と書く。語源は、蔓が伸び、茂く闇き(もくくらき)だからという。動物のモグラのように、蔓がもぐり回るからとの説もある。 出典『野に咲く花』『四季の野の花図鑑』
80
醜男
小紫(コムラサキ) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。湿地などの近くに自生するが自生種はまれにしかなく、栽培種が逃げ出して野生化したものが多い。自家受粉により結実できるので実つきがよく、一般に市販されているものはほとんどが本種である。庭や公園に近縁種の紫式部(ムラサキシキブ)の名で植えられ、園芸店でもムラサキシキブといって販売されていることもある。葉は小さく、上半分だけに鋸歯がある。花期は6~8月。10~20個の淡紫色の花を葉腋の上部につける。花は雄しべ4本、雌しべ1本が突き出る。果期は9~11月。果実は核果。径3㎜ほどの球形で、葉の付け根より上につく。紫色を帯びた細い枝が長く伸びて枝垂れ、丸い果実が群がるようにつく。白い果実の園芸品種がありシロミノコムラサキまたはシロシキブと呼ばれる。 樹高3mほどの近縁種、ムラサキシキブに似るが、樹高が40~120㎝で小さいことが名の由来。別名のコシキブは、紫式部に対して、優雅な女流歌人として知られた『小式部内侍(こしきぶのないし)』にあやかってつけたともいわれる。また、ムラサキシキブは江戸時代初期までは実紫(ミムラサキ)、玉紫(タマムラサキ)、山紫(ヤマムラサキ)といい、その語源は紫の実が敷きつめられた『紫敷き実』であったようで、このムラサキシキミが変化してムラサキシキブになった。別の説として、紫色の実がたくさん成ることから『紫繁実(むらさきしげみ)』の転訛ともいわれる。他にも、植木屋が源氏物語の筆者『紫式部』にあやかろうと、ミムラサキの実の色にかこつけて命名したのではないかともいわれる。 よく似た紫式部(ムラサキシキブ)、藪紫(ヤブムラサキ)との識別点は次の通り 小紫 ・紫式部より全体に小形 ・葉は小形で若葉に毛がある ・花は葉柄からやや離れてつく ・果実は径3㎜で葉の上側にまとまってびっしりとつく ・茎に稜の出ることがある 紫式部 ・葉は無毛 ・花は葉柄の付け根につく ・果実は径3.5㎜でまばらにつく ・茎はまるい 藪紫 ・葉は裏面に毛が密生する ・花は葉腋に数個つく ・果実は径4~5㎜で葉に隠れる部分もある ・果実の半分を毛のある萼が包む ・茎はまるい 出典『木の実のガイド』『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の実・草の実図鑑』
82
醜男
紫式部(ムラサキシキブ) シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木。野山の雑木林に生える。高さ3mほどに育ち、細身の枝を横方向に広げる。葉は対生し、尾状に先が尖った長楕円形で鋸歯がある。花期は6~8月。対生する葉の付け根に芳香のある淡紫色の小さな花が群れ咲く。筒形の先が4裂して平らに開き、4本の雄しべが突き出る。果期は9~12月。果実は核果。径約3.5㎜の球形で、葉が緑色の頃から紫に色づき、落葉後も枝に残る。園芸店でムラサキシキブといって販売されているものは、ほとんどが近縁種の小紫(コムラサキ)である。 ムラサキシキブの幹は真っすぐ伸びて強く、金槌などの道具の柄、杖、箸、傘の柄に用いられた。特殊な用途として、火縄銃の銃身掃除や弾丸込めの唐子棒に使われた。 江戸時代初期までは実紫(ミムラサキ)、玉紫(タマムラサキ)、山紫(ヤマムラサキ)といい、その語源は紫の実が敷きつめられた『紫敷き実』であったようで、このムラサキシキミが変化してムラサキシキブになった。また、紫色の実がたくさんなることから『紫繁実(むらさきしげみ)』の転訛ともいわれる。他にも、植木屋が源氏物語の筆者『紫式部』にあやかろうと、ミムラサキの実の色にかこつけて命名したのではないかともいわれる。 よく似た小紫(コムラサキ)、藪紫(ヤブムラサキ)との識別点は次の通り 紫式部 ・葉は無毛 ・花は葉柄の付け根につく ・果実は径3.5㎜でまばらにつく ・茎はまるい 小紫 ・紫式部より全体に小形 ・葉は小形で若葉に毛がある ・花は葉柄からやや離れてつく ・果実は径3㎜で葉の上側にまとまってびっしりとつく ・茎に稜の出ることがある 藪紫 ・葉は裏面に毛が密生する ・花は葉腋に数個つく ・果実は径4~5㎜で葉に隠れる部分もある ・果実の半分を毛のある萼が包む ・茎はまるい 出典『里山の植物 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『薬草の呟き』『樹木の名前』
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醜男
藪蘭(ヤブラン) キジカクシ科ヤブラン属の多年草。山野の木陰に生える。葉は束になって根生し、常緑で1年中青々としている。花期は8~10月。葉の間から高さ30~50㎝の花茎をだし、淡紫色の小さな花が数個ずつ固まって房状につく。花被片は長さ約4㎜。花後につく球形の果実は果皮が薄く未熟なうちに乾いて落ち、種子がむき出しになって生長するため、代わりに種子の皮が厚くなる。種子は緑色球からやがて光沢のある黒色になる。果実のようにみえるが種子で、種子がむき出しになって成熟するのはヤブラン属とジャノヒゲ属の特徴。 葉の感じから名前に蘭と付くがランの仲間ではない。葉がラン科の春蘭(シュンラン💬春に雑木林で咲くラン)に似ていて、薮に生えるのが名前の由来。 出典『都会の草花図鑑』『散歩の草花図鑑』『野に咲く花』
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醜男
唐橘(カラタチ) ミカン科カラタチ属の落葉低木。中国原産で薬用植物として奈良時代に渡来した。暖地では野生化しているものも少なくない。落葉性で耐寒性が強く、東北地方でも見られる。病気に強いので柑橘類の接ぎ木の台木に使われる。枝は葉緑素をもち緑色で稜があり、5㎝を超える長く鋭い刺がある。この刺を利用し、防犯、動物避けのために生垣や畑のまわりの柵として植えられた。花期は4~5月。葉が芽吹くより早く、長い刺の付け根に香りの良い白い花を1つずつ開く。秋に黄色に熟す果実をつける。カラタチは、果実の皮が剥けない、内部の果肉は固い、種子がたくさんできる、葉が落ちるなど、ミカン、キンカン、ナツミカンなどの柑橘類とは違っており、ミカン属から分けて、独自のカラタチ属に入れて区別されている。果実は乾燥させてから果実酒などに利用する。果実が熟す前に収穫し、3〜4つに輪切りにして日干しにする。この際、徹底的に乾燥させることが重要。乾燥不十分だと、服用の際に吐き気を催す可能性がある。 名前は、中国から渡来したことから、日本の橘に対して唐の橘であるからカラタチとなった。 出典『樹木の事典 600種』『都会の木の花図鑑』『里山の花木 ハンドブック』『薬草の呟き』『散歩で見つける薬草図鑑』『樹木の名前』
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醜男
槐(エンジュ) マメ科エンジュ属の落葉高木。中国原産で1000年以上前に渡来したとされる。庭園樹、公園樹、街路樹などに利用される。葉は奇数羽状複葉で長さ15〜25㎝、9〜15枚の小葉がつく。花期は7~8月。花は淡黄白色の蝶形花。大量の花を咲かせ、その花が散り始めると樹の下が淡黄白色に染まる。果実は豆果。長さ4〜7㎝、数珠状にくびれ、裂開せず中にはべたつく果肉に包まれた種子があり、長く枝に残る。種子は歪んだ楕円形で黒褐色、やや光沢があり、へそは端に偏りやや凹む。冬の野鳥や小動物の貴重な食料となり、ヒヨドリは果肉とともに種子を食べ糞には種子が混じる。新芽は天ぷらやお茶に、花の黄色の色素はルチンで高血圧の薬、または乾燥させて止血薬とし、花と果実は染物の染料、果実は痔薬、熟した果実は揉み出して石鹸にと非常に生活に役立つ。 ハリエンジュ(ニセアカシア)と違い刺はない。ハリエンジュが春に開花するのに対し、本種の花期は初夏から夏にかけてである。また、イヌエンジュより小葉がやや細く枚数が多い。枝が垂れる栽培品種をシダレエンジュといい、稀に植栽される。 中国では高貴な木とされ、古くから宮廷の庭に植えて大臣の座る位置を示した。最高位の三大臣が槐に向かって座し、その左右に九卿が並んだ。このことから、後に大臣のことを槐位、槐座というようになり、エンジュは立身出世の縁起木となった。 源実朝は、鎌倉幕府の将軍となったものの、北条氏に実権を握られていて、飾り的な将軍になっていた。その現実から逃避するため、歌づくりに励む。朝廷ともよい関係をつくり、右大臣にまで昇る。右大臣を表す言葉が槐である。その上に鎌倉の鎌の金偏の金をつけて、歌集『金槐和歌集』を出した。 『和名抄』ではエンジュの槐を『恵爾須(えにす)』と表示している。エニスがエンジュに変化したという説もある。 出典『葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑』『草木の種子と果実』『薬草の呟き』『樹木の名前』
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醜男
尻深樫(シリブカガシ) ブナ科マテバシイ属の常緑高木。愛知〜九州の温暖帯に自生または野生化。沿岸〜低山の乾いた林や岩場などに稀。アラカシやシイ類などと混生し、時に林をつくる。かつて薪炭用に利用。葉は単葉で互生する。葉身は倒卵状長楕円形または長楕円形。葉の表面は黄緑色で、毛ははじめ散生するが、のち無毛となる。裏面は銀灰白色で、葉脈に沿って短毛を密生するがのち無毛となる。葉縁は全縁または上部にわずかに鋸歯があり、葉脚は広いくさび形となる。花期は9~10月。雌雄同株。本年枝の先端または葉腋から花序が伸びる。花はマテバシイに似るが、本科では例外的に秋に咲く。果実は堅果。長さ約2㎝の楕円形。翌年の秋に成熟する。堅果の基部には直径1㎝ほどの椀状の殻斗がある。果実は食用。同属のマテバシイより葉も堅果も短い。 堅果の底が凹むことが和名の由来。 出典『樹に咲く花 離弁花1』『樹木の葉』『葉でわかる樹木』『APG樹木図鑑』『秋の樹木図鑑』
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醜男
野鶏頭(ノゲイトウ) ヒユ科ケイトウ属の一年草。熱帯アメリカ原産で江戸時代末期に移入したとされる帰化植物。観賞用の鶏頭(ケイトウ)の原種とされる。空き地、河原、道端などに生え、夏作物の害草となっている。葉は互生し、長さ5~8㎝の披針形で先は尖る。花期は7~10月。枝先に淡紅白色または白色の花穂を出し、小さな花を密につける。花被片は5個あり、乾膜質で光沢がある。花は両性で、5個の雄しべは花糸の下部が袋状に合着して、卵形の子房を囲んでいる。果実は胞果。球形で、残存した花被片に包まれている。熟すと横に裂け、2~4個の種子を出す。 庭で栽培するケイトウに似ていて、野に生えることが名前の由来。ケイトウは雄鶏のとさかを思わせるような花穂をつけることが名前の由来。ケイトウの原産地はインドで、奈良時代に日本へ渡来した。 出典『野に咲く花』『日本帰化植物写真図鑑』『植調 雑草大鑑』『野草の名前』
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