ER.　ｰレディ･オブ･シャーロットｰ
　　
美しいオレンジの花弁がいくえにも重なってなる、
聖杯型の花が全ての枝に咲きます。

アーサー王の居城近く『舘から出ることも屋外を見ることもできず、鏡の中に映る外の世界のみ見ることができる』という、ろくでもない制約魔法にかけられた貴婦人が住んでいました。

部屋の中で過ぎていく時間、彼女は来る日も来る日もﾀﾍﾟｽﾄﾘｰを織って過ごしていたといいます。　
　この人の名前が『シャーロット』

壁一面にたくさんの花を織り成すこの薔薇の姿を、ﾀﾍﾟｽﾄﾘｰに例えたのかもしれませんね…
勝手な想像ですが　(^_^;)


この『西洋版　織姫』のお話　結末は人魚姫よろしく悲恋モノ　(^^;;


彼女は鏡の中を通り過ぎたﾗﾝｽﾛｯﾄに一目惚れし恋焦がれ｢どうしても彼に会いたい！その目で私を見て欲しい｣と、遂には舘を飛び出してしまいます！

(今で云うなら、テレビで観たアイドルに逢いたくて、あてもないのに田舎を飛び出し東京に向かう感じでしょうか?そして道に迷って保護され、想い人には会えず家に送り返されるの←昭和の50年頃こんなニュースあったなあ　(^_^;)　)

しかし舘を出てしまったが為に、悲しいかな恐ろしい呪いが発動し死んでしまうのでした。

報われぬ恋の物語