今年は、今日で閉じる。私の散歩道の道際等の草花達は、晩秋から「冬」の時期にあっても次の時季への準備にしっかり入っているようだ---

11月からの、進む時候の移りに観る草花の姿、姿---その21。

道際のガーデン風に観る、草花２つ。
---深まりゆくこの季節の、何時もの散歩道に沿うあるガーデン。草花たちは、寄り添うように、そこかしこで大きな深呼吸をしていた。

→薔薇(カルピデューム)
→アルストロメリア
　
・薔薇(カルピデューム)
オレンジとサーモンピンクの、花弁先のフリフリ、フリル花弁の剣弁高芯咲きのバラ。

・アルストロメリア＜別名 ユリズイセン、ユメユリソウ、インカノユリ＞(ユリズイセン科)
自生地は砂質の乾燥地から湿地、森林や草原など多様な環境に及び、多種多様な性質を持つ草花。大半の種はチリ中部を中心に分布するものと、ブラジル東部を中心に分布するものに大別され、それぞれチリタイプ、ブラジルタイプと呼ばれている。

美しい花を咲かせる種が多数あることから、18世紀にはイギリスで品種改良が始められ、現在ではオランダが中心となって、多彩な花色で四季咲き性があり、育てやすい優秀な品種が数多く作出されている。

日本に園芸品種が導入されたのは1970年代になってからで、現在では切り花の他、花壇植えの花として広く普及している。

アルストロメリアの主な花期は５月～７月だが、一季咲きと四季咲きの品種があり、一季咲きの品種は夏と冬に休眠、四季咲きの品種は冬に休眠する。

花期になると、伸びた茎の頂部から花序を出し、筒状の花を数輪まとまって咲かせる。花は6枚の花被片を持っており、内花被片(花弁)3枚と外花被片(萼片)3枚から構成されている。

内花被片には条斑(ジョウハン)※と呼ばれる特徴的な斑点が入っており、これは蜜を集める昆虫を誘う役目を持っている。
※近年では条斑の無い品種も作出されている。

花色はピンク、赤、紫、黄、白など。鮮やかな花色と条斑※が相まって、華やかでエキゾチックな印象の植物。

アルストロメリアの名前は、スウェーデンの植物学者の名前に由来し、南米で原種を採取した植物学者カール・フォン・リンネが、親友アルステーマに因んで花に名前を残した。

(出典・参考; ガーデニングの図鑑)