グラジオラスを入れた仏花アレンジ。

赤、黄、紫、緑の球根を植えたんですが、他はまだ咲く気配は無さそうです。

父もわたしも朱色に近い赤が好きです。
神社でよく見るあの色です。

あをによし 奈良のみやこは 咲く花の にほふがごとく 今さかりなり
(万葉集: 小野老 ; おののおゆ)

この丹砂(辰砂、賢者の石)の丹色、朱色です。


この丹砂は奈良の東大寺ととても縁があり、大仏さまを鋳造するのに大量に使われた水銀で奈良の川など水や土壌が汚染されたそうで。
銅を鋳造するのに、水銀が必要だったんですね。(水銀を作る副産物が丹砂)

この汚染された水を清める為に、若狭の若狭明神さまから清らかな水が｢お水おくり｣として東大寺に向けて送られ、東大寺でその水を受け取る儀式があの二月堂での女人禁制の｢お水取り、修二会｣。
この若狭から東大寺の同一子午線上に、京の松尾大社さんや貴船神社さんなど、水やお酒にまつわる神さまが祀られている…
東大寺の先には、吉野の丹生川上水分神社(にうかわかみみくまり、と読みます )さん、まだその先の大峯山のまだ向こうの玉置神社さん、那智大社の那智の滝へ、日本海から大平洋へと繋がる水の道。

この水の道に、水銀･丹砂を意味する｢丹生｣という地名が点在しています。
そういう、大昔からの関係のある水の道、ということ。。。

お水取りの最後に白い椿が撒かれるのは、浄化を意味する白い椿で水を清める為とか。。。

そして、お水取りが終わると、雷鳴が轟くような豪雨に奈良が見舞われるのも、清らかな水が若狭明神さまから空からもたらされるからだとか。。。
元伊勢と云われる籠神社が天橋立近くの丹後･丹波にあることとも関係あるのかしら？？神風吹くということなのかしら。

すべては偶然などではなく必然で、意味のあること、意味のある位置なのですね。

朱色から脱線して、何だか真面目に語ってしまいました(笑)

外側の着ぐるみ(？)は男前女子で松崎しげる色、中身の人は三度のメシよりオモローを追求する大阪人です(笑)