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ハナトラノオは見た目がやや個性的でユニークな植物ですが、丈夫なので初心者の方でも手が出しやすいといえます。北アメリカ原産で、大正時代に日本に伝わり、今ではあちこちで見かけるほどになりました。ここでは、そんなハナトラノオの育て方を解説しています。水やりの頻度、気を付けるべき害虫や病気はあるのか、どうやって増やすのか、まとめましたので、ご参照ください。
ハナトラノオを育てる場所は、あまり神経質になって選ぶ必要はありません。ハナトラノオは強い植物で、耐寒性、耐暑性があります。さらに、半日陰でも元気に育つので、まったく日のあたらないところを避ければどこでも育てることができると言えます。
ただし、湿気がこもりやすいジメジメした日陰で育てると病気になる可能性がありますので、日当たりは最低でも明るい日陰、半日陰が好ましいとお考えください。
ハナトラノオを育てるときの用土は、排水性、保水性ともによいものがおすすめです。園芸店などで販売されている草花用培養土で育てることが可能です。
もし用土を自作する場合は、赤玉土、腐葉土を7:3の割合で混ぜてつくるのをおすすめします。
ハナトラノオを地植えする場合は、特別水やりをする必要はありません。ただし、真夏であまりにも雨が降らない日が続き、地面がひび割れるほど乾燥している場合は、水やりをしてください。それ以外の時期では降雨のみで問題ありません。
ハナトラノオを鉢植えする場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。特に7月からは花が咲き始めますので、この時期は乾燥させないようにご注意ください。乾燥すると、ツボミの発育に影響して、花数が減ることがあります。
ハナトラノオは生命力のある植物ですので、肥料がなくても育ちます。
4月から5月は生育期で、よく伸びますが、このときにヒョロヒョロして弱っているように見えるなどがあれば、必要に応じて少量だけ肥料を与えてみてください。
ハナトラノオの植え付け時期は、3月から4月に行います。根付くまでは時間がかかりますので、それまでは水切れしないように水やりを行います。
ハナトラノオを鉢植えで楽しむ場合は、植え替えが必要です。植え替え時期は、3〜4月もしくは10月頃が適期です。
また、根の成長が早いハナトラノオは根詰まりしやすいため、生育が悪くなってきたなと感じたら適宜植え替えをしてください。
葉が多くでるような植物ではありませんが、葉が混み入っていることがあれば、邪魔な葉を取り除いて通気性をよくしておくことも手入れの1つです。
ハナトラノオの増やし方には「挿し木」、「種まき」、「株分け」といった方法がありますが、一般的には「株分け」で増やす方法がとられます。
鉢植えで育てている場合は、ハナトラノオを一度鉢から出します。不要な土を落として、傷んだ根があればこのときにカットしておきましょう。株をナイフや手を使って、2つに分けて新しい別の場所に植え替えて増やすことができます。
植え替えのタイミングと同時に株分けをするのがおすすめです。
ハナトラノオの育て方で注意する害虫・病気についてご紹介します。
気を付けるべき害虫は、ほぼありません。しかし、まれにハナトラノオの茎や葉にケムシがつくことがあり、ツボミを食べることもありますので、見つけ次第ケムシは取り除いてください。下に落下させてもまたハナトラノオにのぼってきてしまいますので、駆除がおすすめです。
ハナトラノオがかかりやすい病気は、白絹病です。水はけが悪い場所や水はけの悪い土で育てていると、湿気がこもりカビが発生して白絹病になることがありますので、注意してください。
ハナトラノオはシソ科カクトラノオ属の植物で、開花時期は7月から10月です。花の色は白やピンクです。
花の形は個性的で四角錐型で、見た目の雰囲気はノボリフジのよう。1つの茎にたくさんの花をつけるようすは見事ですよ。
ハナトラノオの花言葉は、「希望」、「望みの達成」です。
ハナトラノオは横向きの花をたくさん咲かせる愛らしい植物です。丈夫ですので、初心者の方でも育てやすく、場所も選びません。これからガーデニングを始めたい初心者の方にも挑戦しやすい植物ですので、ぜひお迎えしませんか。
GreenSnap編集部