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グロキシニアはブラジルが原産のイワタバコ科の宿根多年草です。見た目も美しく、寄せ植えやガーデニングなどでとても人気が高い花を咲かせます。
こちらの記事ではそんなグロキシニアの育て方についてを紹介していきます。
グロキシニアは暖かい国が原産の植物ですので、冬の寒さにはとても弱いです。そのため、一年を通して気温が安定する室内で育てるのが基本です。
ただし、グロキシニアは直射日光も苦手で、日に当たりすぎると葉焼けを起こしてしまうこともあるので、適度に日が当たる場所に置いてあげましょう。葉や花が枯れてきたら、こまめに摘み取りをします。
グロキシニアはカラッとした暑さには強いですが、日本のような蒸し暑い夏は苦手なので、注意して育てましょう。
グロキシニアを室内で育てるのであれば、朝日が射し込むレースのカーテン越しの場所が育てるのにはおすすめです。また、日が当たらない暗い場所だと、花が咲かないので注意が必要です。
グロキシニアは寒さに弱いですが、高温多湿にも弱いので、真夏は風通しの良い場所でなるべく涼しくしてあげましょう。
ベランダに置いて育てることも可能ですが、グロキシニアは気温が15度以下になると成長が止まり、さらに5度を下回ると休眠状態になってしまうので、ずっとベランダなどの屋外で育てるというのは難しいといえます。
特に気温が低くなる秋から冬にかけては、室内で育てるようにしましょう。
グロキシニアは春から秋にかけてが生育期になるので、その期間は土の表面が乾いたら水をたっぷり与えるようにしましょう。特に夏場は水切れに注意して、こまめに様子をみてあげましょう。
水やりの際に葉や花に水がかかってしまうと、傷んだり腐ったりしてしまう場合もあります。なるべく水がはねないように、そっと根本だけに水をあげるようにしてあげて下さい。
秋に入って気温が下がってきたら、水やりの頻度を減らして少し乾燥気味に育てます。夏の水やりと同じく、水が花や葉っぱにかからないようにして下さい。
冬場は休眠に入るので、地上部分が枯れてきたら芽出し時期の春まで、一切水やりは必要ありません。
グロキシニアは特に肥料がなくても育つことができます。
とはいえ、5〜9月の生育期に肥料を与えると花付きが良くなるのでおすすめです。目安としては、1000倍程度に薄めた液体肥料を、月に2回ほど与えると花付きが良くなります。
また、植え替えをする際にも緩効性の化成肥料を元肥として、用土に混ぜておいても良いでしょう。
グロキシニアを育てるときは、赤玉土をベースに腐葉土を少し混ぜ込んだ用土を用いると良いでしょう。また、グロキシニアを育てるには水はけの良い用土が適しています。
そこに土に川砂を混ぜると水はけが良くなるので試してみてください。
川砂を使用する場合は赤玉土5、腐葉土3、川砂2の割合で混ぜ合わせると良いでしょう。
鉢の底に軽石を敷いて、上に少量のケイ酸塩白土を入れると、水通しが良くなり根腐れ防止にもなります。
さらに、用土には水はけだけではなく通気性と保水性も必要になるので、ピートモスやパーライト、バーミキュライトなども等量で混ぜ合わせても良いでしょう。
グロキシニアを育てるときは、鉢植えで室内栽培を行うのが好ましいです。鉢植えの底まで根っこが回ると、12〜15cmほど定植するので鉢の深さにも注意して植え付けてください。
グロキシニアの植え替え時期は、4月になってからとなります。
植え替えるときには、根っこを傷めないよう、やさしく掘り上げていきます。古い土を落としたら、新しい鉢植えと土に球根が軽く隠れるくらいに、浅く植えればOKです。
ちなみにこの際使用する植え替えの土は、育てる時と同じく、水はけが良く保水性の高い培養土がおすすめです。
グロキシニアの増やし方は、「葉挿し」・「分球」・「種まき」の3つの方法があります。
葉挿しは一番簡単な方法で、6〜7月頃に行うのが適しています。株の中から全体で平均的な大きさの葉っぱを選んで、葉柄を付けたまま切り取ります。その切り取った葉を土を入れた鉢に寝かせるように挿します。
そのまま乾かないように1ヶ月ほど管理すると、切り口の近くから初根して、小さな球根が育ちます。
葉が枯れてくる秋頃から徐々に水やりの回数を減らしていき、完全に葉が枯れたら水やりを止め、球根が乾燥しないように掘り下げて保管します。
春になってから新しい土に植え付けをすれば、そのまま通常通りに育てることができます。
分球のやり方は、大きくなった球根の芽の位置を確認して、何個かに切り分けて植え付ける方法です。
切り分けた際に切り口から雑菌が入らないように、殺菌剤や草木灰をまぶしておくと、元気に育つ可能性を上げられます。
種まきは、事前にグロキシニアの種を採取しておく必要があります。グロキシニアの種は、とても細かく扱いづらいので少し難易度は高めです。
発芽温度は25度程度なので、8~9月頃に行うのが適しています。
グロキシニアは好光性種子といい、発芽するのに陽の光が必要なので、種には土をかぶせずに、そのままの状態で置いておきます。
グロキシニアを休眠させる前に、花がらを全て摘み取って、元から切り取っておきましょう。
休眠に入った球根は、掘り上げて乾燥させないように、おがくずなどの中で保管しても良いですし、特に何もせずそのままでも大丈夫です。休眠期でもしっかりと球根を管理しておけば、春からもまた育てることができるので大切にしましょう。
グロキシニアは害虫の対策や心配はほとんどありませんが、多湿に弱いため、特に梅雨の時期に灰色カビ病を発生させてしまうことがあります。
特に花びらと新芽に被害がでやすく、発生すると花や葉っぱに斑点が現れ、それが徐々に広がっていきます。そのまま放置すると株全体が腐敗してしまいます。
カビを発生させないために、なるべく風通しを良くして多湿にならない環境をつくりましょう。もし発生した場合は、枯れた葉をこまめに取り除き、ベンレートを散布して処置を行います。
もし花が完全に枯れていなくても、カビの原因になることもあるので、花がしおれてきたら早めに付け根から花がらを摘み取ったほうが良いです。
グロキシニアの生育適温は20〜25度とされています。15度以下の気温になると成長が止まり、さらに気温が5度を下回ると休眠状態に入ります。
冬越しをさせる場合は、最低5度から10度ほど必要です。そのため、冬場でもなるべく5度以上の気温をキープするようにしましょう。
グロキシニアは温度の管理が難しいと言われている植物ですが、冬場でも室温を15度以上に保っていれば生育可能で、花も楽しむことが可能なので挑戦してみてはいかがでしょうか。
グロキシニアの花言葉は「華やかな日々」、「艶麗」などです。
グロキシニアは7月10日と7月25日の誕生花としても知られます。
気品あふれるベルベットのような、光沢のある花を咲かせるグロキシニアは、「夏の鉢花の女王」「室内園芸植物の女王」とも呼ばれています。
色鮮やかなラッパ型の花びらは存在感があり、観葉植物として部屋に飾ると、空間がより華やかになります。
グロキシニアはブラジルが原産の植物で、カラッとした暑い環境で育つ植物です。
日本のような、寒暖差があり多湿になりやすい場所では、少し育てるのは難しいかもしれませんが、温度と湿度の管理をきちんとしていれば、長い期間、美しい花を楽しむこともできます。
様々な園芸品種が存在しており、花の色も形も豊富にあるので、色んな種類のグロキシニアを寄せ植えにしてみてもきれいですよ。
葉挿しや分球で増やすことも可能なので、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部