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ビデンスはメキシコ原産のキク科の植物ですが、現在世界中に約200以上の種類が群生しています。繁殖力が強いのが大きな特徴で、日本の道端にも雑草として生えています。では、自宅で育てるにはどうしたらよいのか、ビデンスの育て方を見ていきましょう。
ビデンスは日当たりのいい場所で保管してあげる方が、元気よく育ちます。日陰でも枯れることはありませんが、葉がよれて花が咲かないということもあります。
ビデンスは繁殖力が強いので、置きっぱなしにしておくと生えっぱなしになってしまいます。
また、防寒性が非常に高いのも特徴で、冬でも特に寒さをしのいであげる必要はありません。ただし、北海道や東北などの、豪雪地帯や氷点下を下回るような地域では、さすがのビデンスも弱ってしまいます。
ビニールシートやウッドチップなどをかぶせて、寒さから守ってあげましょう。
ビデンスは乾燥に強い植物なので、水をあげ忘れても数日程度なら問題ありません。
ただし鉢で育てる場合、ビデンスは非常に乾きやすく、水を切らしたタイミングを見極めるよう注意が必要です。土が乾いたら、根元にたくさん水をあげるようにしましょう。
庭の花壇等で育てる場合は、水やりの必要はありません。
冬のビデンスは冬眠しているので、水やりはなるべく控えてあげましょう。水をあげなくても、防寒対策(寒い地域で栽培する場合は、必要になります)をきちんとしていれば枯れることはありません。
ビデンスは寒さに強い植物なので、このまま冬を越せます。
ビデンスはあまり肥料を必要としない植物で、あげすぎると花が咲かなくなったりするので、ほどほどにしておきましょう。
肥料はゆっくりと効果を発揮するタイプのものを使い、土に混ぜ込んでおきましょう。翌月から月1回程の頻度で、液体肥料を与えます。1回の与え過ぎに注意しましょう。肥料をあげる時期は、鉢植えで育てているものは、4月から10月頃が適期です。
花壇で育てている場合、肥料は必要ありません。
ビデンスは水はけのよい土を好みます。水はけの土であれば、土質は問いません。鉢植えの場合、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜ合わせた土を使います。
ビデンスは繁殖力が非常に強く、鉢の中で育てていると1年程で増殖してしまい、良質な環境とはいえなくなります。そのため、植え替えや新しい苗の植え付けは初夏頃に行いましょう。
鉢植えで育てている場合は、もう一回り大きな植木鉢に植え替えてあげます。このとき根本が複雑に絡みすぎて、鉢から外に出せないことがあります。そんなときは、鉢底から伸びている根を切って取り除いてしまいましょう。
花壇などで育てる場合は、苗の底がちょうど入る大きさの穴を掘って、土を壊さないように植えます。このとき、間隔を詰めすぎないように注意しましょう。
ただし、ビデンスは頻繁な植え替えを好みません。一度植え替えをしたら、生涯その花壇の中で一生を終えさせてあげましょう。植え替えを終えたら、水をあげてくださいね。
ビデンスは新しい種を植えて「種まき」したり、「挿し木」をすることで増やすことができます。
種まきは春か秋頃に行うようにしましょう。まいた種が芽を出し、本葉が3枚にくらいになる程に成長したら、3号サイズのポリポットに植え替えをします。
挿し木は初夏頃にやるのが適しています。茎を芽の先から10センチのほどの長さに切り、水はけのよい土に入れた鉢に挿すと根が出てきます。
この植え替えのときに、土の中で絡み合ったビデンスをそれぞれ個体別に分けて離しておくとよいです。
春から秋頃にかけて、アブラムシやハダニが発生します。
アブラムシは若い新芽の頃を狙います。アブラムシは繁殖能力が強く、また群れで行動する害虫なので、次々と仲間が寄ってきます。
ハダニは全生長過程を通して、葉っぱの裏側に寄生します。特に夏場は気温や湿度が高まるので、ハダニには住みやすい気候になります。放っておくとビデンスを弱らせてしまうので、見つけたら早めに駆除をするように心がけましょう。
ビデンスは日当たりのよい場所で保管してあげましょう。夏場はアブラムシなどの害虫の温床となってしまうことがあるので、定期的に葉の裏側を見てあげるようにしましょう。
冬でも氷点下を下回らない温かい場所では寒さをしのいであげる必要はありませんが、そうでない地域で育てる場合は、ビニールシートやウッドチップをかぶせるなどして、寒さから守ってあげましょう。
ビデンスの花言葉は「淡い恋」、「もう一度愛します」、「調和」、「真心」などがあります。
今回は一途な花言葉を多く持つ、ビデンスの育て方をご紹介しました。
ビデンスの最大の特徴点は、その繁殖力と耐寒性です。
しかし、どちらも手入れを怠ったり、油断してしまうと、たちまち状態が劣悪になってしまうものです。また、植木鉢で育てるか、花壇で育てるかによっても手入れ方法に差異があるので注意しましょう。
ビデンスは「もう一度あなたを愛します」や「真心」といった献身的な意味の花言葉を持つ花です。
水はけの良い土を選んであげたり、アブラムシなどの害虫を駆除してあげるなどして、花言葉が持つ願いを、ビデンス自身にも込めて育ててあげるとよいでしょう。
※トップ画像はPhoto by たかさん@GreenSnap
GreenSnap編集部