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ナズナは古くから、ぺんぺん草と呼ばれて親しまれてきた多年草です。日本では春の七草のひとつに数えられ、荒れ地でも平気に生育する強健な生命力にあやかって、無病息災を願う草花とされています。
今回はそんな縁起のいい、ナズナの育て方をご紹介します。
ナズナは日当たりがよい場所で元気に生育します。とはいえ、耐寒性、耐暑性がともに高いため、やせた土地や日陰でも耐えることができます。
真夏のような高温多湿は苦手なので、夏の間は風通しのよい半日陰で管理するようにしましょう。
ナズナは水はけのよい、肥沃な土を好みます。赤玉土小粒7:腐葉土3に、パーライトを1割ほど混ぜた土などがいいでしょう。市販の草花用培養土でも問題ありません。
ナズナは基本的に肥料は不要です。しかし、肥料をあたえることで花つきをよくすることもできます。
肥料を与える時期は、植え付けのときと、秋頃の9~10月ごろがいいでしょう。緩効性化成肥料が扱いやすくておすすめです。
ナズナを鉢植えで育てる際は、表土が乾いたようであれば、2~3日後の午前中に水やりをしてください。多湿を嫌うので、乾かないうちに水をあたえないよう注意しましょう。
地植えでナズナを育てている場合は、基本的に水やりは不要です。自然の降雨で充分でしょう。
ナズナの植え付けは3~4月の春と、10~11月の秋が適期です。鉢植えであれば鉢底石を敷いた鉢に種を植えます。その上から土を2mmほど薄くかぶせましょう。種まきがすんだら、たっぷりと水をあたえることで、約1ヶ月で発芽します。
ナズナは挿し芽で増やしていきます。花が咲き終わったあとに、茎をハサミでカットします。9月頃の気温が落ち着いたのを見計らい、バーミキュライトなどに挿しておきましょう。しっかりと根をはって、葉にハリがでてくるまでは、乾燥しないように水やりを続けてください。
うどんこ病は、葉にうどんの粉のような白いカビが生えてしまう病気で、開花を阻害してしまいます。薬剤散布などをして対処するようにしましょう。
アブラムシは繁殖力がとても強く、ウイルスなどを媒介する恐れのある害虫です。見つけ次第、早急に殺虫剤などで駆除する必要があります。
ナズナの花言葉は「あなたに全てをお任せします」、「あなたに私の全てを捧げます」です。
特徴的な実の形から、西洋では『羊飼いの財布』といわれ、財産を託せるだけの信頼を表しています。
ナズナは入手が簡単で身近に咲いている植物ですが、長い歴史を人間と歩んできた草花でもあります。自分で育ててみたり、採集して料理してみたりと、さまざまな楽しみ方ができますよ。
GreenSnap編集部