warning
error
success
information
セイロンライティア(学名:Wrightia antidysenterica)はキョウチクトウ科ライティア属に分類されます。キョウチクトウ科のほとんどの蕾は右巻きであるのに対し、セイロンライティアの蕾の巻きは左巻きです。このような特徴があることから原産地のスリランカではワリダ属に分類されています。
葉は深緑の卵型で、樹高は30~200cm程です。1年を通して緑の葉がみられる常緑低木に分類されていますが、部分的な落葉や気候によっての落葉がある半常緑低木、もしくは半落葉低木としても分類されます。
セイロンライティアのセイロンは紅茶でもなじみのある名前であり、原産地スリランカの旧国名です。今回は国内では流通が始まって間もない栽培品種であるセイロンライティアの育て方や花言葉を紹介します。
セイロンライティアは日当たりの良い場所で育てましょう。暖かい環境を好みますが、真夏は1日のうちの半分程度、日なたになるような半日陰で育ててください。半日陰でも花は付きます。
また、セイロンライティアは耐寒性が低く、15℃以上の気温がないと弱ってしまう植物です。水を枯らし気味にして、やっと10℃で生育できる程度です。そのため、寒い時期は暖かくて日当たりの良い室内で育ててください。
冬の室内でも15℃未満になると冬越しできない可能性があるので、温かさを保てない場合は一年草のつもりで栽培するよりほかありません。
セイロンライティアは高温で多湿の環境に自生しています。乾燥に弱いので水切れしないよう、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
セイロンライティアへの肥料は、5~10月の間に1か月に2~3回の割合で液体肥料を施します。この間は肥料が切れると、花がつかなくなるので忘れずに与えてください。
セイロンライティアの栽培には、水持ちの良い用土が適しています。保水性と保肥性のある黒土に腐葉土を多めに混ぜ込んだ用土や、市販の重めの培養土を使用しましょう。
セイロンライティアの種まき時期は4~5月と9月で、苗の植え付け時期は4~6月と9~10月です。水持ちの良い用土に元肥を入れてから種や苗を植え付けましょう。
セイロンライティアを地植えにする場合は半日陰が適しています。鉢植えの場合は真夏以外は日当たりの良い場所に置いてください。
鉢植えで冬越しさせたい場合は、2年に一度は植え替えをしましょう。根鉢を引き抜いたら土を落とし、新しい用土に元肥を入れた鉢に植え付けます。植え付けや植え替えをした後はたっぷり水を与えてください。
種まきとさし木で増やします。種まきの適期は4~5月と9月、さし木の適期は6~7月です。さし木はその年に伸びた枝を切り、切り口を1時間ほど水に浸けてからポットの土に挿します。さし木には市販のさし木用の土を使うのがおすすめです。根が出るまでの間は土が乾かないよう注意してください。
セイロンライティアは剪定することで脇芽がたくさん出て、花付きも良くなります。株を大きくするためにも枝の切り戻しや摘心などの手入れをしましょう。
セイロンライティアは特に病害虫の心配が要らない植物です。
セイロンライティアの開花時期は6~10月です。この時期になると、5枚の花びらからなる直径3cm程の白い花が数輪、ドーム状に花を咲かせます。
セイロンライティアの花言葉は「純潔」「清楚」「清純」「内気の美しさ」です。セイロンライティアは6月15日と7月26日の誕生花でもあります。
セイロンライティアの育て方や花言葉を紹介しました。
セイロンライティアは乾燥と寒さに弱く、冬越しが難しいことから上級者向けの栽培品種とされています。本来は多年草ですが、四季の変化がある国内では1年草のつもりで育てた方が良いかもしれません。
上手に冬越しできれば毎年純白の花を楽しむことができるので、環境が整っているのならぜひ栽培に挑戦してみてください。
※トップ画像はトレニアさん@GreenSnap
GreenSnap編集部