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ウォーターマッシュルームは北アメリカが原産とされる、葉の形が特徴的なセリ科の水生植物です。丸い形の葉がキノコの形に似ていることからこの名前が付けられました。ほかにもウォーターコインという呼び名もあり、和名では「ウチワゼニクサ」と名付けられています。
そんなウォーターマッシュルームの育て方を説明します。
ウォーターマッシュルームは水中でも育てることができる水生植物です。そのため、水切れに非常に弱いので、鉢植えでは根元の土を水につけた状態で育てるといいでしょう。
根元は水につけながら葉を水の上に出したり、根元から葉まで水中に入れた状態で育てたりと、さまざまな場所で育てることができます。
また、ウォーターマッシュルームを育てるなら日当たりのいい場所が適しています。ただしハイドロカルチャーやスイレン鉢などで育てるときには、夏に水温が上がり過ぎないように日陰に置いたほうがいいでしょう。
一方、ウォーターマッシュルームは寒さに強いので、寒冷地でなければ屋外でも育てることができます。ウォーターマッシュルームを地植えする場合は、基本的に水に沈み過ぎない場所で育てましょう。
ウォーターマッシュルームは水切れに弱いので、水が切れるとすぐに元気がなくなって枯れてしまいます。過度の水で根腐れする心配はないのですが、水切れには充分に注意しましょう。
ウォーターマッシュルームを鉢植えで育てるときには、水の入ったスイレン鉢などの容器に鉢植えごと沈め、株の根元まで水がかかっている状態にするといいでしょう。地植えする場合には、水に沈みすぎない程度に水の高さに気をつけて植えましょう。
水苔に植え付けることも可能ですが、その場合も水を切らさないように気をつけます。
冬も、水切れさえしなければ、冬越しすることができます。
ウォーターマッシュルームは丈夫なので、肥料を与えなくてもよく育ちます。
ただし、葉を増やして花のつきをよくしたいときには、少量の肥料を与えると良いでしょう。ウォーターマッシュルームの生育期である4~9月の間に、1~2ヶ月に1度程度緩効性の化成肥料を与えるか、液体肥料を通常の倍程度に薄めて与えましょう。
ウォーターマッシュルームを育てるときは、土は赤玉土や荒木田土を用いましょう。荒木田土など田んぼの土では、株の育ちがよくなるのですが水が濁りやすくなります。
ウォーターマッシュルームの植え付け・植え替えに適した時期は、生育期である4~9月頃です。
ウォーターマッシュルームを鉢植えにする場合には、用土を入れた鉢植えに植え付けてから水につけます。根を水苔で包んでポット等に入れたり、水槽内に植え付けるなど自由に植え付けすることができます。
ウォーターマッシュルームを水栽培(水苔)で育てたい場合は、水槽やボトルアクアリウムなどの水につけて育てます。ただし、水中で育てるとウォーターマッシュルームは小さく育ちます。
ウォーターマッシュルーム根が詰まってきたら、大きめの鉢に植え替えをします。
ウォーターマッシュルームの増やし方は、「株分け」が簡単です。
株が増えてきたら、生育期に地下茎を切って株分けします。4~9月の生育期に植え替えに合わせて株分けをするといいでしょう。
生育期になると茎や根が伸びます。株が増えすぎて込み入ってきたら、地下茎で余分な株を切り、大きさを整えます。
ウォーターマッシュルームは丈夫な植物なので、病害虫の心配はほとんどありません。
ウォーターマッシュルームは5~9月頃に小さな白い花をつけます。葉は直径が1~4cm程の丸い形をしていて、艶のある緑色をしています。
長く伸びた茎にくっつく丸い葉は、可愛らしい愛嬌のある姿で人気があります。
今回はウォーターマッシュルームの育て方や植え付け・植え替えの方法などをご紹介しました。
丈夫で水を切らさなければ簡単に育てることができる植物です。育てるのに慣れていない方でも育てられるでしょう。水生植物のウォーターマッシュルームでは、通常の鉢植えで生き生きとした丸い葉や可愛い花を観賞したり、水槽に入れて水中に葉が漂う涼しげな雰囲気を楽しんだりもできます。
インテリアに合わせてさまざまな楽しみ方ができるウォーターマッシュルームをご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はgreen ballさん@GreenSnap
GreenSnap編集部