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キク科のコレオプシスは、アメリカ大陸や熱帯アフリカに約120種類が分布する植物です。園芸では、主に北アメリカ原産種が栽培され、日本には明治時代から輸入され始めました。コレオプシスの特徴をつかみ、初めての方でも分かりやすい育て方を教えます。
コレオプシスは生命力のある植物なので、日当たりのいい場所であれば、特にこれといった特別な条件を要しません。屋外で育てるのがよいですが、室内でも日当たりのいい場所や、昼間は日光に浴びさせ、夜は室内にいれても問題はありません。
ただし、あまりに日当たりの悪い日陰だと、花がつきにくいことがあるため、うまく育ってくれません。
コレオプシスは多湿な場所では育ちにくい傾向があります。湿気の少ない場所や、風通しがよい場所に置いてあげましょう。
庭で育てるのであれば、水はけのいい土に植えると元気に育ちます。
多湿を嫌う傾向がコレオプシスにはあるので、基本は土が乾いたら、水をたっぷり与えるようにしてください。水をやりすぎると、腐って枯れる原因になります。
しかし、いくら乾燥を好むといっても、極端な乾燥はコレオプシスも苦手とします。直射日光がきつい真夏の時期などは、水やりしても蒸発スピードが速い場合があるので、その場合は、朝と夕方に、水を二回あげても問題ありません。
コレオプシスは寒さに強い植物です。厳冬地でなければ、特に屋外に置いていても問題はありません。マイナス5℃以下を切ると枯死するので、その場合は室内に避難させておきましょう。
冬場の水やりは、特に注意することはないので、土が乾いてきたら少しあげる程度でいいでしょう。乾燥させすぎず、水をやりすぎず、常に植物の様子をみてあげてください。
生長する春から秋に掛けて、コレオプシスの肥料が途切れないように、液体肥料を最低でも毎月2〜3回は与えるとよいでしょう。
開花期が遅い種類のものは、春から梅雨頃までと、秋口に月1回の置き肥をしてあげると、花数も増え、賑やかになります。
地植えならば、あまり肥料を必要としませんが、鉢植えやコンテナ植えならば、肥料を与えないと花は咲きません。観察しながら肥料の量を調整し、きれいな花を咲かせてあげてください。
コレオプシスは生命力が強いので、適した環境に地植えしたコレオプシスならば、土質を気にする必要はありません。
鉢植えやコンテナ植えをする場合ならば、ホームセンターや植木屋で売っている、一般の草花用培養土で事足ります。
水はけをよくするために、市販されている土に、赤玉土を少量混ぜるのもよいでしょう。赤玉土は時間が立つと粒が細かくなって、水はけが悪くなってくるので、新しく土を混ぜるといいでしょう。
多年草のコレオプシスは苗で植え付けします。一年で枯れてしまう多年草でも、一年草タイプのものは、花を咲かせたあとに枯れてしまうため、特に毎年植え替える必要はありません。
あまりに生長が早く、根詰まりを起こして鉢の底から根が出ている場合なら、植え替えてしてもかまいません。生長が旺盛な多年草タイプは、株分けを兼ねる意味で植え替えを行います。
コレオプシスは「種まき」と「株分け」で増やせます。一年草タイプならば「種まき」から、多年草タイプならば「株分け」がおすすめです。
種まきをするなら、中秋の9月中旬頃から10月にかけて、過ごしやすい気温の時期にまきましょう。気温が高いと発芽しにくくなります。20℃前後の過ごしやすい日を選んであげるのがベストです。
株分けをするなら、越冬し、これから生長する早春の頃、あるいは花が散らせた晩秋が適期になります。子株にわけて数を増やしていきましょう。
コレオプシスがなりやすい病気としては、歯の表面に白いカビが発生するうどんこ病や、葉に淡黄色の斑点ができるべと病などがあります。水はけが悪く湿気ると、カビなどの菌が発生しやすくなります。
枝を透かしたり、切り戻したりすることで隙間が空き、風通りがよくなります。また、うどんこ病は薬剤を散布する前に自然治癒できる病気なので、初期段階であれば、濃度の薄めた酢や重曹をスプレーすると復活する場合があります。
酢の酸性や重曹のアルカリ性に触れさせると、カビは繁殖力が落ちます。1週間に1度スプレーをして、様子をみてください。それでも治癒しない場合は、コレオプシスにあった薬剤のものを使用するようにしてください。
害虫で気をつけておきたいのは、アブラムシです。春の時期やつぼみの頃に発生しやすいので、見つけ次第駆除するよう心がけましょう。
コレオプシスは耐寒性があり生命力があります。風通しをよくして、乾燥気味に保つことで長生きします。20℃前後の過ごしやすい温度で管理しましょう。
6月26日の誕生花とされるコレオプシスの花言葉は、「夏の思い出」「陽気」などがあります。
今回はコレオプシスというキク科の植物の育て方をご紹介しました。
条件の厳しい荒れ地であっても育つことが多いので、ワイルドフラワーとして植えられる植物です。
見た目の美しい黃色の花を咲かせ、その種類も約百種とあり豊富です。
花言葉に込められた意味も多く、相手にプレゼントするときは、
どの意味を込めて贈ったのか、一言説明が必要かもしれませんね。コレオプシスを植えてみて、今日から育ててみましょう。
※トップ画像はPhoto by Tenさん@GreenSnap
GreenSnap編集部