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花が咲いたときを楽しみに育てている人が多い「仙女の舞(カランコエ・ベハレンシス)」は、葉っぱの形も独特で魅力的な多肉植物です。高くなれば3mにも大きくなる仙女の舞は、意外にも育て方は簡単です。そんな難易度が低い仙女の舞にはどんな特徴があるのでしょうか。仙女の舞の育て方と一緒にご紹介しましょう。
仙女の舞は、一年中日当たりの良い場所で管理してください。
ただし、耐陰性もやや高いので、多少暗い場所でも問題なく育てられます。とはいえ、やはり日当たりの良い環境で育てるよりは生育が悪くなってしまいます。
仙女の舞は、夏に屋外に置いておくと丈夫な株に生長します。日光不足になると葉の色も悪くなり、全体的に小さい株になってしまいます。1日中は難しくても、午前中だけでも日当たりのある場所に飾って日光浴をさせてあげましょう。
また、風通しの良い場所も確保しておきましょう。冬は寒さに負けて葉が枯れてしまうので、室内へ移動させておきましょう。
仙女の舞は高温多湿の環境を嫌うので、梅雨の時期は注意してください。
仙女の舞の休眠期にあたる夏は、水やりを少なくします。水やりのタイミングとしては、土の表面が乾燥していたらでOKです。夏は控えることも考えて、その後2〜3日経ってから行いましょう。
冬も夏と同じで水やりは控えめにします。仙女の舞の場合は、乾燥しているぐらいがちょうどいいので、必死に水やりをしなくても大丈夫です。
仙女の舞の生長を良くして、大きく育てたいときは肥料を施しましょう。肥料を与える時期は、春か秋の生育期が適期です。
ただし量は控えめにして、液体肥料を混ぜ込んでおきましょう。一ヶ月に1〜2回のペースが良いです。
仙女の舞を育てるときは、一般的な園芸店で販売している多肉植物用の土を使いましょう。根腐れ防止のためにも、通気性に優れている土を選びます。また、水はけの良いことも重要です。
配合した土を使用するのであれば、基本的に多肉植物には、赤玉土・鹿沼土・日向土・腐葉土・バーミキュライトを順に3割、2割、2割、2割、1割で混ぜ合わせてください。
仙女の舞の植え替え時期は、生長期の春・秋が適期です。植え替える頃合いとしては、鉢に根が詰まって窮屈そうに感じたら一回り大きいサイズの鉢に植えてあげてください。
仙女の舞は、1〜2年経つと鉢の中で根詰まりを起こしていることが多いので、この間で植え替えてあげましょう。ただし、夏真っ盛りと冬の最盛期のときは、植え替え作業は禁物です。
植え替え時に必要なガーデニンググッズとして、大きめの鉢・多肉植物用の土・鉢底ネット・鉢底石・割り箸など棒状のもの・手袋または軍手・小さめのスコップです。土がこぼれても良いように、ビニールシートや新聞紙も用意しておいてください。
植え付けも同様です。
仙女の舞の増やし方は3つあり、「挿し木」「株分け」「葉挿し」のどれでも増やすことができます。どの方法でも簡単に増やせるので、初心者の方も挑戦してみてください。
挿し木は伸びた茎をカットして、そのまま植えるだけで発根する方法です。
株分けでは、株ごと全体的に分けて増やしていきます。株分けを行うときは土が乾燥している状態からスタートしてください。はさみで剪定するときも、消毒をして清潔なものを使いましょう。
葉挿しは、葉っぱ一枚から新しく芽を付けさせるやり方です。つまり、落ちてしまった葉っぱからでも増殖可能です。どの方法でもはさみやナイフといった剪定できるものを使用しましょう。
何度か植物に使用していたはさみなどは、菌が繁殖していることがありますので、使う前に煮沸消毒またはアルコール消毒をしましょう。
仙女の舞にはカイガラムシという虫が付くことがあります。殻にこもっていたり、体の面の部分が白く綿状になっているため取りにくい構造になっています。
歯の表面と裏側もしっかり見てみましょう。もし、発見したときは尖ったものやめくりやすいものでこそぎ落としてください。カイガラムシは殺虫剤を使用して撃退することもできます。
また、鉢の底にナメクジが潜んでいる可能性もありますので確認しておきましょう。ナメクジは専用の殺虫剤も販売していますが、塩をふりかけても駆除できます。
仙女の舞は耐寒性・耐暑性ともに弱いという特徴があります。最低の温度でも2度と冬の寒さには耐え難い性質を持っています。
冬越しをする場合は室内に取り込んでください。暗い場所は強いため、日の当たる寝室やリビングに飾っても問題ないでしょう。
仙女の舞は、別名で「カランコエ・ベハレンシス」と呼ばれています。東アフリカやマダガスカルなどを原産地とし、大きいものになると3mにも生長する巨大に育つ品種です。
ベンケイソウ科カランコエ属に入っており、葉っぱがギザギザしたフリルのようになっています。葉っぱの表面には白い毛が付いており、触るとふわふわと柔らかくなっています。
カランコエの品種が200以上もある中で、仙女の舞の品種には「ファング」「ミニマ」という名前のものも人気です。
仙女の舞は、カランコエ・ブロスフェルディアナ種から品種改良された種類です。暖地であれば地植えすることもできますが、ほとんどの場合は、鉢植えで育てていくことになります。
仙女の舞は、カランコエの中でも花を楽しむというよりは、葉っぱのインパクトが強い観葉植物です。そんな仙女の舞は、春に花を咲かせることも多いです。
花の色は全体的に白色をしてるのですが、花びらに黄色や紫色の筋が通っていたりしています。とはいえ、花が咲いてもあまり目立たないのが特徴です。
仙女の舞には、「幸福を告げる、あなたを守る、たくさんの小さな思い出、おおらかな心」という花言葉が存在します。
花言葉はカランコエ全体で付けられています。西洋の花言葉では、popularity=「人気」や「人望」という意味になります。
カランコエの中でも大型の品種に当たる仙女の舞について、育て方をご紹介しました。
カランコエと聞くと綺麗な花を咲かせるイメージが強いかと思いますが、こちらのカランコエは葉っぱの鑑賞を楽しむことが多くなりそうです。ただし、生長しすぎると1m以上になりますので、植え付ける環境には注意して育ててみてください。
GreenSnap編集部