warning
error
success
information
多肉植物のキンコウセイは、メキシコが原産地で暑さや寒さに強い植物です。葉先が赤く染まり株脇から伸びた幹に釣鐘状のオレンジの花が咲きます。葉には、細かい毛が生えており枝分かれしながら上に伸びていきます。
ここでは、そんなキンコウセイの育て方を見ていきましょう。
キンコウセイを育てる場所は、日当たりと風通しの良いところが適しています。過湿になると根腐れすることがあります。真夏の暑い日は葉焼けをするので、直射日光を避けて半日陰に置きましょう。
また、キンコウセイは寒さに比較的強く、少々霜に当たっても枯れることはありません。-2度くらいまでの気温なら、屋外でも栽培できます。
冬に過湿になるとカビが生えたり根腐れすることがあります。そのため、冬は1か月に1度ほど水やりをたっぷりする程度で大丈夫です。冬は乾燥気味を保ちましょう。
とはいえ、春から秋にかけても半月に1度、水をたっぷり与えれば十分です。初夏の梅雨のころから水やりを控え、夏は水やりをストップします。
キンコウセイには、元肥として緩効性化成肥料を一握り与えます。
キンコウセイを育てるときは、小粒の赤玉土2割、小粒の鹿沼土2割、腐葉土を1割、ピートモス2割、練炭2割,川砂を2割を混ぜた土を使いましょう。
鉢底に網を敷き、軽石を敷き詰めてその上に多肉植物の土か用土を半分ほど入れます。キンコウセイの苗を中央において、周りに土を入れ込みます。植え付け時は水をたっぷりやります。
キンコウセイの植え替えは、春や秋に行います。鉢底から根が出てきているときが植え替え時です。根についている土をほぐして1/3ほどカットします。根も1cmほどに切りそろえて、乾燥させてから植え付けと同様に植え替えます。
植え替え頻度の目安は、1~2年に1度の植え替えです。
キンコウセイは風通しの良い半日陰において、3~5月か9月~11月頃に「葉挿し」か「挿し芽」で増やします。
元気な葉をいくつかとり、パットなどに小粒の赤玉土に入れて、そこへ葉の付け根が軽く浸かる程度に挿します。葉に水分があるのですぐに水は与えず、根が出るまでそのままにします。葉が乾いてきたら、霧吹きなどで水を与えます。
ハサミで芽の先をカットし、下の方の葉をとります。上の芽をさし芽にして取った葉は葉挿しに使います。カットした挿し芽の茎の切り口を、数日陰干しします。乾燥したら、パットなどに敷いた乾いた土に挿します。乾燥後、根が出てから土に挿すと早く根付きます。
冬はキンコウセイを屋内で日に当てずに管理しましょう。春に急に屋外に出すと葉焼けするので、冬も屋内の日当たりのいい場所か屋外で日に当てると良いです。
初夏の頃からは、半日陰の風通しの良い場所に移動しましょう。株脇から花芽が伸びて上に高くなるので、花が終わったら伸びた脇芽を切り戻します。
葉や茎に最初は白色の小斑点ができ、次第に褐色から黒褐色に変わります。斑点がいくつもできていたら黒色のカビが発生し、葉先が枯れた状態になってきます。発生時期は長雨頑張って降る2~3月や8~9月にでます。発生し始めから定期的に薬剤を散布します。
ワタムシは雪が降る前に発生し、でん部に白いものをつけています。幹の液を吸い取り寄生します。カイガラムシは、高温で乾燥している時期に発生します。成虫になると殺虫剤が効かないので、早めに駆除します。
夜盗虫は、9~11月に幼虫が発生します。葉の裏に卵を産み付けるので、見つけ次第取り除きます。幼虫は葉を食い尽くすので、早めの駆除が必要です。
害虫には、季節の変わり目に浸透移行性の殺虫剤をまいて駆除しましょう。
キンコウセイは多肉植物の一つで、葉挿しで良く増えます。暑さや寒さに強く、比較的育てやすい植物です。鉢植えや寄せ植えなどで、家の鉢の一つに加えて成長を楽しんでくださいね。
※トップ画像はsharurinさん@GreenSnap
GreenSnap編集部