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ノアサガオの花はアサガオと似ていますが、アサガオは一年草で、ノアサガオはつる性の多年草で、そのつるが10m以上に伸びます。近年では、猛暑対策で緑のカーテンとして利用されることも多いです。オーシャンブルーやクリスタルブルー、琉球アサガオの名でも流通しています。今回は、そんなノアサガオの育て方をご紹介します。
ノアサガオは日当たりのほか、風通しのよい場所で育てます。また、ノアサガオはつる性植物なので、支柱やネットなど、つるが這いあがる場所が必要です。
地植えの方が向いていますが、プランターでも育てることはできます。その場合は、土がたくさん入る大型のプランターを選んでください。
また、ノアサガオは短日植物なので、夜間は照明が当たらない場所が適しています。暖地では、盛り土をすれば戸外でも冬越しが可能です。
ノアサガオは、梅雨が明けた頃から乾燥に注意しなくてはいけないので、しっかり水やりをしましょう。
特に、生育の旺盛期である真夏は、朝だけでなく夕方にもしっかり水やりをします。土の中まで水がしみ込むように、時間をかけて水やりをすることがポイントです。
ノアサガオを育てるときは、元肥として、ゆっくり成分が溶け出す緩効性の肥料を用土に混ぜておきましょう。植え付けて1ヶ月を過ぎた頃から化成肥料を与えてください。1㎡に30gほどの化成肥料を10~15日に1回は置き肥します。
また、真夏の水やりを考慮して、真夏は水で流れやすい液体の肥料より、置き肥を使用すると良いでしょう。肥料切れしてしまうと、下葉が黄色っぽくなり、花もつきにくくなってしまうのでご注意ください。
ノアサガオを育てる土へは、事前に苦土石灰を散布して土の酸度を中和させておくと、生育が良くなります。また、水はけが良いことも重要です。腐葉土に肥料を混ぜて、水はけのよい用土をつくりましょう。
簡単で便利な市販の草花用培養土もおすすめです。市販の培養土を利用する場合は、牛ふん堆肥を1割くらい混ぜるとさらに良いでしょう。
ノアサガオの植え付け時期は、5月頃が適期です。株の間を60~90㎝ほど開けて、苗を植え付けましょう。プランターの場合は、1つのプランターに1株を植え付けます。
プランター栽培の場合、根がいっぱいになり根詰まりする前に、ワンサイズ大きなプランターに植え替えましょう。根の状態を定期的に確認すると良いでしょう。
ノアサガオの増やし方には、「挿し木」「茎伏」「鉢上げ」などの方法があります。いずれの増やし方も、5月~6月、8月下旬~9月頃が適しています。
1~2節つけたつるを切り、用土に挿し木します。
横に伸びた茎を用土に挿さず、土に触れさせ発根するのを待ちます。
地面を這って伸びたつるが、根を下ろしている場合には、つるを掘って鉢に植え付ける鉢上げにしてもよいでしょう。
ノアサガオはつる性の植物なので、前述にもあるように、つるが10m以上も伸びてしまいます。そのため、支柱やネットなどに誘引してあげなくてはいけません。手が届く高さの内にネットの全体に行き渡るよう、横にも誘引しましょう。
基本的にノアサガオのつるは上方向に伸びていきますが、垂れ下がってしまうつるもあります。垂れ下がったつるは、地面を這い、収拾がつかなくなってしまうので、不要なつるは剪定しておきましょう。
ノアサガオは一日花なので、咲き終わった花は毎日摘み取ります。涼しくなると花が翌日も咲いていることもあるのでこまめに確認しましょう。同時に、見た目の悪い枯れ葉も取り除くと良いでしょう。
ノアサガオには、オンシツコナジラミ、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシが発生することがあります。見つけたらすぐに取り除き、増やさないように気をつけましょう。
また、オンシツコナジラミの排泄物は、すす病を誘発します。しっかり観察し、殺菌・殺虫剤を散布して、害虫と病気を防ぎましょう。
ノアサガオの花はアサガオと似ていますが、開花期間は6月から11月の霜が降りる頃までと非常に長いのですが、基本的に花の寿命は朝から夕方までとなっています。
青紫から赤紫と、一日の間でも時間によって花の色を変化させるオーシャンブルー。ピンクや白い花も咲く琉球アサガオ。ノアサガオにはさまざまな色の花が咲く品種がありまし。しかも
ノアサガオの花言葉は、「はかない恋」「愛情の絆」「明日も爽やかに」などがあります。
ノアサガオの花は、次から次へと咲いてくれるので、長い間花を楽しむことができます。伸びるつるを使い、緑のカーテンとして利用すれば、優しい日陰をつくり出し、猛暑対策にもなるのでおすすめです。
華やかで、育てやすく、初心者でも気軽にチャレンジできるノアサガオを育ててみませんか?
※トップ画像はえみちゃんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部