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ドクダミ科の多年草で、葉が半分白くなることから、「半化粧」、「片白草(カタシロクサ)」とも呼ばれるハンゲショウ。古くから「茶花」としても親しまれ、茶道を嗜む方には馴染みの深い植物といえます。そんなハンゲショウの育て方を詳しくみていきましょう。
ハンゲショウは、日当たりと湿り気のある環境で育てるのが適しています。半日蔭でも育ちますが、日当たりの良い方が、葉に白い斑が美しく入ります。
また、湿り気の多い土壌でしたら、地植えでも大丈夫です。水辺や池周りなど、株元が少し水につかる環境に植えると、乾燥の心配もなく、管理が楽です。
鉢植えの場合の鉢は、大きめのものを用意して、底皿から吸水させるようにすると上手く行きます。水鉢やビオトーブなどで夏に涼を添えるハンゲショウ、ぜひ育ててみてくださいね。
ハンゲショウは乾燥を嫌い、常に土が湿っているような環境を好みます。
鉢植えの場合は、鉢皿に常に水が溜まっていて吸水できる状態を保って下さい。地植えの場合は、土が完全に乾いてしまわないように水やりをまめにしましょう。
ハンゲショウへは、春に追肥として、緩効性化成肥料を土中に埋め込んで下さい。ただし、肥料成分の窒素が過剰になると、斑がきれいに白くならないこともあるので要注意です。
ハンゲショウは、水持ちの良い土壌を好みます。
鉢植えの場合は、市販の草花培養土でも大丈夫ですが、粘土質の重い土を混ぜてやると水持ちがよくなります。庭に地植えする場合は、荒木田土など田んぼの土の方が適しています。
ハンゲショウの植え付け時期は2~3月頃が適期です。このとき、掘り上げた地下茎を切り分けて植え付けましょう。
ハンゲショウを鉢植えしていて、根詰まりしているようなら、株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。芽の出る前が植え替えの適期です。土壌が合っているとハンゲショウはあっという間に繁殖してしまうので、増えすぎた場合は適宜間引いて下さい。
ハンゲショウは「株分け」で増やすことできます。日本に自生している野草なので、もともと丈夫で強健な性質をしていて、冬には地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹いて地下茎で増えていきます。
ハンゲショウは日本の本州以南に自生する植物ですので、耐寒性はあまり強くありません。地面が凍るような寒冷地では、不織布やワラなどで防寒対策を施すようにしましょう。
ハンゲショウは、病害虫の発生はほとんどないとされています。
いかがでしたか。
ハンゲショウは、もともと北海道を除く日本各地の湿地帯に自生していましたが、最近は、環境の変化などによって自生地が減少しつつあるそうです。水やりや湿り気さえ注意すれば、特別な手入れもなく初心者でも充分育てられるので、ぜひ育ててみてくださいね。
※トップ画像はよし@庭さん@GreenSnap
GreenSnap編集部