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ウォータークローバーは「デンジソウ」とも呼ばれ、根と茎の一部は水中に、茎葉は空気中に出して生えている抽水植物です。メダカや金魚を飼う際の隠れ家や水の汚れをろ過する水草として使われることもあります。このページでは、そんなウォータークローバーの育て方についてご紹介します。
ウォータークローバーは水生植物なので、小鉢に植え、水槽などに沈めて栽培します。
また、ウォータークローバーは日当たりの良い場所を好みます。ただし暑さには強いので、真夏の直射日光も問題ありません。水から出して育てることもできますが、根は必ず水中に置いておきましょう。
冬は地上部の葉は枯れてしまいますが、水中の地下茎が生きて越冬します。土や水が凍らなければ屋外でも冬越し可能です。水を枯らさないように気を付けましょう。室内などの、日当たりが良く暖かい場所へ移動させておくと、常緑のままで越冬します。そして、春になるとまた新しい葉を伸ばしてくれます。
ウォータークローバーの根元は水に沈めてあるので、特に水やりの必要はありません。1年を通して必ず根を水の中に沈めておきましょう。
ただし、真夏の水温には注意してください。小さな水槽の場合、真夏の温度は40℃近くまで上昇します。水の温度が上がると水中の微生物が死に、水が汚れる原因となります。夏場はこまめに水の入れ替えをおこないましょう。
ウォータークローバーを育てるときは、緩効性化成肥料を土の中に埋め込みます。埋め込みが甘いと肥料が水に溶けだし、水の汚れの原因になるので、しっかりと埋め込みましょう。
肥料を与える時期は4月から9月、1、2か月に1回の頻度で与えます。
ウォータークローバーを育てるときは、田んぼの土が最も相性が良く育ちます。そのほか、市販の荒木田土や赤玉土でも構いません。あらかじめ土を水につけておくと、植え込みがしやくすなります。
ウォータークローバーには、まれにアブラムシが付くことがあります。見つけ次第、手で潰したり、歯ブラシなどでこするなどして駆除してください。
ウォータークローバーの植え付けは、春から初夏にかけて、ちょうど成長を始める時期におこないます。3月下旬から6月頃までが適期ですが、特に真夏と真冬を避ければ、通年おこなうことができます。
小鉢に株を植え、その鉢を水槽や水鉢に沈めます。葉が地上に出ないときは水位を低くする、鉢の下にレンガなどを敷くなどして高さの調整をしてください。
鉢の底から根が飛び出していたり、2年以上植え替えていないものは、植え替えをします。地下茎がたくさん伸びますので、気になる場合ははさみなどで適当に切り分け(株分け)ましょう。植え替え時期は、植え付けと同じく春におこないます。
ウォータークローバーの増やし方は「株分け」が一般的です。ウォータークローバーは生育が旺盛なので、5月の中頃には、横に横に広がってかなり増えていきます。地下茎がたくさん伸びてきたら、適当な大きさに切って株を分けます。
株分けも植え付け・植え替えと同じく春におこないます。
ウォータークローバーを育てるときは、夏は温度の上昇に、冬は凍らないように気を付けましょう。水が汚れたら、水鉢や水槽に直接水を流し込んで、古い水を溢れさせるなどして水換えをおこないます。
冬になるとウォータークローバーの地上部は枯れますが、地下茎は生きて越冬します。冬の間も水を絶やさないようにしましょう。
水や土が凍らないように気がけ、水が汚れたら水を換えます。放っていても春になると新しい葉をつけることが多いです。
ウォータークローバーは、見た目が可愛らしくアクアリウム、ビオトープなどに最適です。栽培もさほど難しくありませんので、時期が合えばすぐに始められる手軽さも魅力的です。初心者の方にもおすすめなので、気になったらぜひ育ててみてくださいね。
※トップ画像はことりさん@GreenSnap
GreenSnap編集部