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アブラナ科イベリス属に分類される初心者でも育てやすい草花です。ギリシャや南ヨーロッパに約20〜30の種類が自生しています。イベリスは花の美しさや香りを楽しめるので、フラワーアレンジやブライダルブーケにも起用される縁起の良い花となっています。
今回はイベリスのついての育て方についてご紹介します。
イベリスの種まき時期は4〜5月または9月中旬〜10月下旬で、発芽適温は15〜20℃です。鉢や花壇に直接種をばら撒きし、土が乾燥しないように管理してください。
本葉が2〜3枚になったくらいで間引きします。
イベリスの植え付け時期は、3〜4月または10〜11月です。根鉢を崩さないように植え付けてください。
イベリスは温暖と乾燥している地中海地域のような気候を好む植物なので、日当たりのよい場所で育てると元気に生長します。
日陰で育てると日照不足で葉や茎が徒長して、細く弱々しい見た目になってしまいます。また、花付きも悪くなり、美しい白い花を見ることができなくなってしまいます。
イベリスの水やりは、土の表面が乾いていたら鉢底から溢れ出るくらいたっぷりと水を与えます。
イベリスは過湿に弱いため、梅雨の時期は株が蒸れないように、少し乾燥気味に育ててください。
宿根イベリスは冬に地上部が枯れてしまいますが、いつもと同様に水やりを続けましょう。
イベリスの肥料は、植え付けるときに元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜておいてください。
追肥は、宿根イベリスには春と秋の開花前に緩効性肥料を、一年草タイプには開花中に緩効性肥料か薄めた液体肥料を与えます。
イベリスを育てるときは、水はけのよい土を好みます。地植えする場合は、腐葉土を混ぜて水はけをよくしておきましょう。
鉢植えの場合は、腐葉土4:赤玉土6の配合土や市販の草花専用培養度に鹿沼土や軽石を少し混ぜたものがおすすめです。
イベリスの病気は灰色かび病に注意します。多湿になると発生しやすいので水はけのよい土に植え付けて、風通しのよい日の当たる場所で管理しましょう。
害虫はアブラムシやコナガ、アオムシに注意して、発見したらすぐに駆除しましょう。
宿根イベリスの植え替え時期は、3〜4月または10〜11月が適期です。鉢から根がはみ出して窮屈になっていたり、水はけが悪くなってきたら、一回り大きい鉢に植え替えてあげましょう。
イベリスは移植を嫌うので、地植えの場合は植え替えはしないでおきましょう。
一年草イベリスは種まきで増やしましょう。
宿根イベリスは「株分け」「挿し木(挿し芽)」で増やすことができます。宿根イベリスの株分けと挿し木をする時期は、開花後の6月ごろが適しています。
宿根イベリスの挿し木方法は、花後に茎を長さ5cmほどカットし、先端の葉を2〜3枚だけ残して摘み取ったら、用土に挿してください。
宿根イベリスは花後に切り戻しをして、風通しをよくしておきましょう。また、開花中はこまめに花がら摘みをするとよいです。
宿根イベリスは夏の高温多湿に弱いため、梅雨時期から徐々に水やりの頻度を減らして、蒸れないように管理します。また、夏の西日に当たらないよう日陰に移すか、遮光してください。
一方で、冬は休眠して-10℃にも耐えるほどの耐寒性があります。
イベリスの種類は、おおきく分けて一年草と多年草の品種に分けることができます。
代表的な一年草タイプのには、南ヨーロッパ原産の「アマラ」やスペインやイタリアが原産地「ウンベラータ」があります。また、ギリシャや西南アジアなどに分布地する「オドラータ」という品種も人気で、強い芳香があります。
多年草イベリスの品種は「センペルビレンス」が人気で、白い花が美しいです。
イベリスは春に花を咲かせ、こんもりした形で咲く美しい花です。一年草タイプと宿根タイプ、どちらも育てやすく初心者におすすめですよ。
また、イベリスの花は束ねてブーケのようにするのも人気で、ピンクや藤色の花を咲かせるイベリスも合わせて束ねるとより魅了的なものができるでしょう。
こちらの記事を参考にしてイベリスを育ててみてくださいね。
※トップ画像はulalaさん@GreenSnap
GreenSnap編集部