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秋から春にかけてマーガレットによく似た黄色い花を咲かせるユリオプスデージーは、花壇でよく見かけるお花の一つです。
この記事では、冬の寂しい風景にぱっと映える、ユリオプスデージーの育て方についてご紹介します。
ユリオプスデージーは、一年を通して、直射日光を避けた明るく日当たりの良い場所で栽培しましょう。
半日陰で育てることもできますが、日差しが足りないと花つきが悪くなってしまいますので、花を楽しみたい方は日光をあててやりましょう。
アフリカ生まれのユリオプスデージーは、乾燥には強い反面、多湿の環境が苦手です。地植え、鉢植え問わず、水はけのよい土で育てるのがポイントです。
雪の降る寒冷地では越冬できないので、雪や霜が降りる地域では雪や霜を避けられる場所で、鉢植えで育てるのがおすすめです。
ユリオプスデージーじゃ耐寒性も耐暑性もあるのですが、霜が何回も当たったり、寒い風に当てていると枯れるので注意しましょう。
場所によっては、冬越しも可能です。関東の南部にかけては冬越しできるでしょう。
また、霜は降りることがあっても、マイナス5度以下にならない地域の海岸や平野などでは心配する必要はありません。
ユリオプスデージーは夏の暑さと湿気が苦手なので、風通しの良い場所を確保して管理します。降雨が継続しているときは、軒下に移動させて雨にかからないようにしてください。
夏に、太陽の日差しがきつくてすぐに水が乾くからといって、水やりをやりすぎると腐ってしまうので、表土が乾いてから与えるようにしてください。
水やりの量は、鉢の底から流水するぐらいたっぷりとあげます。
寒さが厳しい冬(12月〜2月)にかけては、気温が高い日を狙って午前中に少ない量を少しずつ与えます。冬の間でも、土が乾いてからたっぷりと水分を与えるようにしましょう。
ユリオプスデージーを鉢植えで育てる場合は、真冬と真夏を除き葉の色合いをみながら、液体肥料と化成肥料を施します。化成肥料は緩効性のものを使用し春〜秋の生育期間中に施肥します。
ユリオプスデージーを地植えで育てる場合は、肥料を施す必要はありません。肥料は植え付けるときから混ぜ込んでしまうと、ダメージを与えてしまう危険性があるので控えましょう。
葉の色が薄いときは液体肥料を用いるようにしてください。葉の色が濃いと、肥料を与えすぎている可能性があります。
肥えていると根腐れの原因になりますので様子を見ながら育てていきましょう。花つきが悪かったときは10日置きに液体肥料を与えてみてください。
ユリオプスデージーを育てるときは、水はけの良い土、もしくは有機質に富んでいる土を用います。
配合としては、赤玉土の中粒サイズと腐葉土とピートモスを5:3:2の割合にします。そこのリン酸の成分が多く含まれた緩効性化成肥料を加えるようにします。
市販の花と野菜の培養土でも可能です。または、ピートモスを無しにして、赤玉土6割と腐葉土を4割にしてみても構いません。
ユリオプスデージーの植え替え時期は、3月〜5月か9月〜10月が最適です。根の成長が早いユリオプスデージーは、2年に1度は植え替えを行います。
鉢から取り出して根と土が固まっているときは、半分ほど崩してから植え替えるようにしてください。鉢は植えていた鉢よりも1サイズ大きい鉢を用意しましょう。
植え替えしないと根詰まりになり、生育に悪影響を及ぼします。
ユリオプスデージーの植え付け時期は、9月〜10月の秋頃です。苗を購入したらすぐに植え付けましょう。冬が到来するまでに生長させると冬に負けない体になります。
ユリオプスデージーは根をよく伸ばす植物ですので、鉢植よりも地植えにしたほうが無理なく生長できます。
ユリオプスデージーは種まきからでも繁殖させることができます。しかし、種からの生長は難しいとされています。
ユリオプスデージーの剪定時期は、5月〜6月、9月下旬〜10月ごろが適しています。樹形が乱れていたら、株の半分ほど切り戻してやりましょう。
ユリオプスデージーは草花のようには見えますが、実際は樹木です。樹齢を重ねると幹が太くなり、ゴツゴツとして花が咲きずらくなる性質があるため挿し木で増やすのもおすすめです。
ユリオプスデージーの増やし方には、「挿し木(挿し芽)」という方法があります。5月〜6月が適しています。
枝を分裂させるため新芽を摘み取ります。新芽の長さを5cm〜10cmの大きさに剪定し、きれいな水を容器に入れて1時間程度吸水させます。
容器はコップなどを使いましょう。赤玉土を湿らせて浸水していた新芽を挿します。
用土は、バーミキュライトや川砂でも構いません。日陰での管理に徹し乾かさないようにしましょう。
1ヶ月程度育てると根が出てきます。発根した芽は一つひとつ仮で鉢に植えます。
冬を越すためにも、温かい気温のところに移動させます。春先になったら鉢などの植え替えして育成していきましょう。
ユリオプスデージーには「アブラムシ」が発生することが多くあります。
アブラムシは年に季節を問わず出てくるので、観察しながら育てましょう。風通しの悪い場所で育てたり、肥料を多く与えすぎたことなどで、アブラムシは発生するので気を付けましょう。
ユリオプスデージーは10度〜25度が生育適温です。
耐寒性は0度で強い方です。マイナス2度の気温を1日でも浴びせてしまうと、1か月経ったときの花の数が減少します。
ユリオプスデージーの花言葉は「円満な関係」「夫婦円満」「清楚」「明るい愛」「無意識」「無邪気」です。
黄色一色の花を咲かせるユリオプスデージーの育て方をご紹介しました。
冬から春にかけて休眠する植物が多い中、満開に咲くユリオプスデージーは、辺りに明るさをもたらしてくれそうですね。
ある程度の耐寒性を持っているので、初心者にも育てやすいです。
※トップ画像はPhoto by ハルヒツジさん@GreenSnap
GreenSnap編集部