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ヘーベは美しい房状の花を咲かせ、鉢植えの園芸用の花としても多く栽培されています。花色などによって種類は140以上があり、欧米では園芸用として人気があり、広く栽培されています。
今回はそんなヘーベの育て方のポイントについてご紹介します。
ヘーベは日当たりを好みますが、直射日光にはそれほど強くありません。
また高温多湿の環境にも弱いため、夏などの時期は風通しが良く、直射日光の当たらない半日陰や明るい日陰に移動させるといいでしょう。
日照不足になると花つきが悪くなったり、葉が大きく成長しなくなるため、注意しながら管理しましょう。
ヘーベは温度や湿度などには十分に注意して管理する必要があります。日本の激しい気候環境では弱ってしまうこともあります。
特に夏は高温多湿の環境を避けるため、屋外や室内の風通しの良い場所に置き、直射日光には当たらないよう日陰などに鉢を移動させて育てるようにしましょう。
また、梅雨の時期など、雨の日が続いた場合は蒸れを防ぐため、屋内に取り入れて風通しの良い場所に移動した方がいいでしょう。
秋から春のあいだは日当たりの良い場所に移動させます。
冬の寒さには弱く、霜に当たると枯れてしまうこともあるため、基本的に冬のあいだは室内に取り込むといいでしょう。冬でも5℃以上の気温が保てる暖地やハートブレイカーといった耐寒性が強い品種であれば、屋外でも冬越しできる場合があります。
季節や気温によって置き場所を変えることができるので、地植えよりも鉢植えでの管理が適しているでしょう。
ヘーベは高い湿度には弱いため、水は与えすぎないようにしましょう。特に夏の時期は湿度が高くなりやすいので、注意してください。
水やりは少しずつ与えるのでなく、1回でたっぷりと与えます。鉢の底から水が出てくるまで与えることによって、土のなかの空気や不要な成分を流しだすことができます。
冬も同じように、土の表面が乾いてから水をしっかりと与えるようにしてください。目安としては土の表面を指で触ってもそれほど汚れない程度になるまで、乾くのを待ちましょう。
また、日が落ちたあとや夜間の水やりは根を痛めやすいので、日中の気温が高いあいだに与えた方がいいでしょう。
ヘーベの開花時期の始まりと終わりである3月と6月頃に、緩効性の化成肥料を置き肥として与えます。化成肥料以外では固形の油かすなどが適しているでしょう。
すでに葉茎が十分に育っており、花つきだけを良くしたい場合は、チッ素が含まれた肥料の使用を少し控えるといいでしょう。
置き肥ではなく液体肥料を使用する場合は、月2回から3回ほど与えるといいでしょう。
肥料が不足してしまうと花の量が減ったり、花つきが悪くなることもあるので、しっかりと与えるようにしましょう。
ヘーベを育てるときは、水はけの良い土を使用しましょう。
鉢植えでは赤玉土7、腐葉土3程度で混ぜ合わせたものが適しています。そのほかにもピートモスや川砂を混ぜ合わせることなどでも水はけを良くすることができるでしょう。
ヘーベの植え替え時期は、花が終わったあとの6月から7月に行いましょう。
新しい鉢に移してから真夏を越させるようにします。生育や状態を悪くしてしまう可能性が高いため、花が咲いているあいだの植え替えはしないようにしてください。
鉢から抜き出したあとは軽く土を落としてから、古い根や傷んだ根を切り取ってから、一回り大きい鉢へ移しましょう。
風通しや生育を良くするためにも、古い葉や伸びすぎた部分を剪定しておくと翌年の花つきも良くなるでしょう。
ヘーベは「挿し木」によって増やすことが可能です。
挿し穂は5cm程度のものを用意するといいでしょう。挿し木の時期としては春頃の3月〜4月が適しています。温度が10℃前後あれば、安定しやすいでしょう。
葉が多いと栄養や水分が行き渡りにくくなり、しおれやすくなるため、挿し穂の下部分の葉は切り取っておきましょう。
また、用土に挿す前には20分ほど水を吸わせておくといいでしょう。挿し木を育てる際は、発根促進剤をつけることで成長を早めることができます。
温度などの環境には少し弱いヘーベですが、病気や害虫の面では比較的丈夫な植物となっています。十分な日照量があり、風通しの良い環境であれば、特に被害を受けやすい病気や害虫はないでしょう。
ただしまったく被害を受けないというわけではなく、多くの観葉植物と同じようにカイガラムシやハダニなどが発生したり、他の植物から移ってくることがあります。
特に夏の高温期などにはコナジラミが発生することもあります。コナジラミは楕円形の平らな体型で、カイガラムシのように葉の裏などに固着する性質を持っています。
大量に発生すると葉に斑点模様が生じたり、ウイルスを媒介してくることがあるので注意しましょう。
薬剤散布による駆除は可能ですが、卵やコナジラミがサナギの状態だった場合は効果が出ないことも多いので、複数回に渡る散布が必要になります。
ヘーベは暑さにも寒さにも強くはないため、温度管理には十分に気をつける必要があります。夏は直射日光を避けつつ風通しの良い涼しい日陰で育てるようにしましょう。
多くの品種では耐寒温度は5℃程度となっており、暖地以外での室外の冬越しは難しいでしょう。霜に当たってしまったり、気温が0℃を下回る日が続くと枯れてしまうことがほとんどです。
開花温度としては15℃程度が適温となっており、3月から4月頃にかけて花を咲かせます。
ヘーベの花言葉は「青春」、「永遠の命」です。
今回は園芸用の花として広く親しまれているヘーベの育て方についてご紹介しました。
暑さや寒さには強くなく、日本の夏のような高温多湿の環境を苦手としているため、しっかりと管理して花を咲かせてあげましょう。
ヘーベは少し育てるのが難しいと思われることも多い植物ですが、
グリーンフラッシュなどの丈夫な品種もあるため、ぜひ一度育ててみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はPhoto by なみさん@GreenSnap
GreenSnap編集部