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気品に満ちた純白の花を咲かせるササユリ(笹百合)は、日本特産の代表的なユリです。山や森林によく自生しています。ここでは、そんなササユリの特徴や花言葉、育て方などについてご紹介していきます。
ササユリは日本を原産とする、ユリ科ユリ属の球根植物(多年草)です。笹のような細長い葉をもつことから、ササユリと名付けられました。
草丈は大きいもので1mほどで、球根から花をつけるまで数年かかります。そのため、近年数を減らしている珍しい植物でもあります。
ササユリは6〜7月にかけて、長さ10〜15cmほどの純白の花を咲かせます。ユリ特有の反り返った花は、一切淀みのない純白で美しく、花の大きさ以上に存在感があります。
ササユリの花言葉は「清浄」「上品」「純潔」です。
ユリはギリシャ神話において全知全能の神ゼウスの妻にあたり、結婚と出産を司る女神であるヘラを象徴する花とされています。
ササユリは日当たりがよく、強い直射日光の当たらない場所を好む植物です。自生地のような環境づくりが重要で、午前中は日に当たり、午後は西日が当たらず半日陰になるような場所が適しています。夏場など炎天下は葉焼けを防ぐため、寒冷紗などを使って30〜50%ほど遮光してください。
ササユリには表土が乾いたらたっぷり水やりをします。鉢植え栽培であれば鉢底から水が溢れ出るまで水やりしてください。地植え栽培の場合、植え付け以降水やりの必要はありません。
ササユリは適度な保水性と水はけをもつ土が適しています。「赤玉土7:腐葉土3」の配合土、または草花用培養土を使用しましょう。
ササユリには元肥として緩効性化成肥料を施しておきます。その後、3〜9月の間に2ヶ月に1回緩効性肥料を置き肥するか、規定量の2倍に薄めた液肥をあたえてください。
ササユリは10〜11月が植え付け・植え替え適期です。連作障害にならないよう、ササユリは毎年違う場所に植え替える必要があります。ササユリを地植えで栽培している場合は、10〜15cm離れた位置に植え替えるだけで問題ありません。
ササユリは花後に球根をつけます。球根の収穫を目的としない場合、結実に多くのエネルギーが消費されてしまうのを防ぐため、咲き終わった花は茎ごと切り取りましょう。
ササユリは10〜11月に、収穫した球根を植えることでも増やせます。
ササユリはハダニやアブラムシの被害を受けやすいです。
暖かくなる4月以降に発生しやすく、葉裏や枝から栄養を吸収して株を弱らせてしまいます。ハダニやアブラムシを見かけたら、散水するか薬剤をまいて駆除しましょう。
ササユリは日頃の手入れの『継続』が栽培成功の鍵を握ります。地道なお手入れを数年続けて初めて花開くササユリは、とても育てがいのある草花といえますね。
GreenSnap編集部