植物の病気を治療した実証記録です。
植物の体調が崩れた時に解決策の一つになれば幸いです。
根腐れの状態
カトレア ハワイアンウェディングソング。ホムセンの見切り品をお迎え。葉は2枚しかなく、根はすべて根腐れ。バックバルブ一つは根腐れが進行。傷んだ根とバルブは切除。切り口はトップジンペーストで処理。全体はベニカを散布し殺菌、殺虫処理をする。
発根処理
管理時期は北海道の12月中旬。部屋で管理をするが暖房による湿度低下と夜間の温度低下を想定。ペットボトルを加工して簡易温室を作る。ボトル底に濡らした端切れを敷き、カトレアと端切れが直接触れないように発泡スチロールで仕切りを入れた。ボトル内の湿度維持と植物棚上段にボトルを置き温度低下を避け、育成用LEDで陽当たりを確保して管理する。
管理から20日経過。発根を確認する。
発根と予備の芽に変化を確認。
このまま根が長く伸びるまでボトル管理 を考えたが、カビのリスクもあるためボトル外管理とした。
吊るして灌水は霧吹きで管理。
カトレアの根は濡れて乾いてを繰り返すと良く成長する。手間はかかるが干しながら根に霧吹きで灌水。根の成長は著しく、10日で倍近く成長する。新しい芽も2センチほどに育つ。
コンポストへ定植
水コケを巻くほどの根ではないためにコンポストへ2月上旬に定植する。
根の伸長は穏やかになる。
定植から2週間経過
根、新芽の成長はゆっくりだか確認できる。すべての根には根冠がみられる。
水切れと低温に気をつけて管理する。
新芽のバルブを育てシースが出る春以降の成育期が次の山場になる。
定植から4週間経過
2022年2月末の状態。
根の本数は増えてはいない。
鉢中で分岐しているのだろうか?
もう少し本数が増えて欲しい所だが、カトレアに任せるしかない。
新芽も順調に生育。生育中の芽に【蜜の分泌】が確認できる。カビなど生えるかと気にしたが、今の所は大丈夫な様子。
バックバルブのシワが目立ってきた。
バルブに蓄えた栄養を新芽に供給していると推察する。
このカトレアは葉が2枚しかない。
光合成による糖生成も弱いのかも知れない。バルブに蓄えた養分が枯渇する前に新芽からの発芽が間に合うことを願う。
定植から6週間経過
芽は順調に成長している。長さは10センチ程度になる。
自分の不注意で鉢から出ていた根を痛めてしまった。根冠が茶色に変色して傷みが拡がって来たため、泣く泣く切除した。芽においては蜜の分泌が、まだみれる。バックバルブのシワは強くなる。
定植から8週間経過
2022年4月3日。
新芽は15センチほどに成長。
まだバルブと葉の境はない。
バックバルブのシワは、より深くなる。
バルブは5本あるが、葉は2枚。
葉っぱの方はシワがなく、硬いまま。
変わらず蜜の分泌は見られる。
ハワイアンウェディングソングの開花時期は、夏咲きのようだ。
調べたら白い花が咲くことを知った。
根腐れからの回復だけではなく、今年の開花までみたい欲が出てきた。
カトレアは、多品種なために四季を問わず花が咲く。四季ごとに咲く品種を集めて栽培するのも楽しそうだ。
定植から11週間経過
定植から3ヶ月弱経過しました。
バルブも成長して、充分な長さになりました。葉はまだ展開していません。2000倍希釈の液肥を2週間おきに与えて水やり頻度も多めにしています。
夏に開花するまで3月あります。もう少し光があると調子が上がりそうなので、遮光ネット下の屋外管理を検討します。
新葉が展開
2022年05月08日。
新葉が展開しました。約5ヶ月前に、見切り品で迎えて、葉っぱは2枚、根腐れで根っこが無い状態から良くここまで回復しました。葉っぱの枚数がやっと増えました。
バルブはまだ細く、シースは出ていません。もう少し日当たりの良い場所で管理をして株の充実をはかります。
開花は厳しいですね
2022年08月15日。
新葉が展開してから育成ライトを当て管理をしてきましたが、花芽が出るまでの回復には至っていません。残念。
でも、根っこがない状態から良く回復をしてくれました。新葉のバルブは、まるで高芽のように根っこが暴れています。
株分けを行い、植え直すことが必要かもしれません。株分け作業を計画したいと思います。
新芽が出来た
2022年11月20日。新芽が出てきました。根腐れから回復はしましたが、今年は開花しませんでした。でも株は力を貯めているようです。この新芽から夏辺りに花が咲きます。来年は花を見たい。
花芽を確認した
2023年01月07日。花芽を確認しました。新芽の葉っぱが閉じていましたが、バルブが充実していたので、健康な新芽だと思ってはいたのですが、まさか花芽がつくとは思いもしませんでした。花芽の膨らみ具合から、あと1ヶ月ぐらいしたら開花するかもしれません。あきらめないで、本当によかった。
花芽が充実してきた
2023年01月15日。花芽は順調に成長している。一緒に栽培している胡蝶蘭のつぼみは枯れるものも出てきただけに、部屋の環境に若干の不安はある。ただこの個体は、意外に屈強な印象を持っている。約1年前、根腐れのため1本の根っこもなく、葉っぱも少ない状態で、つぼみを付けるまで回復したのだから。無事に開花を迎えたハレ姿を見届けたい。開花までは、あと少しだ、頑張ってくれ。
雲行きが怪しくなった
2023年01月19日。順調につぼみが育っていると思っていましたが、黄色に変化しています。枯れてきて変色している様子です。胡蝶蘭もつぼみが枯れた個体がいくつか発生している状況。雲行きが怪しくなってきました。今月末か来月の頭くらいに開花すると予想するため、このタイミングで枯れるのは精神的に辛いです。花の色の影響でつぼみの色が変化したなら良いのですが、、。
つぼみが枯れました
2023年01月21日。杞憂は当たりつぼみが枯れました。辛いので記録に残したくないのが、正直な気持ちです。ただし、原因を把握しないと同じことを繰り返します。部屋の環境は、湿度が60%以上をキープして、暖房の風も直接当たっていません。温度も最低で18度、最高で25度。環境に原因はないと考えます。光も十分にあります。万が一ですが、虫害を考えて防除を施してみます。
開花しました。
2024年08月26日、ついに開花しました。振り返れば、根が無い状態から良く回復をしたものです。回復まで年数がかかりましたが、諦めないで良かった。名前に相応しい純白の花が見れて感慨深いです。開花まで至りましたので、カトレアにおけるみどりのまとめは、完結とします。
参考にさせていただきます✋