warning
error
success
information
ベンケイソウ科のクラッスラ属に分類される多肉植物のゴーラムは、棒状の葉の先端が小さなお皿のようにへこんでいて、その周囲は赤色に縁取られています。
葉もつやつやとした光沢感があります。そんなゴーラムの育て方について詳しく見ていきましょう。
ゴーラムは原産地がアフリカである事からもわかるように、日光が好きです。そのため特に春と秋の時期は、できる限りお日様の光に当ててあげるようにしましょう。
日光に良く当てて育ててあげると、葉の色や艶も良くなります。それによって葉先も綺麗な赤色に色づいてくれます。
ただし、日本の真夏の強い直射日光下では、葉焼けを起こして元気も無くなってしまうこともあるので、その点は注意が必要です。真夏の時期には、半日陰になる場所で育ててあげるようにしましょう。
ゴーラムは多肉植物であるため、乾燥にはとても強い性質を持っています。
そのため、春〜秋の時期には屋外で育てことができます。しかし真夏の強い直射日光は葉に良くありませんから、直射日光が避けられる半日陰でかつ風通しも良い明るい場所に置いてあげるようにしましょう。
また、ゴーラムは寒さには弱いという性質があり、霜や寒風に当たってしまうと葉が落ちてしまうだけでなく、株自体も傷んでしまう原因となります。最悪の場合には枯れてしまいます。
そうならないためにも、冬の寒い時期には屋外ではなく、室内の明るい場所に移動させましょう。そして春になって暖かくなり再度戸外へ出すときには、必ず遅霜の心配をしなくてよくなった頃にしましょう。
ゴーラムは弱ってくると、少し触っただけで葉の部分がボロっと落ちてしまう事がありますので、一つの目安にするといいでしょう。
ゴーラムの夏の水やりは、土が乾いてからでいいのでたっぷり与えてあげるようにします。
しかし高温多湿の環境には弱いため、夏場であっても水のやり過ぎは禁物です。
ゴーラムの冬の水やりについては、寒さによって生長も止まってしまいます。この時期に水をやり過ぎると、根腐れを起こして傷んで弱ってしまうので、やりの回数は夏場の時期よりも必ず減らして与えるようにして下さい。
ポイントとしては、冬場でも水やりを全くしなくて良いという訳ではありませんので、その点は注意するようにしましょう。
ゴーラムは春〜秋の時期が生育期です。この時期に肥料を与えてあげると生育は比較的良くはなります。とはいえ、多肥過ぎると、徒長してひょろ長い感じになってしまう原因になります。
そのため、ゴーラムの肥料は控えめに施すようにするのがコツです。生育期の春と秋には、2週間に1回を目安として液体肥料を与えます。
ただし、もしゴーラムが弱っている場合には、肥料を与えるのではなく、日当たりは避けるようにして養生させるようにしましょう。
ゴーラムは過湿には弱い性質を持っているため、水持ちが良すぎる土というのは向いていません。ゴーラムを育てるよきは、水はけが良い土を用いましょう。
しかし、園芸店などで売られている花と野菜の培養土に関しては、水持ちが良いので、根腐れを起こし易くなりますので不向きです。多肉植物専用の土などが、初心者にはおすすめです。
ゴーラムの植え替え時期は、春〜初夏にかけてが適期です。ただし、根詰まりを起こしている場合には、春以外でも植え替えを行う方が良いです。根詰まりしていると、葉っぱは落ちてきてしまうので、よくチェックする事が大切です。
植え替えのときも、必ず水はけが良い土を使いましょう。古くなっている根っこは、綺麗に始末をします。
また植え替えたあとは、すぐに水やりは良くありませんので、しばらく乾かしてからあげるようにして下さい。
もし秋に植え替えをする場合には、土は崩さないように気をつけて、そのままの状態で一回り大きなサイズの鉢へと植え替えます。
ゴーラムは水はけの良い乾燥気味の環境を好むので、あまりにも大きな鉢に植え替えると、土の中の水がなかなか蒸発しなくなり、根腐れの原因となりますので注意しましょう。
ゴーラムのは挿し芽で簡単に増やすことができますが、それ以外にも葉挿しでも増やすことができます。
挿し芽のやり方は、丁寧に茎をカットしてから、それを用土の中に指します。葉挿しのやり方は、葉っぱを茎から丁寧にカットして、それを土の上に置いておくだけでOKです。
どちらの場合でも発根するまでは水は絶対に与えてはいけませんので、覚えておくようにしましょう。植え替えと同じで、適期は春〜初夏にかけてとなります。
ゴーラムには、カイガラムシ(ワタムシ)が付くことが多いようです。もし付いているのを見つけたら、薬剤よりも爪楊枝などを使ってこまめに取り除く方が、株が痛まないので良いです。
また、過湿の環境に傾いてしまうと、根腐れを引き起こしてしまうカビ類に侵食される事になるため、その点も注意が必要となります。
ゴーラムは冬の寒さには弱い性質があり、霜や雪に当たってしまうとブヨブヨに溶け出して最後は枯れます。気温が5℃以下になる場合には、必ず室内に移動させましょう。
夏場の高温多湿の蒸し暑さも苦手ですので、風通しを良くしてあげて、直射日光と湿気には十分に注意を払うようにしましょう。
ゴーラムの花は、同じ仲間である「金のなる木」とほぼ同じです。薄いピンク色の5弁のとても可愛らしい花を咲かせます。
花の形はまるで星形のように見えます。開花時期には、ツヤツヤとした光沢のある緑色の葉とのコントラストが可憐で美しいです。
今回は、金のなる木と同じ仲間で、花の形もとてもよく似ているゴーラムの育て方についてご紹介してきました。
葉もとてもツヤツヤとして、触りたくなるような光沢感があります。多肉植物ですので、葉っぱが肉厚でプクプクとしています。その葉は水分を貯める機能があるため、乾燥には強い性質があるのです。
成長自体は少し遅めではありますが、乾燥にも強胃だけでなく、お日様を基本的には好むため、初心者であってもポイントを押さえれば簡単に育ててみることができます。
高温多湿の蒸れやすい環境にならないように、水のやり過ぎには注意が必要ですが、可愛らしい星型の花も見ることができますので、ぜひ一度この記事を参考に育ててみてほしいと思います。
肉厚の先端にくぼみのある葉っぱが面白く特徴的ですので、ちょっと人とは違った珍しい多肉植物をお探しの方にもおすすめです。
takenaka