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クジャクサボテンは、白やピンクと赤が混ざりあった鮮やかな色をした花を咲かせます。花の形状からもわかるように、夜に咲く妖艶な花として人気の高い月下美人の仲間です。
月下美人がクジャクサボテンの原種にあたり、月下美人は夜に開花し朝にはしぼんでしまう特徴がありますが、品種改良されているクジャクサボテンは日中に花を咲かせるものも多いです。
今回はそんなクジャクサボテンの育て方を紹介していきます。
クジャクサボテンは月下美人に似た存在感のある花を咲かせます。開花時期は5〜6月ごろで、花の大きさは5〜30cmと品種によって異なります。
草丈も30〜100cmほどと、小型から大型なものまであり、茎は昆布のようで、縁がギザギザとしているのが特徴です。
クジャクサボテンはこの茎をまっすぐ上に伸ばして生長していき、一般的に知られるサボテンのように、鋭い棘などはありません。
クジャクサボテンの育てる場所は、半日陰や木漏れ日のような日当たりが適しています。原産地では樹木に着生しており、直射日光は葉焼けを起こすことがあるので避けてください。
真夏は休眠期なので、気温が高くなる前から涼しく風通しのよい場所で管理しましょう。
冬は、耐寒温度が5〜8℃ほどで、5℃以下になると弱ってしまいます。最低気温が耐寒温度に近くなってきたら、室内で管理しましょう。
クジャクサボテンは過湿を嫌うので、水やりのしすぎによる根腐れに注意しましょう。
生育期の春〜秋は土の表面が白くなるくらいしっかり乾いてからたっぷり水やりをします。
冬は、土が乾いてから数日してから少量の水やりにとどめ、乾燥気味に管理してください。
クジャクサボテンには肥料を施さなくともよく育ってくれるので、あまり肥料は必要ありません。
生育期の春〜秋にかけて、規定量よりもうすめの液体肥料を10日〜1ヶ月に1回与えます。または、5〜7月頃にに1度だけ、緩効性化成肥料を置き肥してもよいです。
ただし、5月から7月にかけて、ゆっくりと効き目の出てくる緩効性化成肥料を置き肥しておくか、規定の倍率よりも薄めにした液体肥料を施しておくのもかまいません。
肥料をあたえすぎると、傷んだり、花つきが悪くなってしまうので気をつけましょう。
クジャクサボテンの挿し木時期は5〜6月または9〜10月です。元気な茎を15cmほどの長さに切り取って、1週間陰干しして乾燥させます。このときしっかりと乾かしておかないと、土に挿したとき切り口から腐って失敗してしまいす。
葉っぱを数枚束ねて、赤玉土の入った鉢へと浅く挿し、1ヶ月ほど経てば発根するので鉢上げしましょう。水やりは、挿し木した10日後から行ってください。
クジャクサボテンには、ナメクジやカイガラムシがつくことがあります。
ナメクジは6月〜10月にかけて発生しやすく、クジャクサボテンの花びらや新芽などの柔らかい部分を食害します。葉っぱにおろし金で削られたような穴が空いていたら、ナメクジの被害です。
カイガラムシの幼虫は殺虫剤で駆除することができます。成虫は、ブラシなどを使ってこすり落としてください。
クジャクサボテンの剪定は生育期の5〜9月に行います。新芽を2〜3個残して、ほかの新芽は先端を切り戻すことで、背丈を抑えながら花付きをよくします。
また、伸びすぎた茎は切り取ってもよいですが、切り過ぎると花がつかなくなるので注意してください。
クジャクサボテンの植え替え時期は、3月上旬〜4月上旬または9月中旬〜10月中旬が適しています。根詰まりを防ぐために、2年に1度ほどを目安に一回り大きい鉢に植え替えをしましょう。
植え替えの際は、あらかじめ水やりを控えて、用土を乾燥させておくことで株を抜きやすく、植え替え作業で根を傷めづらくなります。
鉢底に鉢底ネットや軽石を敷き、鉢の半分あたりまで土を入れます。クジャクサボテンを鉢から引き抜き、根っこについている土を手で優しくもみほぐして落とします。
傷んでしまったり、伸びすぎている根っこがあれば消毒済みのハサミでカットしてください。
根を広げて鉢に入れて、株元まで用土を入れます。棒で周囲を突いて、根っこと根っこの隙間にまで土を詰め、株を固定します。
クジャクサボテンは、水はけや通気性のいい土を好みます。市販のサボテン用の培養土、「川砂8:腐葉土2:くん炭1」や「赤玉土小粒6:腐葉土2:川砂2」の配合土がおすすめです。
また、植木はプラスチック製のものより、通気性のよい素焼きの鉢がよいです。
鮮やかで目を引くクジャクサボテン。花サボテンと言われる通り、その大きな花を見て楽しむことができるサボテンです。
寒さなどの気温に気をつければ、育てるのも簡単です。ぜひ育ててみてください。

GreenSnap編集部