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アジアから北アメリカに分布するツタは、ブドウ科ツタ属の落葉性つる植物です。日本でもよく見かけるツタは、ナツヅタと呼ばれるもので、英名ではボストンアイビーとかジャパニーズアイビーと呼ばれ、建物の壁などに吸着しながら這うように成長していきます。
観葉植物として人気のアイビー(ヘデラ)と似ていますが、アイビーはウコギ科のつる植物で、ここでいうツタとは別物です。
ここでは、そんなツタの育て方についてご紹介したいと思います。
ツタは日なたや半日陰を好むので、明るくて風通しの良い屋外で育てましょう。日本では、気温の高低差の少ない本州から九州が育てやすいでしょう。
通常、ツタは屋外で育てるので、特別水やりは必要ありません。ただし、どうしても鉢や室内で育てたいということであれば、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
ツタは肥料がなくてもどんどん育つので、特段施す必要はありません。
ツタを育てるときは、適度に湿り気のある土を用います。市販の園芸用の混合土でOKです。
湿り気のある土を好むとはいえ、乾燥にもある程度耐える力があるため、ツタは育てやすい植物といえるでしょう。
小さい鉢に入ったツタは植え替えが必要です。1年に1回程度、3月頃に植え替えをしましょう。
ツタは放っておいてもどんどん増えますが、「挿し木」という増やし方もあります。水持ちがよく水はけもよい土に挿して半日陰において管理すれば根が出てきます。
また、ツタは発芽率が良いでの、種から育てるのも簡単です。
ツタに必要なお手入れは、剪定です。放っておくとどんどん葉とツルが壁を這って伸び、増えるので、美しく保つには剪定が欠かせません。
また、梅雨時には大きな葉っぱを剪定してあげると、葉っぱを小さくつくり直すことができます。
ツタは風通しが悪いと、アブラムシやカイガラムシなどの害虫が付きます。また、コガネムシもツタを好みます。ツタを放置して建物がツタに覆われるほどになると、蜂やアリなど、それこそさまざまな害虫が発生しかねませんので注意が必要です。
ここでは、日本でもよく目にする落葉性のつる植物、ツタの育て方をご紹介しました。
ツタは、吸着しながら壁を這い、どんどん伸びていきますので、うっかりしているととんでもないところまでつるを伸ばしています。
上手に管理すればとてもおしゃれで素敵なのですが、一歩間違えると、建物がツタに覆われたお化け屋敷と化してしまうこともあります。
どんどん繁殖して初心者にも育てやすいだけに、上手に育てたいものですね。
※トップ画像はoottさん@GreenSnap
GreenSnap編集部