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ニュージーランド原産で、細くて華奢な枝をジグザクと伸ばすのが特徴的なソフォラの木。その何処か少し不思議で可愛い見た目からメルヘンの木という名前でも呼ばれています。
今回はそんなソフォラの魅力と育て方についてご紹介します。
ソフォラは日当たりの良い場所を好むので、しっかりと日光に当てて育てます。
ただし、ずっと日陰で育てていたものや購入してすぐのものを突然、真夏の強い日差しに当てると植物がビックリして、葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。
葉焼けを起こさないためにも、室内に置いていたものを室外に置くときは、外に出す時間を少しずつ増やして行くなど、徐々に日の光に慣らしてあげましょう。
真夏の時期は、直射日光の当たらない半日陰で育てましょう。逆に日当たりが悪い場合、バラバラと葉が落ちてしまいます。
また、テマイラなどのウォーターサンドで育てている場合は、日に当たると水温が上がってしまうため半日陰で育てます。
ソフォラの置き場所は、霜が降りない場所であれば屋外でも越冬することができます。5月でも寒の戻りで寒くなり、霜が降りることがまれにあるので、気をつけて下さい。
ソフォラの耐寒温度は0度と観葉植物の中では比較的寒さに強いです。室内など10度以上の場所で管理する場合は、特に寒さ対策は必要ありません。
春になり気温が20度を超えると生育が良くなってくるので、日当たりの良い場所に置いてあげます。
梅雨の時期は、長雨にさらされると根腐れの原因になるので軒下に移動させます。
夏は強い日差しを避けるために半日陰か日陰、室内に移動させましょう。秋は日当たりで管理しますが、気温が15度を下回ってくると生育が鈍くなります。霜が降りる前に室内に取り込みましょう。
また室内で管理する場合は、暖房や冷房などの空調の空気はとても乾燥しています。ソフォラは乾燥すると落葉してしまうので、空調の風が直接当たらない場所に置きましょう。
ソフォラの水やりは、土の表面が乾いてきたら鉢底から滲み出すくらいたっぷりと水を与えます。
ソフォラは日照不足や水不足などで葉をパラパラと落としますが、夏の乾燥しやすい時期は根は多湿にせず、霧吹きで空中湿度を高くして葉に潤いを与えるように葉水をあげます。
ソフォラは葉からも水分を吸収するため、通常の水やりよりも葉水でバランスを取ってあげるのが良いです。
また、テマイラなどのウォーターサンドで鉢底に穴がない器を使って育てている場合は、器の5分の1から4分の1程度まで水を入れて置きます。この水が完全になくなったら、再び水を足しましょう。
少しずつ冬が近づき、朝の気温が20度を下回ったくらいの時期から、ソフォラは徐々に水を吸わなくなります。冬になるにつれて、どんどん水やりの回数を減らしていきましょう。根腐れを防ぐためにも、冬は水を控えましょう。
また、冬は暖房の風で葉が乾燥してしまうので、葉水を欠かさないでください。
ソフォラは特に肥料が無くても育ちます。もし肥料を与えたい場合は、4月頃から9月頃にかけて液体肥料を、月に二回から三回程度に分けて与えると育ちが良くなります。
ちなみに液体肥料は手軽に使いやすい速効性の肥料ですが、水と一緒に流れやすいので肥料が持つのも大体一週間くらいです。月に2〜3回を目安に、追肥をすることになります。
ソフォラを育てるときは、赤玉土と腐葉土を6:4で配合した土を用いると良いでしょう。水はけが悪い場合は、川砂を加えて調整を行います。
市販の観葉植物用の土でも良いのですが、時間が経つにつれて土の重さでギュっと圧縮されて土の塊になってしまう場合があります。赤玉土が6から7の割合と腐葉土を3から4の割合をベースに、自分で水はけなどの調節をしてみても良いかもしれません。
ソフォラの植え替えは、生育期の前の5月か6月に行うのが理想です。2年以上植え替えを行っていないと根詰まりを起こしてしまいます。
また、根詰まりを放置していると、土が粘土質に固まってしまい、水の吸収が悪くなってしまうため、下葉から順番に葉が黄色くなって落葉してします。
ソフォラなどのマメ科の植物を植え替えるときは、ダメージを抑えるため、できるだけ根鉢を崩さないようにして下さい。
そして、ひとまわり大きい植木鉢を用意して、植え替えを行います。植え替えを行う際も水はけの良い新しい土を使い、植物がのびのびと過ごせる環境を整えてあげましょう。
ソフォラは「挿し木」で比較的簡単に増やすことができます。
枝を長さ10センチ程度に切り、下の3から4節くらいまでの葉を全て切り落とします。その葉を取った節の部分が土に埋まるように挿します。挿した枝が動かないようにしながら湿度を保ち、明るい日陰で管理しましょう。そこから2〜3ヶ月程度で根が生えてきます。
また、梅雨の時期は湿度が高く土の水分が蒸発しにくいので、この時期が挿し木に適した時期です。5月から6月くらいに挿し木を行い、真夏の日差しが強い時期はそのまま日陰で管理して、秋の育成期になった頃に植え替えをしても経過良く育ってくれます。
ソフォラは病害虫が付きにくく丈夫で育てやすい植物ですが、まれにカイガラムシがつくことがあります。
カイガラムシは風通しの悪い環境で発生しやすい害虫です。また、カイガラムシは放っておくとすぐに繁殖し、すす病などの原因にもなります。そのため、カイガラムシの幼虫を見つけたら早めに駆除しましょう。
ただし、成虫となってしまったカイガラムシは体をロウのような殻で覆っているため、薬剤などが効きにくくなっています。その場合は、古い歯ブラシなどを使えば簡単に植物からカイガラムシを取り除くことができますよ。
ソフォラは耐暑性があるため、あまり暑さは意識しなくて良いです。気温が20度を超えた春頃から生育がよくなります。
また、耐寒温度も0度と観葉植物の中では比較的耐寒性がありますが、室内で管理する場合は10度以上の場所で管理します。
ソフォラは基本的に暑さにも寒さにも強いですが、暑い場所でも寒い場所でも乾燥している場所は避けましょう。
今回は見た目から不思議なメルヘンさを感じるソフォラについてご紹介しました。
細い枝と、そのジグザグとした曲がり方だけでも目を惹かれますが、その先端についた小さくて丸い葉がまた一層可愛さを引き立てていますよね。お部屋に置くだけでメルヘンな物語の世界に入ったかの様な気分になれること間違い無し。
黄色い花にもどこかメルヘンな世界を感じることができる、そんな魅力的な雰囲気が作れそうなソフォラは、繊細そうな見た面に反してとても強く育てやすい植物です。
また、植える鉢などでもナチュラルにも、モダンにも、大分雰囲気がガラッと変えられるので、自分好みのアレンジを見つけて素敵にお部屋に飾って観葉植物から癒やし効果を貰っちゃいましょう。
育てるときは、乾燥と日当たりに気を付けながらチャレンジしてみて下さい。
GreenSnap編集部