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シュガーバインは、小さな葉が集まり小さな手のひらのように見える華奢でかわいらしいつる性植物です。基本的な育て方を知り、お部屋に飾ってみませんか。耐寒性や耐陰性もあるので、直射日光が当たらない場所であれば室内でも育てることができます。
シュガーバインは、オランダで品種改良されて誕生したブドウ科ツタ属の植物です。別名「パーセノシッサス」で、小さな葉が花のように5枚まとまっているのが特徴です。
英語名の「シュガーバイン」はシュガーは砂糖、バインはつる性植物のことを指します。シュガーの由来は、葉の裏側に白くて甘い樹液をつける特性があることからこのように名づけられたようです。もともと園芸用として誕生した植物なので育てやすく、インテリアグリーンとしても人気です。
シュガーバインは直射日光に当たると葉焼けしてしまうので、間接的に日差しが差し込む窓際や、風通しのよい場所を選んで育てましょう。耐陰性もあるので、太陽光が当たらない場所でなくても、明るい室内であれば問題ありません。
水はけのよい土を好みます。市販の観葉植物の土を用いると便利です。
自作する場合は、小粒の赤玉土、腐葉土、ピートモスを5:4:1の割合で混ぜ合わせたものを使いましょう。
シュガーバインは、鉢の表面の土が乾いてから鉢底から水が滴れるまでたっぷりと水を与えます。水切れしてしまうと、葉がしなびて台無しになってしまいますので、夏場は特に乾き具合をこまめにチェックしましょう。
また、冬場の水やりは気温が20℃を下回ってきたら耐寒性をつけるために水やりの回数を減らしていきます。冬場は暖房などで葉が乾燥しやすくなりますので、葉水をこまめに吹きかけるなど管理しましょう。
シュガーバインは植え付け時に元肥として、花・野菜用の粒状肥料を用土1リットルにつき、5gの割合で混ぜこんでおきます。追肥は2か月に1回の割合で、元肥と同じ肥料を与えるか、2週間に1回の割合で1000倍に薄めた液体肥料を与えます。冬場は休眠中なので、施肥の必要はありません。
また生育途中にも春から秋にかけて緩効性肥料を置き肥するのをおすすめします。
シュガーバインの植え付けや植え替えを行う時期として5月〜6月頃が目安です。
シュガーバインは根の生長が早く、根詰まりすることがあります。2〜3年に1度の頻度で一回り大きな鉢に植え替える必要があります。鉢底から根が見え出したら植え替えが必要なサインです。植え替えの時期は植え付けと同様5月〜6月、もしくは9月〜10月頃が適期です。
植え替えするときは、鉢から株を外して根っこについている古い土を落とし、傷んだ根を取り除くなどしてから一回り大きな鉢に植え替えます。
株を鉢から抜き、根の周りの古い土を落とし、傷んだ根を取り除きます。
シュガーバインは長くつるを伸ばす性質があるので、高さのある鉢に植えたり、ハンギングといって、家の軒下やベランダの柵などからつるすような鉢に植え付けると、見た目的にも美しく、伸びやかに育てることができます。
生長して株と鉢と鉢とのバランスが悪くなってきたら切り戻ししましょう。切り戻しの目安としては、鉢の淵から5cmほどはみ出る程度まで短くすると、また元気につるを伸ばしていきます。混みあった箇所は引き抜き、葉同士が蒸れにくくなるように通気性を良くします。
シュガーバインは株分けや挿し木(水挿し)などで増やすことができます。
挿し木も生育期である4月〜6月頃、もしくは9月〜10月下旬頃までに行います。挿し木する場合は、葉が青々として元気そうな茎を6~7cm程度の長さに切り取り、根元に近い葉を取り除いた状態で、挿し木用の土または赤玉土など栄養分の少ない土に挿します。
明るい日陰で乾燥しないように気を付けながら管理すると1か月ほどで発根し、育ちます。新芽が出てきたら、発根したサインです。発根後は観葉植物専用土に植え替えるようにします。
シュガーバインは耐寒性がありますが、最低気温が0℃を下回る場合は暖かい室内に取り込みましょう。水やりは控えますが、それ以外は特別な管理をしなくても冬越しすることができます。
シュガーバインは生育中にハダニやカイガラムシ、アブラムシ、ナメクジなどがつくことがあります。
対処法としては枯れ葉や混みあった葉やつるをこまめに取り除き、風通しをよくするほか、、こうした害虫は葉裏につきやすいので、葉の裏を定期的にチェックし、霧吹きで湿らせておくと、虫がつきにくくなります。発生しているのを見つけたら早めに薬剤散布するなど対策を取りましょう。
シュガーバインには「健やか」という花言葉がつけられています。
見た目は可愛らしいですが、耐陰性や耐寒性があり、意外と強い性質も持ち合わせています。これからも明るく元気に過ごしてほしいという思いを込めてギフトとして贈るのもおすすめです。
お花のような、手を広げたようなかわいらしい見た目のシュガーバインは、おしゃれなインテリアグリーンとして人気を集めています。
強い直射日光と高温に注意しながら育てましょう。条件が揃うと稀に花を咲かせることもあります。興味のある方は育てながら気長に観察してみましょう。
GreenSnap編集部