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赤い果実をつけるクロガネモチは、おうちの庭木としてもよく利用される人気の植物で、公園樹や街路樹でもよく見かけます。このページでは、そんな縁起のよい名前をしたクロガネモチの育て方の基本をまとめています。土選びから育てる場所、増やし方、手入れなど知りたい方はぜひチェックしてみてください。
クロガネモチは地植え、鉢植えで育てることができます。どちらも水はけのよい肥沃な土を好みます。ジメジメした場所は避けてください。耐陰性があるので日なただけでなく日陰でも栽培が可能です。
クロガネモチはすでにご紹介したように、水はけのよい土を好みますので、有機質の多い土で育ててください。赤玉土と腐葉土を2:1の割合で混ぜるとよいでしょう。
クロガネモチには、鉢植え・地植えの場合ともに、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。とくに植え付けてから2年未満の若い株の場合は、乾燥したら水やりをしっかりとします。2年以上経った株は水やりの必要はありません。
夏で日照りが続く場合で、土が硬く乾燥しているときは水やりをたっぷりとあげましょう。
クロガネモチは美しい真っ赤な実が特徴で、この実がたっぷりつくように、リン酸を含む肥料を与えてください。地植えの場合は2月に有機質肥料に骨粉を混ぜたものを根元に混ぜます。
鉢植えの場合は、3月に肥料を与えてください。リン酸を多く含む化成肥料を選びましょう。
クロガネモチは鉢植え、地植え共に、5月から6月が植え付け時期です。気温が上がり始めたころが最適とされています。鉢植え、地植えどちらも植え付ける際は、元肥を用意します。有機質肥料か化成肥料が良いでしょう。
クロガネモチを庭に植えている場合は、植え替えの必要はありません。ただし、鉢植えで育てている場合は植え替えをしてください。生長と共に根も伸びてきますので、鉢が窮屈になるため植え替えをします。植え替えの際はひとまわり大きな鉢を選んでください。
クロガネモチは水やりもあまりしなくてよく、手入れもほぼ必要ありません。しかし、そのままにしていると見栄えが悪くなりますので、剪定が必要です。
7月に剪定をしましょう。飛び出している枝があればそれをカットします。また、傷んだ枝、古い枝も切ってください。花が咲いた跡を残して剪定するようにしましょう。この部分に実がつくため、切りすぎると実がつかなくなる可能性がありますので注意してください。
種から育てたクロガネモチを台木として用意して接ぎ木をしてください。台木は5センチほどの高さにカットします。接ぎ木したい木は8センチ前後で切って、切った部分を繋ぎ合わせます。
繋ぎ合わせた部分はテープなどで固定して、乾燥しないようにビニールに入れると良いですよ。接ぎ木は3月下旬から4月上旬が適した時期です。
接ぎ木は初心者には難しいことも多いですが、種まきならかんたんです。秋から冬にかけてクロガネモチには赤い実がなります。実には果肉がついているので水で洗い流し、中に種がありますので取り出します。
種は乾燥すると発芽しなくなるので、湿らせたキッチンペーパーにくるんでさらにビニール袋に入れて密閉して冷蔵庫で保管します。
3月から4月の少し暖かくなった時期に種を取り出してまいてください。時間はかかりますが、数年すると実を楽しむことができますよ。
クロガネモチは強い植物なので病気の心配はありません。ただし、ツノロウムシという虫には気をつけましょう。
ツノロウムシはカイガラムシの仲間で、クロガネモチの樹液を吸うため、株全体が弱ります。それだけではなく、ツノロウムシの排泄物がついた葉や枝はカビが発生して病気になることもあります。
また、すす病になる場合もあるため、ツノロウムシを見つけたらすぐに対処してください。ツノロウムシはロウ質で覆われているため、薬剤が効きにくいです。目視して見つけたら取り除くことをおすすめします。
クロガネモチはモチノキ科モチノキ属の植物で、日本や台湾、中国が原産です。クロガネモチの葉は楕円形で、ツヤのある緑色をしていて、とても美しいことでも知られています。
雌雄異株なので、クロガネモチの花は淡い紫色をしています。花の開花時期は5月から6月です。
また、クロガネモチは秋になると、真っ赤な丸い果実をつけます。この果実はあまり大きくはなく6ミリほどですが、密集して実る様子はとても美しく、その見た目と名前から縁起がよいとされています。
クロガネモチは葉がよく生い茂るので生垣に向いています。濃い緑色の葉は見事で、秋になると赤い実も楽しめて四季を感じられるので生垣におすすめですよ。
GreenSnap編集部