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可憐な花を咲かせるセントポーリアは、すみれのような花を咲せ、園芸用品種として親しまれている植物です。セントポーリアは和名だと、「アフリカスミレ」と呼ばれています。アメリカでは、「アメリカン・バイオレット」と呼称されています。
そんなセントポーリアの花は一重や八重咲きはもちろん、大輪やフリル咲きなど様々な咲き方をします。今回は人気のセントポーリアの育て方についてご紹介します。
セントポーリアは一年を通して、直射日光の当たらない光を当てて上げる必要があります。レースカーテン越しの日光がベストです。夏の強い日光に当てると葉焼けを起こして、ただれることもありますので注意してください。
セントポールアは、弱い光の環境でも十分に育つことのできる植物です。室内でも育てることが可能であることから、インテリアグリーンにも最適です。元気がないと思ったら、「植物用の点灯」を用いて栽培するとよいでしょう。
日照不足になると花つきが悪くなるので、日の光を浴びせることが大切です。蛍光灯などを用いる際は、20〜30cmの距離で株の上の所に配置するといいですよ。
セントポーリアは暑さに少し弱い特徴があるので、風通しの良い場所で管理しましょう。
夏は、雨が当たらない日陰で管理すると良いでしょう。南側か西側の部屋は避けるようにして、北側の涼しい場所に配置しましょう。
セントポーリアは夏になると、高温の影響で生育が鈍化してきます。そのため、夏の時期は、少し乾燥気味に水やりを行いましょう。
室温が30度以上になったら水を与えて、その後、鉢が軽くなったと感じたら与えるようにします。
冬は気温が10度以下に達した環境であれば、夏場と同様、水やりを極力控え、少し乾かし気味に管理します。
しかし、冬場でも旺盛に生育している株に対しては、土の表面が乾いたら十分に水を与えましょう。しましょう。このとき葉に水がかかってしまうと、葉全体に斑点模様ができてしまうので、水が葉にかからないよう注意しながら与えていきましょう。
セントポーリアを育てるときは、9月〜5月までの間に、液体肥料を1か月に1〜2回施します。株の大きさや生長の程度を観察して、追肥を調節していきましょう。
液体肥料は、容器に表示されている使用濃度の一番薄い倍率にして、回数を多く与えると上手に育てられます。
また、10月〜11月にかけては、緩効性化成肥料を与えましょう。真夏や真冬には、肥料は与えないようにしてください。
セントポーリアを育てるときは、水はけと水もちのバランスの良い、有機質を多く含んでいる用土を用いましょう。
セントポーリアを室内で栽培するのであれば、匂いのない軽めの用土を使います。バーミキュライトとパーライトを5:5の割合で配合したものをつくって下さい。
セントポーリアを鉢植えで育てる場合、鉢底に「ケイ酸塩白土」を敷いておくと根腐れ予防効果が得られます。市販では、セントポーリア専用の培養土もあります。
セントポーリアは、年に一度は植え替えを行いましょう。栽培を何年も継続していると、茎が長くなり見映えの悪い不安定な株に成長していまいます。
植え替えの際は、まず鉢から株を取り出して古い土を落とします。上部をはさみで切断し挿し芽を行います。挿し芽を行うことで、株が更新されます。
残った下の株には、新芽が顔を出しているので、新しい鉢に植え替えてあげてください。根腐れで弱っている株がある場合、腐敗した部分を切り取って、挿し芽で仕立て直します。
セントポーリアの植え替え時期は、6月の下旬頃が適期です。
植え付け時期も植え替え同様、適期は6月の下旬です。
セントポーリアは種からも栽培することができますが、受粉してから実が成熟するまでに、1年の半分を費やしてしまいますので、早く育てたいのであれば、苗の購入をおすすめします。
種まきを行うのであれば、プラスチックの容器にポートモス主体に用土を入れて、水やり代わりにも用いられる「ハイフレッシュ」を撒いておくとよいです。ハイフレッシュの上に種を撒きましょう。
セントポーリアの増やし方には、「葉挿し」と「挿し芽」の2つの方法があります。
葉挿しの方法は、立派に育っている元気な葉を1〜2cm葉柄を付けたまま切り取りましょう。
ピートモスとバーミキュライトとパーライトを均等に配合した土を、葉が下の部分から3分の1程度、埋まるように挿します。挿すときはまっすぐに挿すのではなく、少し斜めにして埋めてあげましょう。
土はバーミキュライトだけでも行えます。葉挿しの適期は、3月〜5月か8月〜9月となっています。
挿し芽の方法は、元気のいい葉を切り取って、1時間切り口を日陰で乾燥させます。その間に用土を用意しておきましょう。用土は、鹿沼土にパーク堆肥を2割加えたものか、バーミキュライトを使います。
用土に乾燥した挿し芽を挿して、水をたっぷり与えてあげると約2か月後に芽が誕生します。挿し芽の適期も葉挿しと同じ時期です。覆輪園芸品種に当たるセントポーリアは、挿し芽で増やします。
セントポーリアの罹る代表的な病気である「灰カビ病」に注意しておきましょう。
花が枯れたあとは、花がらもしくは散ってしまった花びらを、排除しておきましょう。灰カビ病が発生する理由として、風通しの悪い環境で育てている事が挙げられます。湿度が多くなると発生するので、環境に配慮して育てましょう。
害虫被害ですが、セントポーリアは、アブラムシやホコリダニの被害に遭う可能性があります。
アブラムシは一年を通して発生する害虫です。風通しが悪いことと、肥料が多くなってしまうことが原因で被害に遭います。
ホコリダニは、高温で乾燥した状態が続くと発生します。ホコリダニは新芽を萎んで縮ませてしまうので、発見次第早急に殺虫剤を散布しましょう。ほかの対策方法としては、軽石を敷いて鉢を乗せたあとに、水を含ませる方法などがあります。
セントポーリアの生育適温は、18度〜23度となります。耐寒性も耐暑性も低く、5度〜7度よりも下がってしまうと株が枯れて、枯死してしまう可能性があります。
花を咲かせるには、10度以上を保てる場所で育てることが必要です。10度以下30度以上の気温になった場合、風通しの良い場所や室内の明るい日陰などに場所を移して、環境に対応できるようにしてあげましょう。
オプティマらは最も多く流通しています。セントポーリアが販売される際には、メロディー系、ラプソディー系、バレー系、オプティマラ系などの種類分けがなされています。
セントポーリアの花形には一重咲きや八重咲きはもちろん、大輪・中輪・小輪などさまざまあります。また、フリル型やベル型などの種類も存在します。
花の姿が多いセントポーリアは、赤、白、青、ピンクなどの色をした花を咲かせます。花色も華やかで、形が可愛らしいのでインテリアグリーンとして用いられることがしばしばあります。
花びらは5枚付けされ、くっきりはっきりした色をしています。花序は黄色くなり、より花びらを際立たせています。セントポーリアの花の開花時期は、9月〜6月となっています。
セントポーリアの全般的は花言葉には、「小さな愛」という意味があります。
そのほかの花言葉には、「細かな愛」「深窓の美女」「親しみ深い」「同情」というものがあります。
園芸品種がたくさんあり、すみれに似た花を咲かせるセントポーリアの育て方についてご紹介しました。
小さな花から、小さな愛という花言葉がつけられている愛好家も多い観葉植物です。
セントポーリアには、環境の変化に敏感なため、輸送が困難な品種もあります。
インテリアグリーンとして親しまれているセントポーリアを育てて、一風変わった空間を演出してみましょう。
GreenSnap編集部