ニワゼキショウはアメリカ大陸を原産とする、アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草です。
春から初夏にかけてグラデーションの美しい花を咲かせることで知られ、日本には明治初期に持ち込まれたとされています。ニワゼキショウは繁殖力に優れており、いまや全国各地の公園はもちろん、野生化した種も存在する植物です。
今回はニワゼキショウの育て方についてご紹介します。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:栽培する場所
ニワゼキショウは風通しと日当たりのよい場所での栽培に適しています。草丈が10〜50cmとやや小ぶりなため、周囲に日光を遮るものがない開けた場所に置くのがおすすめです。1年を通して日当たりのよい場所に置くことで、開花期に花つきのよい状態を期待できますよ。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:水やり
ニワゼキショウには表土が乾く前にたっぷりと水やりしましょう。アヤメ科の植物であるため乾燥させないように注意してください。休眠期である冬は、表土が乾いてから1〜2日後に軽く水やりする程度にとどめておくことがポイントです。
地植えでニワゼキショウを栽培している場合、長期間雨が降っていない場合を除き水やりの必要はありません。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:用土
ニワゼキショウには保水性と水はけのよい土が適しています。鹿沼土だけでも育てられるものの、保水性が不十分であれば細かく刻んだ水苔を含ませるのがおすすめです。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:肥料・追肥
ニワゼキショウは繁殖力に優れた植物なので、肥料を与えなくても元気に育ちます。花つきのよいニワゼキショウにしたい場合のみ、開花期の春と秋に液肥や緩効性肥料を施してください。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:植え付け
ニワゼキショウは3〜4月、9〜10月が植え付け適期となります。
- 状態のよい濃緑の葉がついた株を選ぶ
- 鉢底ネットを敷いた容器に、鉢底石を入れる
- 容器の1/3の高さまで土を入れる
- 苗を鉢の中心に置く
- 株回りに土を足して、苗を安定させる
- 水やりをして土着させる
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:植え替え
ニワゼキショウは生育の早い植物であるため、鉢植えで栽培している場合には1年に1度植え替える必要があります。3〜4月、9〜10月になったら、古い土と根を取り除いた上で一回り大きい鉢に植え替えましょう。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:増やし方
ニワゼキショウは3〜4、9〜10月に種まきと株分けよって増やせます。こぼれ種でも自然と増えていくため、放置することも可能です。
種まき
花後にできた果実か採取した種をばらまきましょう。土の乾燥に気をつけながら水やりしつつ管理していると2週間ほどで発芽します。
株分け
株が大きく生長し、これ以上大きくしたくない場合は株分けをしましょう。細かく分けすぎると生育に支障がでるため、2〜3等分にするのがおすすめです。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:注意する病気
ニワゼキショウはアブラムシの被害を受けやすい植物です。アブラムシは葉裏から植物の汁を吸うことで、病気を媒介するおそれがあります。発見次第すぐに駆除してください。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方:どんな花を咲かせる?
4〜6月にニワゼキショウは、茎の先端に1〜2cmほどの小さな花を咲かせます。朝方に開花し、夕方にはしぼんでしまう儚い1日花であるものの、日を追うごとに次々と咲いていくため長期間に渡り楽しめるのが特徴です。
白と赤紫色の花を基本とするものの、交配が進み青色など新しい品種も生まれています。
ニワゼキショウ(庭石菖)の花言葉
ニワゼキショウの花言葉は、「繁栄」「豊かな感情」「愛らしい人」です。
豊かなグラデーションを誇るニワゼキショウの花が群生する様子になぞらえている花言葉となっています。
ニワゼキショウ(庭石菖)の育て方を覚えよう
ニワゼキショウは丈夫な植物で、誰でも簡単に育てられるのが魅力の花です。じめじめとした梅雨の時期に咲くこともあり、降る雨とともに趣あふれる光景を楽しめますよ。
この記事を書いた人
GreenSnap編集部
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