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キンレンカはコロンビアやペルー原産の一年草の植物で、別名「ナスタチウム」ともいわれます。野菜やハーブの生育を促し、虫よけになる「コンパニオンプランツ」としても人気があります。エディブルフラワーとしても人気があるので、食べられるお花を自分で育ててみたいという人もいますよね?
今回は、自宅の庭やベランダでキンレンカを育てる方法をご紹介します。
キンレンカは鉢植えと地植えの、どちらでも育てられます。
キンレンカは日当たりの良い場所を好みますが、夏の暑さは苦手としているので、鉢植えの場合は半日陰の場所に移します。地植えのときは、遮光ネット等で、半日陰の場所をつくるようにしましょう。
また、キンレンカは冬の寒さにも弱い植物です。一年草なので、翌年以降も花を咲かせることはほとんどありません。ただ、秋に苗の植え付けをしたときは、室内の日当たりの良い場所で管理します。
キンレンカの種まき時期は、2月下旬~4月上旬頃が適期です。キンレンカの種は固いので、一晩水に浸してから種まきをします。種をまくときは、苗用のポットに一粒ずつまきます。
キンレンカの発芽温度は15~20度なので、2月下旬に種まきをするときは、苗用のポットを室内で管理してください。
キンレンカは砂漠や荒地でも育つ植物なので、乾燥気味の土壌を好みます。そのため、水やりは土が乾いたタイミングで行い、やりすぎないようにしましょう。過湿状態にすると、徒長といって茎だけが伸びていきます。
キンレンカを地植えにするときは、根付いたら水やりは不要です。
キンレンカを鉢植えで育てるときは、元肥として緩効性肥料を土に混ぜておきます。6月~7月と9月~11月に液体肥料を追肥します。窒素が多い肥料をやりすぎると葉が増えて花付きが悪くなります。
地植えのときは、肥料をやらなくても育ちます。
キンレンカは、市販の培養土で育てられます。園芸店で「ハーブ用」や「草花用」を選んでください。寄せ植えにも向いているので、「寄せ植え用」の培養土を選んで植え付けをしてもよいでしょう。
キンレンカの苗の植え付け時期は、3月下旬~5月頃です。
鉢植えにするときは、鉢底用ネットを張り、鉢底石を敷いた鉢に肥料を混ぜた土を入れから苗を植えます。植え付ける鉢は、苗が入っていたものよりも一回りほど大きなサイズを選んでください。
地植えのときは、土を耕したらそのまま植え付けをします。複数の苗を植え付ける場合は、20~30cmの間隔を置くようにしましょう。
キンレンカは一年草の植物なので、植え替えの必要はありません。
キンレンカは「種まき」と「挿し芽」で増やせます。
種まきで増やす場合は、前述したように、2月下旬~4月初旬が適しています。
挿し芽にする場合は、6月頃に茎の部分を5~10cm切り取って、上の部分の葉を数枚残して、清潔な土に植え付けます。根が付くまでは、暗い所に置いて乾燥させないようにします。
キンレンカは虫を呼び込む性質があるため、「ハダニ」や「ハモグリバエ」「ナメクジ」が付きやすくなっています。殺虫剤を使えば根絶しますが、食用にするときは、控えた方がよいでしょう。葉が枯れている、ナメクジの這った跡があるときは取り除きます。
また、梅雨時や夏場に葉が茂ると湿気が原因で「立枯れ病」にかかることもあります。茎や葉が、増えてくると通気性も悪くなるので、風通しをよくするためにも、こまめに剪定をして葉の整理をしましょう。
キンレンカは梅雨明けのタイミングで、わき芽を摘みます。また、4月下旬から花が咲き始めるので、夏の休眠期に入る前に花がらを摘むと、秋以降も花が楽しめます。
元々はつる性の植物であるキンレンカは、すぐに茎が伸びて、葉も増えていきます。過湿状態を予防するためにも、こまめに手入れをするようにしましょう。
キンレンカは、葉が蓮のような形で、金色の花が咲くことから「金蓮花」といわれるようになりました。
コロンビアやペルーといった南米が原産で、種類は約80種類あります。園芸種として栽培されているキンレンカの多くは、「ヒメキンレンカ」との交雑品種で、つるが短めになるように品種改良されています。
花弁や萼が変化した「距」がないタイプで、次のような種類があります。
黄色系やクリーム、オレンジ、赤、班入りとカラーバリエーションも多いタイプのキンセンカです。
「距」があるキンセンカで、こちらも種類が多いタイプです。
ホワリーバードシリーズと同様にカラーバリエーションが多くなっています。花弁も「一重」と「八重」があり、「アタリヤ・ジュエル」のように、秋に種をまく品種もあります。
キンレンカは、水やりに注意をすれば、比較的育てやすい植物です。カラーバリエーションも多いので、花が咲くと、お庭やベランダを明るくしてくれますよ。エディブルフラワーやコンパニオンプランツが気になる方は、ぜひ、育ててみてください。
※トップ画像はkosyori☆さん@GreenSnap
GreenSnap編集部