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ウメモドキは、「モドキ」と名前についていることからもわかるように、名梅に葉が似ているということから名付けられた、モチノキ科モチノキ属の落葉低木です。梅擬と漢字で書くことがある「ウメモドキ」という樹木で、庭木として利用されることがあるほか、盆栽として育てる人もいます。
そんなウメモドキの育て方を見てみましょう。
ウメモドキは湿気のある場所に生息する傾向があります。また、地植えと鉢植えのどちらでも育てることはできます。育てるときの環境は、耐寒性も耐暑性もある樹木ですので日本全土どこでも簡単に植栽できます。
ウメモドキの樹高は2~3mほどといわれているので、庭に植えるときはその高さを考慮して植えるとよいでしょう。
ウメモドキを庭木や生け垣として地植えしている場合は、特に水やりをせずとも、降雨で十分育っていきます。ただし、あまりにも日照りが続くなどのときは、水をあげましょう。
鉢植えの場合は、湿り気のある環境が好きなので乾燥しないように適宜水をあたえてあげましょう。
ウメモドキには、2~3月の時期に肥料を与えます。与える肥料は、緩効性肥料がおすすめです。3月からの新芽に備えて肥料が必要となるので、ゆっくりと効果を発する肥料を2月ないし3月に与えてあげると良いでしょう。
ウメモドキを育てるときは、排水性のよい土を用いましょう。野山に生息するタイプの樹木なので、土は何を使っても問題ないでしょう。
ウメモドキの植え付け時期は、開花時期の5~6月頃を外した、2~3月、9~12月頃がおすすめです。
植え付けるウメモドキの根よりもすこし大きめに土に穴を掘って植えていきます。支柱が必要なときは使いましょう。
ウメモドキは「挿し木」「種まき」の2つの方法で増やしていくことができます。
挿し木手順は以下の通りです。
・5cmほどに新芽を切り取る。
・みずあげを1時間~2時間ほどする。
・挿し木を育てる土に挿し、秋頃まで育てる。
・程よい大きさに育った秋に鉢あげする。
鉢上げとは程よく根付いた苗/根を鉢に植えてあげることです。挿し木を行うのは、6月頃が適しています。秋までゆっくり日陰で育て、頃合いをみて鉢に植え替えてあげます。
種まきで増やすことができるのは、ウメモドキが実をつくる樹木のときです。花がおわったあとに、9月の末頃より赤い実を結びます。赤い実を摘み、種を取り出します。この種を撒いて育てます。種は採取次第すぐに植えます。この種は乾燥を嫌い、発芽能力が著しく悪くなります。
ウメモドキを盆栽でそだてているか、生け垣かによってウメモドキの手入れも若干異なります。基本は、枝葉が多い茂った部分を剪定し、通風の良い環境を保ちましょう。そのことでカイガラムシなどの発生も予防できます。
基本的にウメモドキが結実する頃には、枝は成長を止めますが、まれに枝の成長が止まらない場合があります。そのような枝は積極的に切ることで、果実を大きくすることができます。一般的に剪定に適した時期は12月から3月の、実がなる鑑賞期です。
ウメモドキは心配しないといけないような病気はありません。害虫は、カイガラムシが気になりますが、主だった害虫や病気がない樹木です。
ウメモドキは実の観賞用として親しまれる植物ですが、5月~6月頃には白やピンクの小さくてかわいい花を楽しむこともできます。
実を楽しめるのは、花が咲いたあとの9月下旬~1月中旬頃です。
赤い可愛らしい実をつけるウメモドキは、果実の時期を長く楽しめる樹木です。植栽も簡単で、一度植栽し根付くと毎年、実を楽しむことができます。お庭がない家では、盆栽にして楽しむこともできます。
また、庭で育てている人は、お正月などに床の間や玄関に生花として利用できる樹木です。ガーデンニングが初めての人でも簡単に育てることができますので、園芸を始めたいと思っている人向きです。
※トップ画像はひろさんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部