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サフランは、秋に紫色の花を咲かせる球根植物です。花の中心にある赤い雌しべは、香辛料のサフランとして使われます。寒さに強く、鉢植えでも地植えでも育てられます。この記事では、球根の植え付け時期や水やりなどの育て方と、花から雌しべを収穫する方法を紹介します。
サフランはアヤメ科の球根植物で、地中海沿岸が原産です。10〜11月ごろに、6枚の花びらをもつ紫色の花を咲かせます。花の中央から伸びる赤く長い雌しべ(柱頭)が、香辛料や染料として使われる部分です。
春に咲くクロッカスは「花サフラン」とも呼ばれ、花の形がよく似ています。ただし、香辛料として使うサフランは秋咲きの種類で、クロッカスとは別の植物です。雌しべを収穫したいときは、球根を買う際に「サフラン」と表示されたものを選びましょう。
サフランは秋に芽を出して花を咲かせ、冬から春にかけて葉を伸ばし、初夏に葉が枯れて休眠します。主な作業の時期は次のとおりです。地域や気温によって前後します。
| 作業 | 時期の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 球根の植え付け | 8月下旬〜9月中旬 | 遅れると花が小さくなりやすい |
| 開花・収穫 | 10〜11月ごろ | 花が開いたら、その日のうちに雌しべを摘む |
| 肥料 | 11月、2月ごろ | 花後に与えて球根を太らせる |
| 掘り上げ | 初夏(葉が枯れたら) | 風通しのよい涼しい場所で保管する |
サフランは日当たりのよい場所を好み、日が当たらないと花つきが悪くなります。秋から春の生育中は、よく日の当たる場所で育てましょう。
寒さに強く、冬も防寒せずに屋外で育てられます。一方で高温多湿は苦手なので、初夏に葉が枯れたら球根を掘り上げ、夏の間は風通しのよい涼しい場所で保管します。生育に適した温度は5〜15℃ほどと、比較的冷涼な環境を好みます。
その年だけ花を楽しむなら、球根を土に植えずに皿や器に置いておくだけでも花が咲きます。この場合、球根は養分を使い切ってしまうので、翌年も咲かせたいときは土に植えて育てましょう。
翌年も花を咲かせるには、球根を太らせることが大切です。腐葉土や堆肥を混ぜた、水はけと通気性がよく、適度に水もちのある土を使いましょう。
鉢植えで自分で配合する場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合で混ぜた土が適しています。
球根の植え付けは、8月下旬〜9月中旬が適期です。これより遅れると、花が小さくなりやすいので注意しましょう。
鉢植えでは球根1個分、地植えでは球根2個分ほどの深さに植えます。複数の球根を植える場合は、10cmほど間隔をあけましょう。
芽が出て花が咲く9〜10月ごろからは、生育が盛んになります。鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。ただし、常に湿った状態にならないよう注意します。地植えの場合は、基本的に雨だけで育ちます。
寒さには強いものの、土が凍ると球根が傷みます。冬はやや乾かしぎみに管理し、水やりの回数を減らしましょう。
初夏になると葉が枯れ始めるので、水やりを少しずつ減らし、球根を休ませます。葉が枯れたら水やりをやめ、球根を掘り上げて保管しましょう。地植えでも、高温多湿で球根が腐りやすいため、掘り上げておくと安心です。
植え付けのときに、元肥として緩効性化成肥料を規定量の半分ほど土に混ぜておきます。
翌年も同じ球根で花を咲かせたい場合は、花が終わったあとの11月と2月ごろの2回、化成肥料を株元に適量まいて球根を太らせましょう。チッ素が多い肥料は球根が軟弱になるので避け、リン酸の多いものを選びます。
サフランは「分球」で増やします。掘り上げた球根のまわりにできた小さな球根(子球)を分けて、植え付けの時期に植えましょう。
小さな球根は、植え付け後につぼみが伸びてきたら摘み取ると、球根が早く大きく育ちます。
サフランは病害虫の被害が比較的少ない植物ですが、球根が溶けたように柔らかくなって腐る「軟腐病」にかかることがあります。軟腐病は高温多湿で発生しやすいので、夏は球根を掘り上げて涼しい場所で保管し、肥料の与えすぎにも注意しましょう。
ほかにも、球根が腐る病気や青カビ病などにかかることがあります。
サフランの雌しべは、花が咲いたらすぐに収穫します。時間がたつと香りなどの成分が抜けてしまうので、花が開いた日のうちに赤い雌しべを摘み取りましょう。
花は朝に開くので、最初の花が咲いたら毎朝確認すると取りこぼしを防げます。1つの花からとれる雌しべはわずかで、これが香辛料のサフランが高価な理由です。
摘み取った雌しべは、キッチンペーパーなどに広げて日陰で乾かします。軽くて飛ばされやすいので、風の強い場所は避けましょう。しっかり乾いたら、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて保存し、風味が落ちないよう1年以内に使い切ります。
サフランの花言葉は、「陽気」「喜び」「歓喜」など、明るい意味のものが中心です。
サフランは寒さに強く、球根を植えておけば秋に花を咲かせてくれる育てやすい植物です。花を楽しんだあとは、雌しべを収穫して香辛料として使ってみてください。初夏に葉が枯れたら球根を掘り上げて涼しく保管し、次の秋も花を咲かせましょう。

GreenSnap編集部