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サフランは高価なスパイスとして知られている、紫色の花を咲かせる植物です。独特な香りが魅力的なだけでなく、耐寒性が強いため日本での冬越しも可能な育てやすいハーブといえるでしょう。
今回はそんなサフランについて、育て方を中心に簡単にご紹介します。
サフランは地中海沿岸部が原産の植物です。そのため日当たりのいい場所を好み、逆に日照不足になると花つきが悪くなる傾向にあります。ただし、高温多湿を苦手とするので、直射日光は避けてあげましょう。
もしも花が咲くのが一年限りでも問題ないのならば、日陰でも、球根を土に植えず皿や器に置いておくだけで楽しむことはできます。
サフランは耐寒性が強いため、冬場も屋外に置いて育てることが可能です。もちろん防寒の必要もないでしょう。
ただ、高温多湿は苦手としているので、春以降は球根を掘り上げて、風通しのよい涼しい場所で保管してあげましょう。
サフランの生育期に当たる9月〜10月頃は、特にたっぷりかつしっかりと水を与えましょう。
サフランを鉢植えする場合の目安は、土の表面が乾いた段階で過湿にならない程度です。ただし、初夏には茎葉が枯れ始めるため、与える水の量を少しずつ減らしていき、球根が休眠がしやすくなるようにしてあげましょう。
したがって夏場の水やりは初回以外は、ほぼ与えない状況になると考えてください。
一方、サフランを地植えする場合には、降雨のみで問題ありません。ただし、高温多湿では球根が腐りやすくなるので掘り上げておきましょう。
サフランは耐寒性の高い植物ですが、凍結してしまうのは問題となるので、冬場はやや乾燥気味に保つ方がいいでしょう。したがって水やりの少なめの頻度で適量与えてください。
サフランを土に植え付ける場合には、元肥として緩効性の化成肥料を規定量の半分程度だけ、用土に足しておいてください。
また、もう一度同じ球根で花を咲かせたい場合には、開花後に球根に栄養を与えるために肥料をしっかりと与える必要があります。
サフランの花が終わったあとの11月と2月頃の2回ほど、化成肥料を適量分のみ株元にまきましょう。肥料はチッ素が多いと球根が軟弱になるので控えて、リン酸が多いものを使用してください。
サフランを育てるときは、土にしっかりと養分を与えて、翌年の花を咲かせてあげるようにしましょう。腐葉土や堆肥がたっぷりと入った肥沃かつ、水はけと通気性に富んだ適度な保水性のある土壌をつくってあげてください。
なお配合土を使う場合には、赤玉土7・腐葉土3の割合で混ぜたものが適しているでしょう。
サフランの球根を適切な条件での保管ができたならば、晩夏〜初秋の間に再度球根を土に植えてあげましょう。
サフランの球根を植え付け時期は、8月下旬〜9月中旬という晩秋〜初秋の頃が適期です。この時期に遅れると、花が小さくなってしまう傾向にあるので注意しましょう。
球根の植え方は、球根約1個分の深さの土に植え付けて、花つきがよく咲くようにしてください。地植えの場合には、2個分ほどの深さがベストです。複数の株を同じ鉢や花壇に植える場合には、10センチ程度の間隔をあけると良いでしょう。
サフランの増やし方には、「分球」という方法があります。
小さな球根の場合には、早く大きくするため、植え付け後に蕾が伸びてきたら摘み取ってください。
サフランはハーブですので、基本病害虫の心配はありません。しかし、軟腐病という病気にかかりやすいです。軟腐病にかかると球根が溶けたように軟弱になり、腐ってしまいます。高温多湿の環境を好むので注意しましょう。
夏場は涼しい場所で管理するようにしてください。肥料を多く与えると手助けすることになってしまいますので避けて育てます。そのほか、幹腐病や青カビ病といった病気にかかる恐れもあります。
サフランは耐寒性が強く、高温多湿を嫌う性質をもっています。
したがって生育温度も比較的冷涼な状態を好み、5℃〜15℃が適温となっています。
サフランの主な収穫部位は雌しべ(柱頭)です。スパイスやハーブとしての利用が高価になるのは、その収穫率が低いことが原因です。
サフランの収穫は、花が咲いた段階で行います。時間が経つと含有成分が抜けてしまうので、すみやかに赤い雌しべを抜き取りましょう。
花が咲くのは朝方なので、最初の花が咲いてから毎朝チェックをすると取りこぼすこともないはずです。
収穫した雌しべは、キッチンペーパーなどに置いて日陰で乾燥させましょう。ただし、糸くずのように軽くて飛んでいきやすいので、風通しの良すぎる場所ではしない方が無難です。
すっかり乾燥したら、密閉できる容器に乾燥剤と一緒にいれて保管しましょう。風味の落ちない1年以内に使い切りましょう。
サフランは10月前後の時期に、紫色の花を咲かせます。6枚の花弁の中央には、赤く長い雌しべが伸びているのが特徴です。
サフランの花言葉は「陽気」「喜び」「歓喜」とプラスイメージのもが主流です。
今回は、香辛料として広く認知されているサフランについて。育て方を中心に簡単にご紹介しました。
香料としても、その上品な香りで人気を博しているうえ、日頃の体調が優れないだとか、身体がだるいという方には嬉しい効能があるので、働き盛りの女性には育ててお得なハーブといえるでしょう。
健康な身体でバリバリ働きたい女性は、使用量に気をつけて、収穫するまで育ててみませんか?
GreenSnap編集部