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ハクチョウゲは、星型の白い可憐な花を咲かせる花木です。漢字では、「白鳥花」ではなく「白丁花」となります。庭木として植えることも可能ですが、刈り込みがきくので生垣にも向いています。今回は、そんなハクチョウゲの育て方についてご紹介します。
ハクチョウゲは、日当たりがよい場所での栽培が望ましいですが、半日陰でも育ちます。ただし、日照不足になると花や葉のつき方が劣るので注意が必要です。
また、風通しのよい環境であることも大切です。蒸れた環境下だと株が弱りやすくなります。
ハクチョウゲを地植えする場合は、基本的に水やりは不要で、自然に降る雨にまかせれば大丈夫です。ただし、夏場や雨が何日も降らないときは、土の表面が乾燥していたら、たっぷりと水やりをしてください。
ハクチョウゲを鉢植えする場合は、土の表面が乾いていたら、鉢底からたっぷりと水が出るぐらいに水やりをします。なお、受け皿に溜まった水を放置していると根腐れの原因になるので、都度捨てるようにしてください。
ハクチョウゲへは、2月頃に寒肥として、緩効性肥料を株元に置き肥しましょう。
緩効性肥料はその名前からもわかる通り、成分が緩やかに土中に溶けていく肥料で、効き目が2ヶ月程度持続します。よって、寒肥をすることで春になったときに土に栄養が行き渡っているため、新芽や花芽の促進が期待できます。
ハクチョウゲは土質をそれほど選ばずよく育ちますが、水はけのよい土を用いるようにしてください。水はけが悪いと根腐れを招くので、要注意です。
ハクチョウゲを地植えしている場合は、植え付ける場所の土に堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うと手軽に植え付けができて便利です。
ハクチョウゲの植え付け時期は、春から秋の間が適期です。地植えの場合は、根鉢の2〜3倍程度の大きさの穴を掘り、その中に苗木を置いて植え付けます。
植え付けたあとには、たっぷり水を与えてください。水やりをすると土と根が密着し、活着しやすくなります。なお、枝葉が茂りぎみの苗木の場合は、少し切りつめてから植えるとよいでしょう。余分な水分の蒸発が軽減するため、やはり活着しやすくなります。
ハクチョウゲを鉢植えにした場合は、成長するにつれ鉢の中が根でいっぱいになります。根づまりを防ぐためにも、2年に1回植え替えが必要です。植え替え時期も、植え付けと同じです。
1回り大きい鉢に新しい土を用いて植え替えてください。地植えと同様、植え替え後にたっぷりと水やりをすれば完了です。
ハクチョウゲの増やし方は、「株分け」もしくは「挿し木」などがあり、これらの方法で簡単に増やすことができます。
代表的な「挿し木」で増やす場合は、5月〜9月頃に行うのが適しています。枝を10cm程度切り落として赤玉土に挿し、水やりをしながら発根するまで日陰で管理していきましょう。
ハクチョウゲは枝が旺盛に伸びるため、花後に伸びすぎている枝を剪定して樹形を整えるとよいでしょう。なお、花芽は夏に形成されるため、夏以降に強剪定をすると花芽を落としてしまうので気をつけてください。
ハクチョウゲは注意すべき病害虫は特にあまりありませんが、春になると、まれにアブラムシがつくことがあります。アブラムシは新芽や若葉、枝や花などに集団で寄生して液汁を吸い、葉の縮れや変形などをはじめとした悪影響を及ぼします。
加えて、ウイルス性の病気やすす病などを誘発することもあるので、見つけ次第薬剤を散布して早めに対処しましょう。蒸れた環境下で発生しやすいので、風通しをよくするように心がけましょう。
ハクチョウゲは、開花時期の6月頃になると、小さな白い花を咲かせます。その花姿は、名前の通り、丁字型(十字型)をしているのが特徴です。
ハクチョウゲには、「純愛」という花言葉がつけられています。
ハクチョウゲは庭木や生垣としてだけでなく、鉢植えでも楽しめるため、住居環境に応じて育てられる点がメリットです。春に可愛らしい花姿を見せてくれるハクチョウゲを、ぜひ一度育ててみてください。
※トップ画像はのりんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部