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熱帯原産の常緑低木であるコンロンカ。つる性で、つるは5mくらいに伸びます。漢字では「崑崙花」と書き、「ハンカチの花」や「ムッサエンダ」とも呼ばれることがあります。鉢植えでも楽しめる植物なので、室内でも栽培することが可能です。今回は、そんなコンロンカの育て方のポイントをお伝えしていきます。後半では花言葉もご紹介します。
コンロンカは熱帯アフリカ・アジア・太平洋諸島原産なので、低温には弱い性質をもちます。日本で育てる場合、沖縄などの暖かい地域以外では屋外での冬越しは困難です。寒さに弱いので、寒い地域では鉢植えにして、冬は室内に取り込んで管理してください。
沖縄などの暖地では、コンロンカを庭木として利用することもできます。15℃以下になると落葉します。ただし、開花中に強い風にあたると傷みやすいので、強風にさらされない場所で管理してあげましょう。
また、コンロンカは日当たりのよい場所で育てる必要があります。日光が不足すると花付きが悪くなるので注意しましょう。
春から秋にかけては、コンロンカを育てている土の表面が乾いたら水をやりましょう。夏の開花中は特に乾燥しやすいので、水切れには注意してあげてください。冬は水やりをやや控えめにし、乾燥気味に管理しましょう。
コンロンカの成長期にあたる春から秋の間は、月1回ほど固形肥料を与えます。チッソ・リン酸・カリの三要素が均等なものか、リン酸がやや多めの肥料が向いています。
コンロンカを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。一例として、赤玉土7:腐葉土2:川砂1がよいでしょう。
コンロンカの植え付け時期は、4月から6月頃が適期です。夏に花を咲かせるコンロンカは、5月から7月頃に鉢物の苗が出回ります。葉の緑色が濃く、日照不足で徒長していない健康な株を選んで購入し、植え付けましょう。
コンロンカの植え替え時期も、植え付けと同じく4月から6月頃が適期です。鉢植えで育てる場合は、根詰まりを防ぐために、2年に1回は植え替えるようにしましょう。
コンロンカの増やし方は「挿し木」が一般的です。
春頃になったら、枝を2節ほど切り取って清潔な用土に挿して発根させます。用土はバーミキュライト・ピートモス・鹿沼土などを用いましょう。市販の発根剤を利用してもよいです。
コンロンカを剪定して株を仕立て直すなら、時期は9月から10月の秋ごろが最適です。また、開花前の春先に枝先を整えると、分枝して花数が多くなりますよ。
また、コンロンカは新しく伸びた枝先に花を付ける性質があるので、咲き終わった花をこまめに剪定すると、新しい花が早く咲きやすくなります。
コンロンカの注意すべき病気は特にありませんが、アブラムシ・ハダニ・カイガラムシなどの害虫には気をつけましょう。
アブラムシは、春から秋にかけて発生します。木酢液などで予防するか、発生したら薬剤散布で対処しましょう。ハダニは、乾燥が原因で発生することがあります。葉水が対策になります。
カイガラムシは、枝が混みあって通気性が悪くなると発生しやすくなります。予防には、軽く剪定して風通しをよくしてあげてください。
コンロンカの花のように見える白い部分は、実はがく片です。コンロンカは200種類ほどが存在し、がく片の色も白だけでなくピンク・赤などさまざまな色の品種があります。
本当のコンロンカの花は、7〜9月頃にかけて、枝の先端で小さく群がって咲きます。ただし、花よりもがく片が目立ちます。
コンロンカの花言葉は「南の風景」「神話」です。
白・ピンク・赤などのがく片と、葉の緑色のコントラストが美しいコンロンカ。寒さに弱いですが、冬は室内に取り込んで管理すれば問題なく越冬できますよ。
品種も多く、鉢植えでも楽しみやすい植物なので、ぜひコンロンカの栽培にチャレンジしてみてくださいね。
※トップ画像はマーガレットさん@GreenSnap
GreenSnap編集部