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クルメツツジは、その名のとおり、江戸時代後期に久留米藩がつくり出した改良品種で、戦後には久留米でたくさん作られたという、日本原産のツツジです。地植えされることの多いツツジですが、クルメツツジは室内でも花を楽しむことができるとあって人気です。
ここでは、そんなクルメツツジの育て方についてご紹介したいと思います。
クルメツツジは、基本的に日当たりのよい場所を好みます。室内でも育てることはできますが、明るい窓辺に置く必要があります。日当たりが良いほど花付きが良くなります。
また、花が終わったら戸外の日当たりのよい場所に移しましょう。
クルメツツジを鉢植えで育てる場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。特に成長期は水切れを起こさないよう注意しましょう。
クルメツツジを地植えしている場合は基本的に水やりは必要なく、雨の恵みに任せればOKです。ただし、雨が降らない日が続くなど、土が乾燥している場合は水やりをしてください。
なお、冬場の水やりは控えめで大丈夫です。
クルメツツジには、植え付けのときに元肥を施すほか、花が終わったらお礼肥を与え、9月頃に1回、1月頃に1回、緩効性肥料(油かす)を与えます。
クルメツツジは、酸性の土を好む植物ですので鹿沼土を使います。
自分で土をつくる場合は、例えば、赤玉土4:鹿沼土2:ピートモス3:バーミキュライト1の混合土がよいでしょう。とはいえ、市販のツツジ・サツキ用培養土を使用するのが無難なのでおすすめです。
鉢植えで育てているクルメツツジは、2年に1回程度、植え替えを行います。植え替え時期は、2月から4月と9月から10月が適期です。
鉢から抜いたら、根鉢の3分の1くらい土を落として、一回り大きい鉢に植え替えてください。クルメツツジは、浅めに植え付けるのがコツです。
クルメツツジの増やし方は、「挿し木」が一般的です。6月中旬から下旬頃に行うのが良いでしょう。
その年に伸びた充実した枝を、5センチから8センチほど取ります。しばらく水に挿してしっかり吸水させたら、鹿沼土に挿します。乾燥させないよう管理するうちに、根っこが出てきます。
クルメツツジの花がらは、こまめに摘んでください。また、花が終わった後に伸びた枝には花芽がつきますので、花後はすぐに剪定をしてください。
クルメツツジを育てるにあたって、最も注意したい害虫は、夏につぼみを食べてしまうベニモンアオリンガの幼虫です。薬剤散布をお忘れなく!
クルメツツジはツツジの中では早く花を咲かせる品種で、4月から5月頃に、一重や八重の小ぶりの花をたくさん咲かせてくれます。
クルメツツジには、「恋の喜び」「情熱」「燃える思い」といった花言葉があるほか、「節度」「節制」といった花言葉があります。
また、クルメツツジも含むツツジにはたくさんの色があり、色によっても花言葉があります。例えば、赤いツツジは「恋の喜び」、白いツツジは「初恋」、紫のツツジは「美しい人」です。
ここでは、小ぶりで小さな花をたくさん咲かせる、日本原産のクルメツツジの育て方についてご紹介しました。
ツツジは地植えでよく見かけますが、クルメツツジは室内でも育てやすいところが特徴的です。
ぜひ育ててみてください。
※トップ画像はハルジオン2さん@GreenSnap
GreenSnap編集部