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クルメツツジは、その名のとおり、江戸時代後期に久留米藩がつくり出した改良品種で、戦後久留米でたくさん作られたという、日本原産のツツジです。地植えされることの多いツツジですが、クルメツツジは室内でも花を楽しむことができるとあって人気です。
ここでは、そんなクルメツツジの育て方についてご紹介したいと思います。
クルメツツジはツツジの中では早く花を咲かせる品種で、4〜5月頃に、一重や八重の小ぶりでピンクや赤色の花をたくさん咲かせてくれます。
クルメツツジは、基本的に日当たりのよい場所を好みます。室内でも育てることはできますが、明るい窓辺に置く必要があります。日当たりが良いほど花付きがよくなります。
また、花が終わったら戸外の日当たりのよい場所に移しましょう。
クルメツツジを鉢植えで育てる場合は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。とくに成長期は水切れを起こさないよう注意しましょう。
クルメツツジを地植えしている場合は基本的に水やりは必要なく、雨に任せればOKです。ただし、雨が降らない日が続くなど、土が乾燥している場合は水やりをしてください。
なお、冬場の水やりは控えめで大丈夫です。
クルメツツジには、植え付けのときに元肥を施すほか、花が終わったらお礼肥を与え、9月頃に1回、1月頃に1回、緩効性肥料(油かす)を与えます。
クルメツツジは、酸性の土を好む植物ですので鹿沼土を使い、赤玉土4:鹿沼土2:ピートモス3:バーミキュライト1の配合土がおすすめです。
鉢植えの場合は、市販のツツジ・サツキ用培養土を使用するとよいです。
クルメツツジを育てるにあたって、最も注意したい害虫は、夏につぼみを食べてしまうベニモンアオリンガの幼虫です。薬剤を散布をして防除するとよいです。
クルメツツジの植え替え時期は、2〜4月と9〜10月が適期です。鉢植えで育てているクルメツツジは、2年に1回程度、植え替えを行います。
鉢から抜いたら、根鉢の3分の1くらい土を落として、一回り大きい鉢に植え替えてください。クルメツツジは、浅めに植え付けるのがコツです。
クルメツツジの増やし方は、「挿し木」が一般的です。6月中旬から下旬頃に行うのがよいでしょう。
その年に伸びた充実した枝を、5〜8cmほど取ります。しばらく水に挿してしっかり吸水させたら、鹿沼土に挿します。発根するまでは乾燥させないよう管理しましょう。
クルメツツジの花がらはこまめに摘み取りましょう。花が終わったあとに伸びた枝には花芽がつくので、花後すぐに剪定してください。
ここでは、小ぶりで小さな花をたくさん咲かせる、日本原産のクルメツツジの育て方についてご紹介しました。ツツジは地植えでよく見かけますが、クルメツツジは室内でも育てやすいのが特徴的です。
水切れに注意して、久留米ツツジを育ててたくさんの花を楽しんでくださいね。
※トップ画像はハルジオン2さん@GreenSnap
GreenSnap編集部