warning
error
success
information
ガイラルディアはキク科の植物で、華やかな花が大きな魅力でもあります。そんなガイラルディアの栽培に適した場所や用土、増やし方や手入れの仕方など、育て方についてまとめました。
ガイラルディアは日光を好むため、日当たりがよいところで育てましょう。日照不足になると茎が徒長して風で倒れやすくなるほか、花つきも悪くなります。
また、ガイラルディアは多湿を苦手とするので、風通しがよい環境での栽培が適しています。過湿になると、病害虫の被害を受けやすくなるので注意してください。
なお、暑さにも寒さにも強く、気温による影響を受けにくいため、鉢植えだけでなく地植えも可能です。
ガイラルディアは、やや土が乾燥ぎみでもよく育ちます。そのため、鉢植えの場合は、土の表面が乾燥していたら、鉢底から水が出るぐらいたっぷりと水やりをすれば大丈夫です。毎日水やりをしても、根が水分を吸いきれず、根腐れの原因になるので注意してください。
ガイラルディアを地植えしている場合は、降雨でまかなうだけでも十分に育ちます。ただし、雨が長いこと降らないときや、夏場などは水切れになりやすいので、土が乾いているようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。
なお、夏場の水やりは、朝か夕方に行うようにしましょう。昼間の猛暑の時間帯は土中の温度も高くなっています。そのため、その状態で水やりをすると水も温められてしまうので、株が茹で上がった状態になってしまいます。
ガイラルディアを植え付けるときに、元肥として緩効性化成肥料を施しましょう。そして、開花期の春から秋にかけては、液体肥料を月に2回与えていきます。
花を咲かせるにあたり、株はエネルギーを消耗するので、成分の効き目がすぐに現れる液体肥料を施肥することで、株を元気に保つことができます。液体肥料は緩効性肥料と違い、10日〜2週間程度しか効き目が持続しないため、定期的に与えることがポイントです。
ガイラルディアを育てるときは、水はけと保水性のバランスがよい土を用いましょう。
地植えの場合は、植える場所の土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。腐葉土を混ぜることで、水はけと通気性のよい土に改良できます。
鉢植えの場合は通気性と水はけ、保肥力に優れた赤玉土小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせた配合土が適しています。配合土を作るのが手間な場合は、市販の草花用培養土でも問題ありません。
ガイラルディアの苗の植え付けは、3月〜4月頃が適期です。春に植え付けをすれば夏には花が楽しめ、翌年の春にはこぼれた種が発芽してくれます。また、冬が来る前に根を張らせることができるので、寒さで株が弱るリスクが軽減されます。
ガイラルディアを地植えする場合は、根鉢が余裕をもって入るぐらいの穴を掘り、そこに苗を置いて植えていきましょう。日当たりと風通しをよくするために、株間は20cm程度あけるて植え付けてください。植え付け後は、根と土を密着させるためにもたっぷり水を与えます。
鉢植えの場合は、根鉢の1回り大きい鉢に植えて、最後に水やりをすれば完了です。なお、鉢植えにおいては1〜2年に1回、1回り大きい鉢に植え替えて根づまりを防ぐ必要があります。
ガイラルディアの植え替え時は、株が大きく成長することを見込んで、必要以上に大きい鉢に植え替えるのはNGです。水やりをしたときに、根が吸収できる水分量に対して土の保水量が多すぎてしまうため、根が水分吸い上げきれず根腐れを誘発してしまいます。
そのため、植え替えは1回り大きいサイズの鉢で十分です。
ガイラルディアの一年草品種は「種まき」で、多年草品種は「株分け」や「挿し木」で増やすことができます。
種の発芽温度が15〜20度なので、種まき時期は4月〜5月、もしくは9月〜10月が適しています。まず、茶色くなった花がらをカットして干しておきましょう。そして、種まきの適期になったらサヤから種を取り出して、赤玉土小粒を入れた育苗ポットにまいていきます。
土に深さ1cm程度のくぼみを作り、そこに種を2〜3粒入れて土をかぶせます。土が乾かないよう水やりをして管理し、本葉が4〜5枚程度になるまで育ったら、庭や鉢に定植してください。
株分けは3月〜4月、もしくは9月頃に行うのが適しています。株を掘り上げて、2〜3芽で1株になるように分けて植えていきましょう。
挿し木はできれば4月〜5月頃が好ましいですが、時期はそれほど選びません。以下の手順で行いましょう。
ガイラルディアの花がらは、適宜取り除いておくようにしましょう。灰色かび病の予防になるほか、見た目もきれいに保てます。
また、茎が伸びすぎて草姿が乱れてきたときは、思い切って半分ぐらい切り戻してしまいましょう。そうすることで秋に再び花が咲くようになるうえ、草姿も整います。
病害虫の発生は少ないほうですが、アブラムシが寄生したり、灰色かび病や黒斑病になったりすることがあります。どれもジメジメとした多湿の環境下で発生しやすいので、風通しをよくするよう心がけて防除しましょう。
アブラムシは、春から秋にかけて多く発生する害虫です。体調は2〜4mm程度で、新芽や葉裏などに寄生して吸汁し、生育を阻害します。また、アブラムシの排泄物が原因でウイルス性の病気を引き起こすこともあります。
集団で発生すると被害が広がり、株へのダメージが大きくなるので、早めに薬剤を散布して退治しましょう。
古くなった花や下葉、地ぎわの茎などがくさり、やがて灰色のかびが生える病気です。花がらや枯れた葉を取り除くほか、密植などにも気をつけて風通しをよくするようにしましょう。感染してしまうと回復できないので、取り除いて処分してください。
黒斑病は、カビが原因で起こる病気です。感染すると葉の表面に黒い病斑ができ、やがて葉が変色していきます。葉が縮れたり枯れたりするだけでなく、見た目も損なわれるので注意したい病気です。
感染した葉をそのままにしていると、他の葉や茎にも被害が広がってしまうので、早めに取り除いて処分してください。
ガイラルディアはキク科の植物で、開花時期の6〜10月頃になると、オレンジ色や黄色の花を咲かせます。多年草と1年草の2タイプがあり、一重咲きや八重咲きの品種も存在し、バラエティーに富んでいます。
ガイラルディアの花言葉は、「協力」「天真爛漫」「きらびやか」などです。「天真爛漫」と「きらびやか」は、黄色やオレンジ色の花色が元気いっぱいであったり、華やかであったりすることに由来しています。
また、たくさんの花びらが集まった花姿が、協力し合っているように見えることから、「協力」の花言葉がつけられたといわれています。どの花言葉も、ガイラルディアの魅力的な花姿をよく表しているといえるでしょう。
黄色やオレンジ色の鮮やかな花色のガイラルディアは、庭を華やかに彩ってくれます。また、寄せ植えにしてもよく映えるので、さまざまな楽しみ方ができるでしょう。
元気に育てるポイントは、日当たりや風通しがよい場所で栽培し、水やりのペースに気をつけることです。地植えも鉢植えもできるので、ぜひ一度育ててみてください。
※トップ画像はnakkyさん@GreenSnap
GreenSnap編集部