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グレビレアは、オーストラリアやパプアニューギニア原産の植物です。日本では珍しい花木ですが、クモを連想させるようなユニークな形をした花を楽しめます。今回は、個性あふれるグレビレアの育て方についてご紹介します。
グレビレアは日当たりがよい場所で栽培すると元気に育ちます。日照不足になると葉色が悪くなったり、花が咲かなかったりすることがあるので注意しましょう。
また、グレビレアは多湿の状態を苦手とするので、雨が多い梅雨の時期などは雨が当たらない場所に移動させましょう。鉢植えの場合は特に、水分過多になると根腐れを起こしやすくなります。
地植えでの栽培も可能ですが、グレビレアは寒さにやや弱いため、寒冷地で栽培する場合は、鉢植えにしたほうが管理がしやすいでしょう。室内で管理するときは、明るい場所に置いてください。
グレビレアは乾燥に強いため、土の表面が乾いていたら水やりをしましょう。水は鉢底からたっぷりと出るぐらいの量を与えてください。水やり後、受け皿に溜まった水をそのままにしていると、根が水を吸いきれず根腐れの原因になります。必ず捨てるようにしましょう。
多湿もよくないですが、水切れにも注意が必要です。水不足になると葉が落ちることがあります。季節によって土の乾き具合は異なるので、土の状態を見ながら水やりをしましょう。
グレビレアへは、春と秋に緩効性化成肥料を株元にまいておくと元気に育ちます。基本的に生育は旺盛なので、少量与える程度で大丈夫です。
グレビレアを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。通気性と水はけに優れた赤玉土、または市販の山野草の土などが適しています。自分で配合土を作る場合は、鹿沼土と赤玉土、バーク堆肥を同量ずつ混ぜ合わせたものを使うとよいでしょう。
また、土質でいうと弱酸性が適しています。日本の土は酸性に傾いている場合が多いので、地植えにする場合は、酸性を中和させる効果がある苦土石灰を、植える場所の土に混ぜ込む必要があります。これを植え付けの2週間ぐらい前に行い、植え付け時に腐葉土を混ぜ合わせれば土作りは完了です。
グレビレアの植え付け時期は4月〜5月、もしくは9月〜10月頃が適期です。地植えの場合は、事前に準備しておいた土に根鉢の2〜3倍程度の大きさの穴を掘り、そこに苗を置いて植えていきます。
鉢植えの場合は鉢底ネットを入れて軽石を敷き、その上に土を入れて植え付けます。植え付け後にたっぷりと水やりをすれば完了です。
グレビレアの植え替えについては、2年に1回程度行いましょう。
花が咲き終わった頃が適期です。鉢から株を取り出し、まず根についた古い土を1/3程度落とします。そして傷んでいる根をカットし、1回り大きな鉢に植え替えます。植え替え後も忘れずに水やりをしてください。
グレビレアの増やし方は「挿し木」が一般的です。挿し木の時期は、春や秋です。
まず健全な枝を10cm程度カットして、挿し穂をつくります。そして切り口付近の枝を取り除き、用土に挿して発根させます。グレビレアは発根するまでに時間がかかるため、挿し穂にした枝の切り口に発根促進剤を塗ってから挿し木することをおすすめします。
グレビレアを地植えしてリウ場合は、株がまだ小さいうちはマルチングをして防寒対策をしましょう。大きくなってからは、ある程度の寒さであれば耐えられるので、マルチングはしなくても大丈夫です。
また、グレビレアの花が咲き終わったあと、伸びすぎている枝を切り戻し樹形を整えると見た目をきれいに保てます。
グレビレアは病害虫に強いため、日当たりや水やりに気をつけて管理をすればよく育ちます。
グレビレアは冒頭でもお伝えしたように個性的な見た目をしています。花色は赤っぽく、下に垂れ下がるように咲きます。
また、グレビレアの葉には切れ込みがあり、細長くて綺麗な形をしています。
グレビレアはあまり馴染みがないかもしれませんが、個性的な形の花や杉のような細長い葉姿が美しい花木です。鉢植えにして楽しむことも、庭を華やかにするために地植えにして大きく育てることもできます。人とは違った植物を育ててみたい方におすすめです。
※トップ画像は あっこねーさん@GreenSnap
GreenSnap編集部