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キンポウゲ科に分類されるリュウキンカは、和名で立金花と書きます。英語ではkingcup(キングカップ)です。山野草の一種のため、高山の湿地帯に自生しているのを見かけることがあります。草丈はおよそ70cmで、5月から7月頃にかけて花を咲かせます。今回はそんなリュウキンカの育て方についてご紹介します。
多年草で育ちやすいリュウキンカは、湿地で自生している山野草です。そのために水を切らさないような環境であると比較的どこでもよく育ちます。水切れに注意しつつ、日が程よく当たり、風通しのよい環境で育てましょう。
なお、地植えでも鉢植えでも問題ありません。ただし、鉢植えでリュウキンカを栽培する場合、夏は注意が必要です。日差しが強い夏は、半日陰に置くと良いです。地植えの場合は、湿地が最も適しています。
リュウキンカは水を含んだ環境を好みます。
鉢植えの場合は、水を切らさないようにこまめに水を与えてあげましょう。また、鉢よりも一回り大きな鉢やバケツに水をいれ、湿地の環境をつくってあげることもおすすめです(この水やりは、腰水あるいは底面給水と呼ばれます)。
自生しているリュウキンカは、大量の肥料を好む山野草ではありません。しかし、庭や鉢植えで育てる場合は、成長期にあたる春先と秋に元肥をあげるとよいでしょう。
肥料をあげる頻度は、3~6週間に1度です。与える肥料は、緩効性の化成肥料を与えるのがおすすめです。
リュウキンカは前述にもある通り、地植え、鉢植えどちらでも栽培可能です。育てるときは、市販の山野草用の土を使うか、自作しても良いでしょう。
自作の場合は赤玉土に鹿沼土をブレンドしたものがおすすめです。田土がある場合は、そこで栽培できます。
リュウキンカの植え付けは、まず適した土に根茎を置きます。その上から、軽く土を被せます。1cmほどの深さで植え付けます。このとき、苗の根を傷つけないように扱ってください。
植え付けに適した時期は、早春から初夏にかけてです。
植え替えに適した時期も早春から初夏にかけてで、植え替え頻度の目安は2年に一度です。
鉢植えのリュウキンカは、苗の成長似合わせて鉢のサイズを替えて植え替える必要があります。リュウキンカが育ってきたときに、鉢植えが小さいと根詰まりを起こし、腐れて死んでしまいます。
リュウキンカを地植えする場合は、枯れて冬越し、翌年また花を咲かせます。その繰り返しとなります。
一般的なリュウキンカの増やし方は、「株分け」です。植え替えのときに、球根をわけることで増やすことができます。株分けをしたいリュウキンカをの球根を、ハサミあるいは手でわけます。
リュウキンカの注意すべき害虫や病気に関しては、特にありません。
リュウキンカには、よく似た花があります。それがヒメリュウキンカとエゾノリュウキンカです。名前がよく似た上に、見た目もにていますが、分類が異なります。
リュウキンカは、キンポウゲ科リュウキンカに分類されます。しかし、ヒメリュウキンカは、キンポウゲ科キンポウゲ属になります。ヒメノリュウキンカは、外来種で、ヨーロッパから来た花です。
リュウキンカよりも、ヒメリュウキンカは育てやすく強い植物です。エゾノリュウキンカは、リュウキンカより大ぶりで、名前から分かる通り北海道に生息します。リュウキンカの変種です。北海道では食用にする地域もあります。
リュウキンカは、毎年山の雪が溶けるであろう5月から7月頃にかけて、冬の沈黙を破り黄色の可愛らしい花を咲かせてくれます。
リュウキンカは、「あなたに会える喜び」「必ず来る幸福」「富」などが花言葉です。
リュウキンカは、ガーデニングが初めての方でも簡単に栽培できる山野草の一つです。また、外来種のヒメリュウキンカのほうが、リュウキンカよりも育てやすいと言われています。
「リュウキンカ」と「ヒメリュウキンカ」はとても似た植物です。リュウキンカは、漢字で立金花と書くように、茎が立って伸びます。一方のヒメリュウキンカは、横に広がるように育ちます。そのため、草丈はリュウキンカよりも低いのが特徴です。
また、育てるときに一点だけ違いがあります。ヒメリュウキンカは、底面給水ができません。水が多すぎると根腐れの原因になります。その点を気をつけて栽培しましょう。
※トップ画像はぶーさん@GreenSnap
GreenSnap編集部