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釣り鐘のように垂れたフクシア。その凛とした上品な花姿から、ペンダントやイヤリングといった、女性のアクセサリーにちなんでつけられた呼び名がフクシアには多数あります。そんなフクシアの育て方を学び、実践していきましょう。
フクシアは季節によって日当たりの良い場所や半日陰など、日当たりを変えた方が良いです。そうすることで、より衰退期の秋でも長く開花時期を楽しむことができます。
フクシアは地植えより鉢植えにすることで、季節によって場所をすぐに動かせるという利点があるので、植えるならば庭があっても鉢植えで育てましょう。
春はフクシアを日当たりと風通しのよい屋外に置きます。
夏はフクシアがもっとも嫌いな季節です。半日陰の風通しのよい場所に、鉢を移動させましょう。鉢の土にヤシ殻やワラを敷き詰めることで、熱が上がることを防げます。また、高いところから吊るすことで、ふくしゃ熱を防ぐこともできます。
フクシアは暗い時間が半日以上続くと花が咲かなくなるので、秋は蛍光灯の下に置きましょう。そうすると、秋でも長く花を楽しむことができます。
フクシアは冬の霜にあたると枯れてしまいます。そのため、温かい室内に避難させ、太陽の当たる窓際に置きましょう。ただし多少の耐寒性はあるため、5℃以下に下がらなければ、屋外に出していても大丈夫です。
夏の水やりは重要になります。基本は土が乾いたら、たっぷり水を与えることが大事ですが、夏場は特に気を付ける点があります。
フクシアは高温になると途端に萎れてしまうので、植物の体温調節というものが大事になります。午前中に水をあげ、日中で熱くなりすぎた植物の熱を下げるために、夕方になってから葉水をあげます。
また置き場にもよりますが、鉢の周りに打ち水をしてもかまいません。そうすることで気化熱で温度が下がりますし、世話する方も涼感を感じることができます。
冬の水やりは乾かさないようにしましょう。夏ほど気を使わなくても大丈夫ですが、乾燥に弱いので土の乾き具合は毎日みてあげることです。
フクシアの生育期である春から梅雨頃と、9月から10月の間は、2,3ヶ月に一回の割合で緩効性の置き肥を置きましょう。液体肥料ならば、1週間から10日のスパンで与えましょう。
フクシアを育てるときは、水はけがいい土を用いましょう。市販されている一般の観葉植物の培養土を使用しても良いでしょう。
また、培養土に日向土小粒などを少し加えてミックスさせるといいです。腐葉土3に赤玉土7の割合で配合してもいいでしょう。
フクシアをハンギングバスケットで吊るす場合は、パーライトなどの土を混ぜることで、軽い用土になります。
土が古くなったり、株の水はけが悪いと思ったら植え替えのタイミングです。植え替え作業は、暑い時期と冬場は避けましょう。
フクシアの生育期である4〜6月か、9月頃に行うことで、植え替え後に枯れる確率が低くなります。できれば、春先の時期に植え替えできるのがおすすめです。
植え替え頻度は2年に1回程度が目安ですが、フクシアの成長が早かったり、鉢の底から根が出ていたら、すぐに新しい鉢に植え替えてあげましょう。
フクシアの増やし方としては、「挿し木」で増やしていくのが一般的です。
挿し木をするなら2、3月か、秋ならば9、10月を目安に行ってください。挿し床の土はバーミキュライトがおすすめです。3週間ほどで根が生えてきます。根が生えるまでは日陰で管理し、水をたっぷり与えてください。
フクシアには、オンシツコナジラミという厄介な害虫が年中発生しやすいです。
酷いケースはオンシツコナジラミの排泄物で植物全体がベタベタになり、二次被害が招かれたりします。また、ベタベタした部分にカビが発生して、すす病や灰カビ病を誘発します。
湿気が多いとハダニも発生しやすいので、見つけたらすぐに薬剤を散布して駆除します。オンシツコナジラミは一回の薬剤散布では中々駆除できないので、定期的に撒くことをおすすめします。
フクシアは夏の季節が苦手で、夏越しするためには温度管理に注意が必要です。
前述したように、季節ごとに置き場所を替えて、夏場の温度管理は特に気を配ってあげることが大切です。
フクシアの花の形は一重に咲くものから半八重、八重と3つのタイプがあり、花の大きさやカラーバリエーションもさまざまです。垂れ下がった枝の先に蕾がつき、花は下向きに開きます。
フクシア全般に共通する花言葉は、「つつましい愛」と「信じる愛」です。
ただし、フクシアは色とりどりの花を咲かせることから、色別ごとにそれぞれ違った花言葉を持っています。
浮草という和名のフクシア。その育て方を詳しく解説しました。
庭の軒先に吊るされていると、とてもおしゃれですね。
フクシアのきれいな花を咲かせて、ガーデニングに挑戦してみましょう。
GreenSnap編集部