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ヒイラギナンテンは丈夫な植物です。春に花をつけるもののあまり目立ちません。むしろヒイラギナンテンはその葉っぱや幹を楽しむ園芸植物です。ヒイラギナンテンは2mほどの高さになるものもあるので生け垣にも利用できます。ここではそんなヒイラギナンテンの育て方を詳しく紹介していきましょう。
ヒイラギナンテンは、半日陰から日陰で育てます。
ヒイラギナンテンは暑さにも寒さにも強いです。ただし、乾燥に強いですが、夏場の日差しに当てすぎると枯れやすくなります。日当たりが強いところに置くのは避けた方が良いでしょう。
また、北海道以外の地域であれば、外でヒイラギナンテンを越冬させることも可能です。しかし、豪雪地帯では雪で枝が折れたりすることがあります。この場合には雪よけしたり枝を束ねましょう。
ヒイラギナンテンを地植えする場合には、特に水やりはいりません。鉢植えの場合には表面が乾いたら水を与えます。
ヒイラギナンテンは肥料がなくともよく育ちます。冬に油かすを一回与える程度で構いません。
ヒイラギナンテンを育てるときは、赤玉土に腐葉土を混ぜた用土を用います。水はけの良い土を用いると良いでしょう。
ヒイラギナンテンは、3月から4月もしくは9月から10月に植え付けます。苗を園芸店で購入してきて用土に植え付けましょう。
ヒイラギナンテンの増やし方は、挿し木の方法が一般的です。挿し木は7月頃に行います。挿し木にする際には元気な枝を10cmほど切り取っておきます。これを水に浸したあと、用土に植え付けるだけです。根が付いたら植え替えしても大丈夫です。
挿し木以外にもあまり一般的ではないながら種まきで増やすことも可能。この際には熟した果実から種を取り出して3月頃に撒きます。種は保管中に乾燥させないようにしましょう。種で育てるのはかなり時間がかかるので、手っ取り早く育てたいならば挿し木がおすすめです。
また、こぼれ種で増えることもあります。こぼれ種で勝手に増えるのが嫌ならば、種を採取するか、実は摘み取っておきましょう。
春になったら、形を整えるために不要な枝を剪定します。とはいえ、ヒイラギナンテンの成長は緩やかなので、そこまで剪定もいりません。また、頻繁に剪定しすぎると成長に悪影響を与えたり花がつかなくなることがありますので、剪定はほどほどにしておいてください。
冬場の処置は北海道などを除けばあまりいりません。もしも北海道で育てる際には、鉢植えで育てるようにすると良いでしょう。
植え付けた直後に発生しやすい病気です。立枯病にかかると対処がほとんどできません。立枯病の菌は土壌に潜伏しているので古い土は利用しないようにすることで防げます。
葉がうどんこにまみれたようになります。うどんこ病になると成長が鈍ったり枯れたりします。うどんこ病は夏場に発生しやすいです。うどんこ病になったら薬剤を撒いて対処しましょう。
ヒイラギナンテンはナンテンと名がついていますがナンテンとは全く違った木です。ヒイラギナンテンは葉がヒイラギのようにトゲがありナンテンに似ていることからこのように名付けられました。
ヒイラギナンテンと間違われる木もかなりあります。例えば、ホソバヒイラギナンテンがその一つです。ヒイラギナンテンと似ていますが、葉が細いですし、茎色なども異なります。実のなる時期なども異なるものの、基本的には同じように育てられます。
ほかにマホニア・チャリティーもヒイラギナンテンと似ています。しかし、こちらは冬に花を咲かせるので見分けやすいことでしょう。大きさは3m程度ほどになります。
大型種のシナヒイラギナンテンも名前が似ています。こちらはより背丈が高いので見分けやすいことでしょう。
ヒイラギナンテンは山野などで見かけることができます。しかし、ヒイラギナンテンは日本原産の品種ではありません。日本の山野で見かけられるヒイラギナンテンは明治期に渡来したヒイラギナンテンが自生化したものです。
ヒイラギナンテンには、「激しい愛情」「激情」などの花言葉があります。このように愛情・気持ちに絡んだ花言葉が多いです。
ヒイラギナンテンは比較的育てやすい木の一つ。庭に植えて放置しておいても勝手によく育ちます。しかし、うどんこ病などの病気には気を付けておくと良いでしょう。特にヒイラギナンテンを大量に生垣用などとして植えている場合には連続感染に注意が必要です。ヒイラギナンテンと似た木もいろいろあるので気をつけてください。
※トップ画像はももたんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部