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スキミヤは、スキミア、シキミヤとも言う、日本原産の「億両」の別名もある「ミヤマシキミ」の園芸品種です。ヨーロッパで品種改良され、クリスマスの飾りつけにもピッタリの常緑樹として人気があります。スキミヤ(スキミア)は、樹高50~80cmに育つ低木でもあります。
そんなスキミヤ(スキミア)の育て方を見ていきましょう。
スキミヤ(スキミア)には耐寒性がありますが、夏の高温多湿と強い日差しに弱いので、明るい日陰で育てましょう。
大きな落葉樹の木陰などで育てるのが適しています。また、室内なら明るい窓辺でも栽培も可能です。
ただし、日当たりがよすぎる場所で育てると、気温が高くなるとどんどん弱ってしまうので、元気がなくなったら日陰に置き場所を変えるようにします。
スキミヤ(スキミア)を育てている土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりします。
スキミヤ(スキミア)は乾燥に弱いので、水切れしないように注意してください。ただし、土が常時湿っていると根腐れしてしまうので、過湿にも気を付けましょう。
スキミヤ(スキミア)の生育期に当たる10~3月頃には、2週間おきに、水やりの際に水の代わりに液体肥料を与えるか、毎月緩効性化成肥料を株元にまきましょう。
ただし、スキミヤ(スキミア)は多肥を好まないので、肥料の与えすぎに注意してください。
スキミヤ(スキミア)は日本原産の植物を品種改良したものなので、酸性寄りの土壌が適しています。
地植えにするときは、植え付け前に酸度調整は必要ありません。
鉢植えにする場合は、小粒鹿沼土に半量の腐葉土をブレンドした土がおすすめです。ブルーベリーやサツキ用の培養土などもおすすめです。
スキミヤ(スキミア)は10月頃になると、園芸店などに蕾のついた株が出回りはじめます。店頭に並ぶスキミヤ(スキミア)の株は、小さめの鉢に植えられていることが多いので、購入後はすぐに一回り大きな鉢に根鉢を崩さないで、そのまま植え替えるようにします。
スキミヤ(スキミア)の植え替え・植え付け適期は、3~4月です。スキミヤ(スキミア)は根の成長がとても遅いので、なるべく根にダメージを与えないように植え替えましょう。
植え替え頻度としては2~3年ごとに、土をあまり落とさないようにしながら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
スキミヤ(スキミア)を地植えで育てる場合も、生育がゆっくりで幼株のときは夏越しが難しいので、鉢植えでしっかり育ててから地植えにしましょう。
スキミヤ(スキミア)は挿し木で増やすことができます。
ただし、あまり樹形が乱れないので、剪定はほとんど不要であり、挿し木にちょうどいい枝はあまり手に入りません。むしろ、むやみに剪定すると花をつけなくなります。そのため、挿し木には、スキミヤ(スキミア)の切り花を使いましょう。
切り花を花瓶に挿しておくと根が出てくることがあるので、その根を傷めないように育ててみましょう。もし、スキミヤ(スキミア)の実が手に入れば、種から育てることもできます。
スキミヤ(スキミア)の花が終わったら、花殻が枯れたようになりますが、自然に落ちてしまうまでそのままにしておきましょう。
スキミヤ(スキミア)は耐寒性が強いですが、株が小さいときは寒さにそれほど耐えられないので、冬は防寒処置が必要です。
アゲハの幼虫が葉を食害することがあるので、見つけたら捕殺します。スキミヤ(スキミア)はミカン科の植物なので、ミカンを好む害虫には注意が必要です。
スキミヤ(スキミア)は雌雄異株なので、赤い実がなるのは雌株だけです。
スキミヤ(スキミア)の赤い蕾は実のようでかわいらしく、2~3月に白い小さな花を咲かせます。濃い緑の葉と赤と白のコントラストは美しく、とても見ごたえがあります。また、ライトグリーンの蕾になる品種もあります。
スキミヤ(スキミア)は、夏の高温多湿も直射日光も苦手なので、明るい日陰で管理しましょう。
成長がとてもゆっくりなので、枝や根を切らないように注意します。
※トップ画像はnaoさん@GreenSnap
GreenSnap編集部