warning
error
success
information
クローバーは、別名「シロツメクサ」として知られている草花です。幸運を招くと言われている「4つ葉のクローバー」を探す楽しみがあるクローバーですが、緑肥として育てて活用することもできます。
今回は、そんなクローバーの育て方をご紹介します。
クローバーは、日が当たる場所を好みます。ただし、暑さに弱いので、半日陰の場所で育てましょう。日陰でも育ちはしますが、茂り方が弱くなります。
栽培に適した半日陰になる場所がない場合は、大きめのプランターなどで栽培し、季節ごとに移動させて日照時間を調整するとよいでしょう。
また、屋外はもちろん、室内でも栽培できます。ただし、室内栽培のほうが病気になりやすいので、日がよく当たり風通しがよい窓辺に置くようにしてください。
クローバーの種まき時期は3月〜6月、もしくは9月〜11月頃です。重ならないようにして直まきし、種が隠れるように土をかけます。
地植えの場合は、事前に種まきをする場所の土を耕して柔らかくしておきましょう。発芽するまでは日陰で管理し、土が乾燥しないよう水やりをしっかりと行っていきます。
土が乾いていたら、たっぷりと水やりをしましょう。
地植えの場合は日照りが続き土が乾燥していたら、十分に水やりをする必要がありますが、それ以外は雨水だけで大丈夫です。必要以上に水を与えると根腐れを起こす原因になるほか、弱りやすくなるので注意しましょう。
11月以降の気温が低い時期は、水やりを控えて少し乾燥気味にします。冬場は根の吸水力が弱まるので、通常通りのペースで水やりをすると負担がかかり、病気になりやすくなります。
クローバーは、肥料を与えなくても十分育ちます。クローバーをはじめとしたマメ科の植物は、土中の根粒菌と共生し空気中の窒素を取り込んで、土中に蓄えることができるのです。
つまり、クローバー自体が自然の肥料になっているということです。もし生育が悪い場合は月に1回、化成肥料や液体肥料を施すとよいでしょう。
地植えにおいては、特に土質を選びません。生命力が強いのでよく育ちます。
鉢植えの場合は、赤玉土小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせた用土、もしくは市販の草花用培養土を用います。
クローバーにつきやすい害虫はアブラムシとハダニです。これらの害虫は、葉や茎を吸汁して栄養を奪い生育を阻害します。また、カビや細菌による害を引き起こし、葉が白っぽくかすれたようになることもあります。群れで発生し被害が広がりやすいので、薬剤を散布して駆除しましょう。
クローバーの増やし方は、間のびしたときは「種まき」がよいでしょう。また、4つ葉のクローバーを増やしたい場合などは、「株分け」や「挿し木」をするのが効果的です。
株分けは、4つ葉のクローバーの根元周辺をシャベルで土ごと適量とり、植え付けたい場所に植えるだけです。株分けの際に根が切れてしまっても、すぐに根づくので問題ありません。
挿し木の場合は、四つ葉のクローバーがついている茎を切り、茎を寝かせるようにして土に植えます。最初はぐったりしているような状態ですが、1週間程度するとぐんぐん伸びていきます。
クローバーは、ある程度放っておいてもどんどん伸びるため、簡単に育てられますが、育てる場所を考慮しないと手入れに苦戦することがあるので注意しましょう。
また、繁殖力が非常に強いうえ、横に広がる性質の匍匐茎(ほふくけい)であるため、地面を覆うようにどんどん増えていきます。
緑肥として植える場合は大きなメリットですが、広がった後は根絶するのが非常に大変なので、植え付ける場所をしっかりと考えることが肝心です。あまり増やしたくない場合は、プランターや鉢で育てるとよいでしょう。
クローバーの花言葉には、「私を思って」「幸運」「約束」「復讐」などの意味があります。「復讐」以外は、クローバーらしい優しくロマンティックな花言葉ですが、暗いイメージの花言葉も持っているのは意外なところですね。
「私を思って欲しい」「約束を叶えたい」という想いを相手に届けても、それが叶わなかったとき、復讐心が芽生えることもあります。そのため、真逆の想いの「復讐」もクローバーの花言葉になったと考えられています。
また、葉の枚数によっても、花言葉がつけられています。
クローバーは基本的に3葉なので、7葉のクローバーなどは、見かける機会がなかなかありません。もし見つけたら非常にラッキーなことなので、「無限の幸福」が待っているとされ、この花言葉がついたといわれています。
クローバーは生命力があり、肥料を与えなくても成長が旺盛なので手軽に育てられます。また、株分けや挿し木により、幸せのシンボルとされている4つ葉のクローバーを増やすこともできます。昔から身近に存在し、親しみ深いクローバーを育ててみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はひろりんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部