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アブチロンは、ハイビスカスに似たカラフルな花を下向きに咲かせて南国気分を味わわせてくれます。品種によって花色は赤やピンク、オレンジなど豊富にあり、低木や半つる性、つる性と樹形も異なるので、選ぶ楽しさがありますね。今回はそんなアブチロンの基本的な育て方についてご紹介していきます。
アブチロンの植え付け・植え替え時期は、4〜6月と9月が適しています。庭に植え付ける際は、掘った土に腐葉土を混ぜ込んで植え付けてください。
植え替えは、アブチロンの生育が早いので、毎年ひと回り大きい鉢に植え替えます。
アブチロンは水はけがよく有機質が豊富な土を好みます。赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土がおすすめです。
6号鉢サイズ以上のアブチロンには、赤玉土中粒を使うとよいです。
アブチロンは日当たりと風通しのよい場所を好みます。真夏の直射日光は避けて半日陰で育てるとよいです。日照不足になると、花付きが極端に悪くなってしまします。花の色が薄いと感じたり、つるがひょろひょろしていたら日照不足が原因と考えられます。
アブチロンの耐寒温度は3℃以上で、寒いと落葉してみすぼらしくなってしまいます。また、凍結や霜に弱いので、関東以北の寒い地域では鉢植えにして、冬は室内に移して冬越ししましょう。
暖地であれば露地でも越冬をすることができますが、寒風のあたらない場所に植え付け、冬は腐葉土などをしいて防寒するとよいです。
アブチロンの生長期である春〜秋は、土の表面が乾燥したらたっぷり水やりをします。
冬は生育がゆっくりとなるので水やりの頻度を減らして、乾燥気味に育てます。水をあげるタイミングは、土の表面が乾いてから2〜3日経っていから水やりを目安にしてください。
アブチロンは過湿に弱いので、水のやりすぎには注意しましょう。
アブチロンの生長期にあたる春〜秋にかけて、緩効性化成肥料を1〜2ヶ月に1回与えるとよいです。
アブチロンのかかりやすい病気は、カビが病原とされる「立ち枯れ病」と呼ばれるものです。高温期にかかりやすく、立ち枯れ病になったら株全てを処分するしかありません。定期的な植え替えや剪定をして、風通しをよくしておくことで予防しましょう。
害虫は、ハダニやアブラムシなどに注意し、見つけ次第殺虫剤などを撒いてしっかり対策をしておきましょう。
アブチロンの剪定時期は4〜6月が適しています。樹形を整えたり、古い枝を間引き剪定しましょう。
また、高さ1/2〜1/3の位置で切り戻すことで、新しい枝が伸びて花つきがよくなります。
アブチロンは「挿し木」で増やすことができます。挿し木の適期は4月〜6月です。
アブチロンの挿し木は、伸びてきたえだの先端から8〜10cmの枝をカットして挿し穂とします。カットした枝の切り口を30分ほど水に浸け、バーミキュライトに挿して根が出てくるまで明るい日陰で管理しましょう。発根まで1か月半かかることもあるので、土が乾かないように注意しましょう。
アブチロンは寒さに注意すれば、比較的育てやすい植物です。品種によって鮮やかな花色が異なるので、いくつかの品種を一緒に育てるとよりお花を楽しめますよ。
ぜひこの記事を参考に、アブチロンを育ててみてくださいね。
GreenSnap編集部