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セネッティは、木立セネシオの一種でキク科のサイネリアの園芸品種です。赤紫と青紫の花を咲かせ、美しいコントラストを醸し出しています。
今回は、鉢花としても流通しているセネッティの育て方や特徴についてご紹介します。
秋から冬に植え付けを行うセネッティは、秋は直射日光の当たる場所で半日以上は浴びせるようにします。冬に入っても継続して日当たりの良い環境で育ててあげましょう。
また、セネッティを植え替えしたあとは、出来るだけ直射日光が当たる場所で管理しましょう。日光に良く浴びせることで春になるとまた花が開きます。
セネッティは寒さに強いですが、霜に当たると枯れる原因になります。冬場は軒下など屋根のある場所へ移動させましょう。
セネッティは基本的には一年草であるため、夏には枯れてしまいます。夏越しをしても枯れ果ててしまうでしょう。
セネッティを含む木立セネシオは、夏に挿し木を行い増殖します。挿し木を育てていく上で、土を乾燥させないようにこまめに水やりをする必要があります。2日に1回は水分を補給させてあげましょう。
冬はセネッティの生育が鈍る時期で、土の表面が乾いてから数日経ってから与えるようにします。水やりの回数を控えめにしてください。
セネッティを育てるときは、秋の植え付けのときには、元肥として緩効性化成肥料を施すようにしましょう。肥料は株元に与えます。
また、追肥として液体肥料を1000倍に薄めて用います。春以降では、500倍に薄めて使用するようにしてください。液体肥料は、1週間に1度の頻度で施肥しておくと良いでしょう。使用するものは、サフィニア用の肥料がおすすめです。
セネッティの花が開花しているときは、肥料切れにならないようにしてください。肥料が切れてしまうと花つきが悪くなってしまいます。
冬は、肥料を加える必要はありません。
セネッティを育てるときは、園芸店などで販売されている「花と野菜の培養土」を使いましょう。
培養土の中には肥料が施されていますが、セネッティの花を綺麗に咲かせるには、肥料が少し足りないです。肥料も交ぜて使うようにしてください。自分で配合土をつくるのであれば、赤玉土と腐葉土を2割対1割で混合させ元肥を加えます。
セネッティは主に冬に花を満開にさせるので、秋頃から植え付けを行います。
鉢に植え付ける場合は、10号鉢程度の大きさを用意して、丁寧に植え付けていきましょう。植えこんだら水やりを行うことを忘れないでください。冬は、花が咲くので観賞を楽しみましょう。
セネッティの花の開花後は切り戻しして、一回り大きい鉢に植え替えます。植え替えることで年を越して春にまた花を楽しむことができます。
切り戻しは、つぼみが付いていない脇芽の節をハサミなどで切断してください。新しい土に元肥を入れて植え替えていきましょう花が満開になり、ピークを過ぎたあたりから切り戻しを行って植え替えします。
セネッティを含む木立セネシオの増やし方は、「挿し芽」が一般的です。
挿し芽は3月~4月が適期です。新芽が出た枝を、切り取って発根するまで待ちます。夏を越すために「山野草の土」に植え替えます。土を乾燥させないように管理し、気温が涼しく明るい日陰に移動させます。
秋になれば、通常の育て方と同じように管理していきましょう。
セネッティの栽培は、アブラムシの発生に気をつけてください。切り戻したあとのつぼみにアブラムシが付いて大量発生し、枯れてしまうという報告があります。
また、害虫によって花びらが食害されて、白い斑点が付着することもあります。斑点がつくと見た目も悪くなりますし、元気に育たなくなります。発見次第、オルトランなどの殺虫剤などで駆除しておきましょう。
アブラムシはつぼみだけでなく、葉っぱや茎にも付着しますので補殺するようにしましょう。
セネッティの切り戻しを行うときは、気温が15度以下の時期に行います。大体、3月下旬頃までに施行しておくようにしてください。
セネッティは耐寒性が高い植物で、マイナス3度でも耐えることが可能です。マイナス3度以下の寒冷地であれば、室内へ取り込んであげましょう。木立セネシオは発育温度も0度と低く、多少寒くても生長します。
セネッティは、キク科のぺリカリス属に分類される木立セネシオの仲間です。同じぺリカリス属のサイネリアの園芸品種として作られました。サイネリアと似た姿形をした花を咲かせます。
サイネリアは、カナリ諸島やマデイラ諸島(ポルトガル領)などを原産地としています。セネッティは18世紀のイギリスで園芸品種としてつくり出されました。日本へは、明治時代に渡来してきたといわれています。
セネッティは冬と春の2度咲きを楽しめる品種です。花には4つの種類があります。
その4種類とは、赤紫一色の「レッド」と青紫一色に咲く「ブルー」と、紫色に近い青と中心が白色に輪ができる「ブルーバイカラー」と、ラベンダー色と紹介されることが多いですが、濃いピンクに近い色をし、花びらに中心を円状に白色が入る「ラベンダーバイカラー」です。
どの種類も色が濃く、何本も集合して咲かせると豪華になり、豪華咲きといわれています。
セネッティは主に11月~5月が開花時期ですので、ほかの植物の花があまり咲かない時期に花壇などを彩ってくれます。草丈も40㎝~50㎝と花壇で植えるには最適の高さです。
サイネリア全般の花言葉には、「常に元気」や「快活」などがあります。
この快活という花言葉には、セネッティにも使われます。属名にも用いられているぺリカリスは、「いつも喜んで」という花言葉です。元気であり続けたいときは、セネッティを飾ってみてはいかがでしょうか。
園芸品種として作りだされたセネッティの育て方についてご紹介しました。
セネッティは専門の園芸家が丁寧に育てたものを鉢花として販売していることもあります。サイネリアよりも寒さに強い植物ですので、初心者でも育てやすいです。高さもそれほど高くないので、庭に地植えしても合います。
満開に咲いたセネッティの花を咲かせてみましょう。冬の殺風景とした空間に取り入れることで辺り一面が明るくなりますよ。
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