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ノボタンは東南アジアやブラジルが原産の園芸植物です。花色は品種によって異なりが、紫色の花としてよく知られています。ノボタンは沖縄など日本にも自生しています。ノボタンは丈夫なので比較的育てやすい植物でもあります。
そんなノボタンの育て方についてこの記事では詳しく解説しています。紛らわしいノボタンの品種についても紹介してありますのでこれからノボタンを育てたい人は参考にしてみましょう。
ノボタンの植え付け時期は、4〜6月にかけてが適期です。
鉢植えの場合は、苗より2回りほど大きめの鉢に植え付けます。ノボタンは根をよくのばすので、根詰まりしてしまわないよう大きな鉢に植え付けるようにしてください。土を1/3ほど入れたらノボタンの苗をおき、土を入れて植え付けます。植え付けたあと水やりして完了です。
地植えにすることで、根詰まりなどのトラブルも少なくなるのでおすすめです。地植えの場合、苗より2回りほど大きい穴を掘って植えます。植え終わったら水やりしてください。
ノボタンは植え付けた直後は枝がかなり弱々しいです。そのため、風が強く吹くところは避け、支柱を立てておくのもおすすめです。
ノボタンは日当たりが悪いと花付きが悪くなることもあるので、日当たりのよいところに植え付けます。なお、ノボタンは花が咲いてから日陰に移すと、花も枯れやすくなります。
ただし、夏場の直射日光は乾燥するので避け、夏場だけ昼間は半日陰に移動させておくのがおすすめです。
品種によっては寒さに強いものもありますが、東北などの寒冷地で育てる場合には寒くなってきたら室内に移動させましょう。
鉢植えノボタンの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
地植えの場合は、根付いたあとは基本的に水やりは必要ありません。
ノボタンは水やりをしっかりしたほうが育ちがよいです。とくに、夏に水切れを起こすと枯れることもあるので、水切れを起こさないように気を付けてください。
一方、冬場は水やりを控えます。水やりは表土が乾いてきて数日経ったらあげる程度で十分です。
ノボタンは、春と初夏に緩効性肥料を与えます。また、油粕もおすすめです。
ノボタンを育てるときは、水はけがよい用土を用います。赤玉土とピートモスを混ぜたものに腐葉土を加えてください。
ノボタンはよく根が育つので、1年に一回植え替えします。4〜6月が適期です。植え替えの際は、根鉢をくずして植え付けるようにしましょう。
害虫の被害が少ないノボタンですがアブラムシが発生することがあります。アブラムシがいたら増えるまえに除去しておきましょう。
病気はとくにありませんが、根腐れに注意します。水あげがよいノボタンですが、やはりやりすぎは危険です。水はけの悪い土地で育てた際に水を上げすぎると根腐れなどすることも。このため、水はけのよい用土を用いておくことが大事です。
ノボタンの剪定時期は4〜5月です。
開花中に花が終わった枝を切ることで脇芽が出てきます。脇芽が多ければそれだけ花もたくさんつけるようになります。
また、花がほとんど咲き終わったら株元から10cmくらいに切り詰めるとよいです。
ノボタンは日本でも紀伊半島以西〜九州、沖縄に生息しており、寒さにはそれほど強くありません。そのため、冬に雪が積もる寒い地域では鉢植えにして、雪や霜のあたらない暖かい場所に移して育てましょう。
常緑性の植物を近くで見られない場合は、ノボタンを地植えして育てるのは難しいと言えるでしょう。
ノボタンは種をつけやすいため、「種まき」で増やすのも良いですが、「挿し木」で増やすのが一般的です。
挿し木で増やす場合、健康そうな枝を新しく伸びた枝から切り取ります。このあと、枝についている葉っぱを半分に切っておきます。こうすることで水の蒸発を防ぐことが可能です。挿し木を水につけて吸水させたら、赤玉土などに挿しこみます。
このあとは、半日陰に移動させて水を与えます。根は1か月ほどで出てきますから、根が出たら庭に植えるなどしましょう。
ノボタンの開花時期は8〜11月頃です。ただし、ノボタンの花自体は、一日程度で終わってしまいます。
これだけ短命だと悲しくもなりますが、次々に花を咲かせるます。種を取らない場合には、枯れた花は摘み取っておくとよいでしょう。
ノボタンの花が咲かない原因として、日照不足や水切れ、肥料が足りていなかったことなどが考えられます。
また、寒さがひどい地域の場合には霜に当たると弱るので気をつけましょう。霜に当たると最悪の場合には枯れることもあるので注意してください。
現在市場に出回っているノボタンは園芸品種がほとんどです。ノボタンの原種は沖縄などに自生していますが、園芸植物としてはあまり育てられることはありません。
ブラジル原産のシコンノボタンはよく出回っている品種です。寒さにもある程度強いのが特徴になっています。シコンノボタンは夏から冬に花をつけます。紫色の花が美しい品種であり、ノボタンと聞いて連想するのはこのシコンノボタンであることが多いはず。
紫色の花を咲かせます。シコンノボタンを小さくしたようなひんしゅでかなりシルエットは似ています。しかし、こちらの品種は白色の花弁をつけることが特徴でしょう。小さいのでベランダなどでも育てやすいはずです。
名前の通りピンク色の花を咲かせるノボタンです。花弁が細いことも特徴でしょう。
秋に咲く品種です。ピンク色の花を咲かせます。花色は時間がたつにつれて白色などに変化します。名前の通り小さな品種です。
ヒメノボタンは名前がにていますが、咲く時期も性質もかなりノボタンと異なります。そのため、育てる際には気を付けてください。ちなみにヒメノボタンはメキシコノボタンとも呼ばれます。
葉っぱに白い斑点が生じるのがオータムカーニバルです。花色位はいろいろなものがあります。
西日本〜沖縄にかけて自生しているノボタンは日本の環境に適応しているので、とても育てやすく初心者にもおすすめの庭木です。優しい紫色の花が美しいノボタンは人気が高いく、鑑賞会なども開かれることがあります。ぜひ自分だけのノボタンを育ててみましょう。
※トップ画像は水野さん@GreenSnap
GreenSnap編集部