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和名は紫雲木(しうんぼく)といわれるジャカランダは、遠くから木全体を眺めると紫色の桜みたいで本当に美しく、観葉植物として人気になっています。どれぐらいのサイズに成長しても、華やぎがある植物なので、ずっと育てていくといろんな姿が楽しめます。
そんなジャカランダの育て方についてご説明します。
ジャカランダは日当たりのいい場所を好みますので、太陽の光が入ってくる窓辺かベランダ、お庭などが育てる場所として最適です。
日照時間が不足するとうまく育ちませんので、鉢植えやプランターで育てている場合、昼間は日光が降り注ぐ外へ出しておくといいでしょう。
また、冬の寒さには弱いため、0℃以下になる場所に置かないようにして下さい。お庭など外で育てたいのであれば、冬は防寒をして枯れるのを防げば大丈夫です。
ジャカランダの生育期間が春~秋の季節になりますので、この期間中は土が乾いたら、たっぷりと水を与えて下さい。
秋以降は気温が下がってきますので、成長のスピードがにぶくなります。そのため、水を与える回数は少なくしましょう。冬の季節は葉が落ちるので、乾燥している状態が最適です。
ジャカランダを地植えで育てている場合、冬の水やりは必要ないです。
春~秋の季節はジャカランダが育つ季節になりますので、ゆっくり効くタイプの肥料である緩効性化成肥料か、油かすを株元に与えるといいでしょう。
半月に1回のタイミングで、液体肥料をあげるのも良い方法になります。接ぎ木のジャカランダは、花を咲かせる力が弱いので、偶然咲いても次に咲かないことがあります。そのため、花が咲いた後に用土に有機肥料を混ぜて、土壌を改良しておきます。
自分で用土を配合できない場合は、園芸店などで販売されている草花用の培養土を使いましょう。
自分で用土を配合したい場合は、栄養がたっぷり含まれていて、水はけがいい状態が最適なので、赤玉土(小粒):7と腐葉土:3の割合で混ぜてつくって下さい。
カイガラムシが発生し、葉や茎より栄養を吸いますので、駆除をしないとジャカランダが枯れてしまいます。なるべく駆除がすぐできる幼虫を見つけ、殺虫剤などで退治して下さい。成虫になると殺虫剤も効きにくくなりますので、歯ブラシなどで落としましょう。
また、カイガラムシの糞は、すす病をひきおこします。葉や枝が黒くなってしまう病気で、ジャカランダが枯れる原因になります。黒くなった箇所は切り落として、殺虫剤を散布しておきましょう。
ジャカランダが成長すると根が詰まってきますので、1年に1回を目安に植え替えを行いましょう。根詰まりを防ぐため、少し大きめの鉢に植え替えます。
植え替え時期としては、春の5月~秋の9月が最適です。夏の暑い季節と冬の寒い季節は、植え替えを行いますと根に負担がかかり、枯れる確率が高くなります。古土と伸びた枝、痛みがある根を1/3程度落とし、一回り大きい鉢に植え替えましょう。
ジャカランダは挿し木の方法で増やすことができます。
最適な季節は5月~7月の間です。10cm前後の長さを目安に枝をカットし、下部にある葉は切って下さい。上部にある葉はあまりにも大きいようなら、半分サイズにカットします。
挿し木専用の用土バーミキュライトを鉢に入れて、カットした枝を1/3程挿し植えましょう。乾燥しないよう注意しながら、明るい日陰に1~2ヶ月間、発根するのを待ちます。
ある程度根が出ている状態を確認したら、草花用培養土を鉢に入れ植え替え、日が当たる場所に移動させて育てます。
ジャカランダ枝は乱れやすいので、樹形が崩れてきたら剪定をする必要があります。
剪定時期は初夏の5月~6月頃が適期です。先端の枝を切って整えていきます。先端の枝を切った後は、また新しい枝が生えてきますので、格好よい姿にするために、思いきって剪定しても大丈夫です。
ジャカランダを地植えで育てている、かつ花が咲いている場合は、翌年も花を咲かせるために、剪定作業を7月~8月までに行うといいでしょう。また、葉が込み合っていますと風通しが悪いため、病害虫の原因になりますので、伸びすぎの枝など切って下さい。
ジャカランダは、近づいて見てみますとラッパの形が可愛く、青紫色が綺麗な花なので、観葉植物として人気になっています。ある程度成長した木にならないと花は咲きません。
ジャカランダの花言葉には、「名誉」、「栄光」といった意味があります。
青紫の花を観賞する目的で、ジャカランダを育てたい人は、最初は鉢植えでもいいですが、成長させていき地植えで育てていく方がいいでしょう。日が当たる場所であれば、問題なく育っていきます。冬は寒いので耐寒性が弱い植物のため、防寒対策をして暖かくし、冬越しするようにして下さい。成長期の春から秋までは、水をたっぷり与え、秋から冬は水を与えても少し程度にして、乾燥気味に育てるといいでしょう。
※トップ画像はASIAおじさんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部