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ネギ類の中でも育てやすいと評判なわけぎは、ネギと玉ネギの仲間の交雑種です。株を分けて増やせることからわけぎ(分葱)と呼ばれています。栽培に広い場所を必要とせず、プランターや鉢などでも育てられることから、家庭菜園の初心者にもおすすめです。そんなわけぎの育て方をご紹介します。
わけぎはネギと比較すると暑さや寒さに弱いですが、植え付け後の手入れがほとんどなく、栽培期間が短いため、栽培難易度は低いです。プランター栽培も容易ですので、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。
わけぎは日当たりと風通しのいい場所で育てましょう。暑さと寒さに弱いため、地植え栽培は関東より西の地域が適しています。
プランター栽培なら、市販の野菜用培養土を使うと便利です。水はけがよくなるよう、底に鉢底石を入れておきましょう。地植え栽培なら、植え付けの1~2週間前に石灰をすき込み、その後堆肥を入れておくとなおいいです。
わけぎの植え付け時期は、7月下旬〜9月頃です。
わけぎの種球が大きい場合は2〜3球ずつに分け、まわりの枯れている皮を取り除きます。
その種球を、芽の方が上になるように10~15㎝間隔で植えます。芽の先端が少し表土から出る程度の深さで植え付けましょう。この深さがとても重要になります。
植え付けたら手で土を軽く押して種球と土を密着させ、たっぷりと水やりします。
わけぎを植えたあとの管理方法は、以下の通りです。
わけぎ栽培では、あまり乾燥させすぎないようにします。土の表面が乾いたら、その都度水やりをしましょう。
わけぎの葉が10~20㎝位伸びた頃から、追肥します。堆肥や有機質肥料が良いでしょう。たくさん収穫したい場合は、葉の色が薄いなど生育の状態を観察しながら、およそ2週間ごとに追肥してください。
追肥のタイミングで株元に軽く土を寄せてあげるといいでしょう。
わけぎは比較的病害虫に強い野菜ですが、飛来してくる害虫や土壌の状態で発生してしまう病気もありますので、注意して観察しましょう。わけぎの病気には、ベト病や黒斑病、害虫によるウイルス病などがあります。病気にかかったわけぎは取り除きます。
代表的な害虫は、アブラムシやネギアザミウマなどです。これらの害虫は、ウイルスを媒介するため注意が必要です。見つけたらすぐに取りましょう。害虫が多い場合は、市販のわけぎにも使える薬剤を散布します。
わけぎの収穫時期は、10〜12月頃です。葉が20~30㎝に成長したら、根元から3~4㎝残して収穫しましょう。
わけぎの株元を残して収穫していれば、植えっぱなしにすることでその後もくり返し収穫を楽しむことができます。3〜5月頃に新芽が成長してきます。
収穫したあとは、新芽及び葉の成長を促進させるために必ず追肥しましょう。
1サイクルすべての収穫を終えたら、わけぎは植えっぱなしにせず、掘り上げる方がいいです。何年も植えっぱなしにしていると土中の株が増え込み合い、収穫量が減ったり、葉も細くなってしまいます。
見た目が似ているわけぎと葉ネギは混同されがちですが、葉ネギは一般的に種まきで増やすのに対し、わけぎは「分球」で増やします。
わけぎの収穫が終わっても、そのまま根元は残し球根を肥えさせます。5~6月頃に葉が枯れてきたら、球根を掘り上げましょう。
掘り上げた球根は土を落とし乾燥させて、ネットなどの袋に入れ、風通しの良い場所で保管します。1つの袋にあまり詰め込みすぎると風通しが悪くなるので、注意してください。
あとは、保管した球根を分けて植え付けるだけです。
今回は、わけぎの育て方や増やし方などをご紹介しました。わけぎは比較的病気にも強く、あまり手をかけなくても育ちやすいので、家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜です。菜園やプランターにわけぎがあれば、すぐに必要な分だけ収穫できるので、便利ですね。
また、まとめて収穫し、刻んで冷凍保存しておけば、薬味として使うこともできます。豚バラ肉さえあれば、豚バラ肉でわけぎを巻き、お好みの味に味付けをして、立派なおかずに…というように、手軽にあと一品のおかずが増やせますね。
チャレンジしやすく、毎日の料理に重宝するわけぎ、あなたも育ててみませんか?
GreenSnap編集部