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様々な料理に使うことができるネギ類の植物が、庭やベランダなどにあると便利ですよね。そんなネギ類の中でも育てやすいと評判なワケギは、ネギと玉ネギの仲間の交雑種で、株を分けて増やせることからワケギ(分葱)と呼ばれています。栽培に広い場所を必要とせず、プランターや鉢などでも育てられることから、家庭菜園の初心者にもおすすめです。そんなワケギの育て方をご紹介します。
太陽が好きなワケギは、日当たりが大切です。地植えでもプランターでも、半日は日が当たる場所を選びましょう。
また、風通しにも気をつけてください、風通しが悪い場所だと蒸れてしまい、発育不良を起こしたり、病気のリスクが高まります。
ワケギは、夏から秋に植え付けます。10~15㎝間隔で種球の芽を上にして、芽の先端が土に隠れない程度に植え付けましょう。
なお、種球の大きさによっては、2~3球ずつに分けて植え付けます。プランター栽培の場合も同じように、適度に間隔を空けて植え付けてください。
ワケギは、植え替える必要があまりしません。
もちろん、ワケギを植えっぱなしにしていれば、株が増え込み合ってきます。株が混み合えば当然、収穫量が減ってしまい、葉も細くなってしまいます。これを防ぐには、植え替えるのではなく、次のワケギの増やし方の項でご紹介する分球しましょう。
見た目が似ているワケギと葉ネギは混同されがちですが、葉ネギは一般的に種まきで増やすのに対し、ワケギは「分球」で増やします。
ワケギの収穫が終わっても、そのまま根元は残し球根を肥えさせます。5~6月頃に葉が枯れてきたら、球根を掘り上げましょう。
掘り上げた球根は土を落とし乾燥させて、ネットなどの袋に入れ、風通しの良い場所で保管します。1つの袋にあまり詰め込みすぎると風通しが悪くなるので、注意してください。
あとは、保管した球根を分けて植え付けるだけです。
ワケギの葉が20~30㎝に成長したら、根元から3~4㎝残して収穫しましょう。根こそぎ収穫してもいいのですが、株元を残せば、残った株元から再び新芽が出て成長し、何回か繰り返し収穫可能です。
収穫後は、新芽及び葉の成長を促進させるために必ず追肥しましょう。
ワケギは乾燥しすぎると育ちが悪くなってしまいます。地植えの場合、基本的には自然任せで、水やりは必要ありませんが、乾燥しやすい場所なら適宜水やりをしましょう。
プランターの場合は、土の表面が乾いたらその都度水やりをします。
ワケギの葉が10~20㎝位伸びた頃から、追肥します。堆肥や有機質肥料が良いでしょう。たくさん収穫したい場合は、葉の色が薄いなど生育の状態を観察しながら、およそ2週間ごとに追肥してください。
地植えで育てる場合は、1~2週間前には石灰を撒き、耕してたあと、堆肥を入れ土になじませます。
プランターで育てる場合は、水はけがよくなるよう底に鉢底石を入れておき、赤玉土に堆肥や肥料をブレンドした土を使用しましょう。市販の野菜用培養土を使うと便利です。
ワケギの葉が10~20㎝伸びた時期から追肥をしますが、その頃から土寄せもしましょう。土寄せとは、ワケギの根元まで土を寄せてかけることです。こうすることで土がほぐされて空気の流れが良くなり、分球の促進につながります。
そのため、2週間に1度を目安に土寄せしましょう。葉が正常に育っていて追肥する必要がないときも、土寄せだけはしてあげた方がいいですね。
ワケギは比較的病害虫に強い野菜ですが、飛来してくる害虫や土壌の状態で発生してしまう病気もありますので、注意して観察しましょう。ワケギの病気には、ベト病や黒斑病、害虫によるウイルス病などがあります。病気にかかったワケギは取り除きます。
代表的な害虫は、アブラムシやネギアザミウマなどです。これらの害虫は、ウイルスを媒介するため注意が必要です。見つけたらすぐに取りましょう。害虫が多い場合は、市販のワケギにも使える薬剤を散布します。
今回は、ワケギの育て方や増やし方などをご紹介しました。ワケギは比較的病気にも強く、あまり手をかけなくても育ちやすいので、家庭菜園の初心者にもおすすめの野菜です。菜園やプランターにワケギがあれば、すぐに必要な分だけ収穫できるので、便利ですね。
また、まとめて収穫し、刻んで冷凍保存しておけば、薬味として使うこともできます。豚バラ肉さえあれば、豚バラ肉でワケギを巻き、お好みの味に味付けをして、立派なおかずに…というように、手軽にあと一品のおかずが増やせますね。
チャレンジしやすく、毎日の料理に重宝するワケギ、あなたも育ててみませんか?
GreenSnap編集部