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ナイトジャスミンの呼び名は「夜香木(やこうぼく)」と呼ばれるナス科に属する植物で、西インド諸島が原産地のため高温多湿を好みます。英名では「ナイトジャスミン」といい、夜に花が咲き、甘い香りを漂わせます。
そんなナイトジャスミンの育て方を見ていきましょう。
ナイトジャスミンは日本の夏に強いですが、冬の寒さには弱いです。暖かい地方なら地植えで、冬に霜に当たらない場所に植えましょう。5℃以下になると葉が落ちますが、次の年に新芽が出てきます。
ナイトジャスミンは寒くなると一気に枯れるので、北の方の地域では移動できる鉢植えの方が育てやすいです。育てる場所は、日当たりがよい場所を選びましょう。半日陰だとしてもよく育ちます。冬には弱いですが、夏は日差しが強さに強く元気に育ちます。
ナイトジャスミンへの水やりは、表土が乾いていたら与えます。
夏は乾燥しやすいので土が乾きやすいため、土の状態をこまめにチェックが必要です。鉢植えも同様、土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ナイトジャスミンは特に肥料を必要としませんが、5月~9月には1か月に1回、緩効性肥料を施肥しても良いです。液肥なら1週間に1回与えるといいでしょう。
もし冬に気温が高い状態が続き、新芽が出てくるようなら液肥を薄めて与えます。
ナイトジャスミンを育てるときは、どんな土を用いても大丈夫です。
もし新しい用土をつくる場合は、小粒の赤玉土を6割に対し腐葉土4割りを混ぜたものを使います。市販の花用の培養土でも構いません。ただ、連作ができないため、前年に利用した土の使用はできません。
ナイトジャスミンの植え付けや植え替え時期は、3月中旬から8月中旬頃が適期です。
日当たりのいい場所に30cmほどの穴を堀、新しい用土を半分ほど入れます。連作を嫌うので新しい用土を使います。そこへ、苗を置き、新しい用土を周りに入れます。1年ほどで1mほどに成長します。
ナイトジャスミンを鉢植えしている場合は、鉢の底から根が伸びてきたら、新しい土に植え替えをします。根の成長が早いので、毎年植え替えるといいでしょう。
ナイトジャスミンは「種まき」か「挿し木」で増やします。
種がとれたら、水洗いして用土を入れたポットや鉢にまいて、種が隠れるくらい土をかぶせます。水をたっぷりやって、日が当たる場所に置きます。
寒い場所では地植えにすると土が凍ると枯れてしまうので、冬に室内で管理できる鉢植えが適しています。表土が乾いたら水をやります。
挿し木は枝をカットして水に差します。剪定したときの枝を使っても構いません。1か月ほどすると根が出てきます。1日、水につけて水揚げした挿し木をバーライトを入れたポットやプリン容器などに入れて増やすことも可能です。
ポットより透明のカップだと、根の状態が分かりやすいです。根が十分出てきたら、カップから出して水につけてから水あげします。花がついていたら取り除き、新しい用土を入れた鉢に植えましょう。
ナイトジャスミンは剪定すると、株元から芽が出て枝が増え花付きが良くなります。花が終わったころに、根元から切り戻しを行いましょう。
ナイトジャスミンは気温が高くなると花をたくさんつけるので、ある程度バッサリと切っても脇芽がでて伸びてきます。
連作にすると障害が出るので、新しい土で植え付けや植え替えを行います。
害虫は、あまりつかない花ですが、アブラムシやカイガラムシがつくこともあります。アブラムシやカイガラムシを見かけたら、早めに殺虫剤をかけるか手などでこそげ取ります。
ナイトジャスミンは夜になると花を咲かせ、そこからりんごのような甘い香りを放ちます。夜に虫がにおいに誘われて花粉を運ぶように香りを出すのです。花が増えてくるに従い、香りが強くなります。
しかし朝になると花が閉じてしまうので、昼間は匂いを感じることはできません。この甘い香りは、香水やアロマオイル、石鹸としても活用されています。
ナイトジャスミンの花言葉は、「高貴な心」です。ナイトジャスミンの黄白花は星形に開き、細長く散りばめたように咲きます。
ナイトジャスミンは花付きがよく、成長も早いので育てやすい植物です。ただす、寒さには弱いので鉢植えがおすすめです。鉢植えなら、夜でも部屋で花火のような花を見て、ナイトジャスミンの香りも楽しめますよ。
※トップ画像は花が好きさん@GreenSnap
GreenSnap編集部